「蒜泥白肉」豚バラ肉にニンニクをたっぷり絡めてがっつりと

コクハク編集部
更新日:2019-10-30 06:00
投稿日:2019-10-30 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・三軒茶屋の「香辣里 (シャンラーリー)」の梁宝璋さんに、ニンニクたっぷりのスタミナメニュー「蒜泥白肉」(スワンニーバイロウ)のレシピを教えていただきました。

ニンニクの香りをまとった豚肉がジューシ―

 梁さんは2016年1月に「味坊鉄鍋荘」、11月に「羊香味坊」をオープンしました。

 味坊鉄鍋荘に初めて行った人は、各テーブルに埋め込まれた巨大な鉄鍋に驚くかもしれません。

「中国の東北地方では、鉄鍋を使っていろんな料理をします。かつては各家庭に鉄鍋があり、お母さんが鉄鍋1個で煮込み、焼き物、揚げ物などさまざまな料理を作っていました。今は住環境の変化でお店で食べるようになり、故郷には鉄鍋の専門店がたくさんある。その鉄鍋料理を日本でも伝えたくて、味坊鉄鍋荘をつくったのです」

 一方、羊香味坊は、神田の味坊からさらに進んで、羊にもっと重点を置いた店にしました。羊を一匹丸ごと購入し、店で解体。羊肉の自家製腸詰め、ラムスペアリブ、ラムランプ、よだれラム、羊肉麺……と羊肉の料理オンパレード。羊肉ラバーで、連日大賑わいです。

 今回の「蒜泥白肉」(スワンニーバイロウ)は、味坊鉄鍋荘で出している料理。「蒜泥」はニンニク、「白肉」は豚バラ肉を意味します。明日のことは忘れて、ニンニクをたっぷり絡めて召し上がれ。

【材料】

・豚バラ肉(スライス) 150グラム
・ニンニク 20グラム
・醤油 5グラム
・酢 3グラム
・ゴマ油 少々
・小口ネギ 少々

【レシピ】

1. 豚バラ肉を茹で、水気をよく切る。
2. ニンニクをみじん切りにし、調味料と混ぜる。
3. 豚バラ肉に2をかけ、仕上げに小口ネギをちらす。

本日のダンツマ達人…梁宝璋さん

▽りょう・ほうしょう
 1963年、中国・黒竜江省チチハル市生まれ。油絵の画家だったが、32歳の時、中国残留孤児だった母親と共に日本に移り住んだ。故郷の東北料理を出す「味坊」を2000年、神田で開店。羊肉好きを中心に大人気店となり、16年「味坊鉄鍋荘」(湯島)、同年「羊香味坊」(御徒町)、18年「老酒舗」(御徒町)を開店。5店舗目となる「香辣里」は6月3日オープン。

▽香辣里
 湖南料理を提供する同店で味わえるのは、「発酵中華」「薫製中華」「ハーブ中華」。いわゆる普通の中華料理ではない。さらに、中国では都会人が田舎へ出向いて休日を農家などに滞在して楽しむことを「農家楽」と呼ぶ。これは同店のキーワードでもある。
東京都世田谷区太子堂4―23―11 GEMS三軒茶屋7階
℡03・6450・8791
営業時間17~24時(月~木)、17~翌3時(金)、11~翌3時(土)、11~24時(日・祝)

(日刊ゲンダイ2018年6月7日付記事を再編集)

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