「豚のスペアリブのみそ漬け」お肉好きにはたまらない一品

コクハク編集部
更新日:2019-10-18 06:00
投稿日:2019-10-18 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ 」の市川路朗さんに、お肉好きにはたまらない「豚のスペアリブのみそ漬け」のレシピを教えていただきました。

仕上げの漬けダレを残しておく

 こんがりと焼き目がついた一皿が登場すると、みそや醤油の香りがほのかに漂い、食欲を刺激します。お肉好きにはたまらない一品です。

「店で使う豚のスペアリブは、1個100~150グラムあって、かなり大きめ。食べごたえ十分ですが、その分みそダレが肉に染み込みにくい。ご家庭で作るなら、骨ナシのバラ肉の方が簡単でしょう。バラ肉でなければ、肩ロースもおすすめ。この料理は脂身があった方が断然、おいしいですよ」

 酒との相性抜群ですが、調理は至って簡単。みそベースの漬けダレを作ったら、スペアリブを漬け込むだけ。手間暇の大部分は、待ち時間です。待つほどに美味しくなるので、ここはじっと我慢しましょう。

「1日待てないという方は、骨ナシのバラ肉を使いましょう。それなら漬け込む時間は半日で済みます。タレと接する面積が大きくなるようにスライスすれば、より染み込みやすい」

 照りを出すため、仕上げにかけるタレを残しておくのがポイントだそう。

「肉を漬け込むと、肉から水分が染み出して、タレが薄くなります。薄まったタレで仕上げても、おいしくありません」

 ビールによし、赤ワインによし。手間暇を惜しむならスライスだが、食べごたえはやっぱり骨付き。手づかみで豪快に骨の周りを食べてこそ、スペアリブをつまむ醍醐味(だいごみ)です。前の日の晩に翌日の分を仕込んでおくといいですよ。

【材料】

・骨付き豚バラ肉 2個
・みそ 130グラム
・三温糖 150グラム
・醤油 150㏄
・みりん 30㏄
・いりごま 20グラム
・ニンニク 1片
・鷹の爪 少々
・ゴマ油 20グラム
・万能ネギ 少々

【レシピ】

1. ボウルやタッパーに調味料をすべて混ぜたら、スペアリブを最低半日、できれば1日漬け込む。仕上げ用のタレを少々残しておく。
2. フライパンに油をひいて、スペアリブの表面に焼き目をつける。
3. オーブンを200度に温めておき、クッキングシートを敷いた鉄板に肉を並べてオーブンで肉に火が通るまで15~20分ほど加熱。
4. 火が通ったスペアリブを取り出し、残しておいたタレをかける。再びオーブンに入れ、サッと照りが出るまで温めたら、小口切りの万能ねぎをかけて出来上がり。

今日のダンツマ達人…市川路朗さん

▽いちかわ・じろう
 ハイアットリージェンシー東京のホテルで修業を積んで横浜へ。シェラトンとロイヤルパークで料理長を務める。4年前に独立し横浜・野毛に店を構える。

▼ジィーロ
 ホテル並みの食材と料理をカジュアルな雰囲気の中、リーズナブルな価格で提供するビストロ。各地の猟師と提携してシカやイノシシなどのジビエも人気。
横浜市中区野毛町1―29
℡045・315・6924

(日刊ゲンダイ2018年3月26日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


ホクホクをほおばる「アボカドのタネに見立てたコロッケ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
2020-11-24 06:00 フード
「アンコウの酒盗干し」天日で半日干せば極上おつまみ完成!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
真っ白な「ポテトサラダ」じゃがいも=こってりの概念を覆す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の和食店「酒と肴 類」の菊岡正輝さん...
おうちで簡単に作れる!かぼちゃとベーコンの絶品キッシュ
 急に冷え込む日が続くようになって、一気に季節が冬に移り変わろうとしていますね。冬は、クリスマスやお正月などイベントごと...
ぐっち夫婦 2020-12-21 01:21 フード
「南蛮エビなめろう」これぞ酒泥棒!目が覚めるコクとうま味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
削ってレンチン!赤ワインには「パリパリ・パルミジャーノ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
「葉蒜豆鼓炒海瓜子(葉ニンニクとアサリの豆鼓炒め)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
万能ソースが活躍「マッシュルームとフォアグラのリゾット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・北新地のフレンチ「カラーズ」の加藤吾郎さん...
「ムール貝とカブのワイン蒸し」塩辛と生米で2度おいしい!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「銀座エスコフィエ」の東正俊...
裏技テクでじっくり2時間 磯の風味を凝縮した「蒸しアワビ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「ブロッコリーのアーリオ・オーリオ」は冷めてもおいしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
イタリアンな「魚介のサラダ」時短&失敗ナシなのに主役級!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
「ニンジンのサラダ クミン風味」カレー風味の“なます”です
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
和食の基本と潔さ 手間をかけただけおいしくなる「煮ガキ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「サバのフリッタータ」本場のオムレツをサバ味噌煮缶で作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
「鶏モモ肉のロースト大葉とゆずの香り」皮のパリパリ食感!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...