「これが最後の恋だって」56歳男、運命の女から“無理な願い”に動揺。決断までの残り時間はあとわずか…

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-12-05 11:45
投稿日:2025-12-05 11:45

沖縄旅行で「最後の恋」を確信

「それで、僕のほうから『2人でデートしよう』と誘いました。最初は食事だけのつもりでしたが、『会社にバレたら困るから』という彼女の希望で、共通の趣味だったスキューバダイビングを口実に、沖縄へ行くことになったんです。

 その旅行で確信しました――もう、彼女を手放したくない。これが最後の恋だって」

 和樹さんは、結婚後に1度だけ浮気の経験はあったものの、基本は家庭第一。でも、美恵子さんという存在は、それまでの人生観を大きく揺さぶったという。

「僕にも社会人の娘がいますし、家族が大切なことに変わりはありません。でも…妻は“家族”であって、男を奮い立たせてくれる存在ではないんです。男としての本能を掻き立ててくれるのが美恵子なんです」

 沖縄では、大自然に囲まれ、新婚夫婦のように手をつないで歩き、夕陽を眺め、夜は星空の下で愛を確かめ合った。

 共通の趣味であるスキューバダイビングでは、「別世界」のような海の中を2人で堪能した。

運命の女からの予想外の要求

「海で泳ぐ僕たちを、カラフルな熱帯魚が囲むんです。まるで祝福されているみたいで…。それ以来、病みつきになってしまって、沖縄本島だけじゃなく、宮古島、石垣島、伊江島などの離島にも行きました。ただ…今年に入ってから、美恵子に変化が出てきたんです」

 ――和樹さんは、家に帰れば家族がいて羨ましい。

 そんな言葉を、切なげに漏らすようになったという。

「それだけじゃありませんでした。

 ――私は家に帰っても独りぼっち。もっと連絡が欲しい。

 ――職場に気づかれないように振る舞うのも、もう限界。

 そして、とどめの一言です。

 ――周りに言えないなら、せめて奥さんには私の存在を認めてほしい」

 つまり「妻公認の愛人にしてほしい」という要求だった。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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