「責任とれ?なんで?」3年逢瀬を重ねた不倫相手を捨てて“第3の女”と再婚する51歳男の言い分

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-03-01 06:00
投稿日:2025-03-01 06:00

別の女性と結婚

 ここまで話したコウイチさんは、少しのあいだ黙り込んだあと、戸惑いながらも続けます。

「それに…、これを言っていいのかわからないですけど、僕は香織ではない別の女性との結婚の話を今、進めています。

 相手の女性にプロポーズして、無事にOKをもらいました。あとは相手の親御さんを交えて、結婚式の日取りを決めるところまで進んでいます。

 入籍の日ももう決めていまして、特に問題がなければ彼女が春には仕事を辞めて、そこからは僕と一緒に暮らし始める予定です。

 だから香織との結婚なんて絶対にないし、僕から香織に結婚を匂わせたこともない。それが真実なんです。

 最初から僕は、香織を結婚相手としては見ていませんでしたからね。香織がどんなに僕との結婚を望んでいたとしても、僕はそれに応じる気はないです」

手切れ金を払ってでも

 コウイチさんの今の気がかりは、婚約者に香織さんの存在を知られることなく、香織さんときれいに別れられるのか…に尽きるそう。これまでコウイチさんから香織さんに別れ話を切り出すと、ヒステリックに罵られ「責任をとって!」と騒がれてきたと言います。

「責任も何もないですよね、不倫をしたのはお互いが了承の上で、僕が一方的に彼女を誘ったわけでもないですし。

 そもそも不倫をしていて、離婚が成立したら不倫をしていた相手と再婚するなんてルールはないのに、なぜ香織が“責任”なんて言葉を出してくるのかわかりません。

 最終的には手切れ金っていうのかな、まとまった額のお金を渡して納得してもらうしかないのか…とも考えていますが、できればお金を渡さずにきちんと話し合いで納得してもらえるのが理想ですね。

 毎回ヒステリックに罵ってくるから、話にならなくて困っていますよ…。そろそろタイムリミットが近づいているので、香織とはきっぱり縁を切らないといけないですね」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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