玉ねぎとチーズの食感が食欲を誘う「セルベル・ド・カニュ」

コクハク編集部
更新日:2019-11-05 06:00
投稿日:2019-11-05 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル」の田口昌徳さんに、仏リヨン地方の郷土料理「セルベル・ド・カニュ」のレシピを教えていただきました。

フレッシュチーズのディップは食感が命

 聞き慣れないメニュー名にちょっと尻込みしてしまいますが……。こちらは仏リヨン地方の郷土料理。直訳すると「絹職人の脳ミソ」とのこと。

 もともと絹織物産業の盛んな同地方で、職人たちが労働の合間に好んで食べていたものだそうです。

 田口シェフのレシピは食べごたえのある玉ねぎのざくざくとした食感が特徴的。

「玉ねぎは丁寧に細かく切らず、粗みじんに。新玉ねぎを使う場合は水にさらす工程も省いて大丈夫。材料を混ぜるときは泡立て器で空気を含ませるように一気に混ぜ合わせること。玉ねぎとチーズの食感のコントラストが、食欲を刺激すると思います」(田口シェフ)

 本場の風習にならってクラッカーを添えましたが、バゲットでも合いますよ。週末の昼下がり、キリリと冷やした白ワインと、ざくざくとカットしたバゲットを用意すれば、おしゃれなおつまみに。自宅の居間にいながらソーヌ川のほとりのビストロ気分が味わえるかも。

【材料】

・玉ねぎ 4分の1個
・フロマージュブラン    100グラム
・にんにく(すりおろし) 4分の1かけ分
・オリーブオイル 小さじ2
・白ワインビネガー(酢でも可) 小さじ1
・塩 ひとつまみ
・パセリ(乾燥)、黒コショウ(粗びき) 各適量

【レシピ】

1. 粗みじんに切った玉ねぎをボウルに入れ、水にさらす。
2. 別のボウルに水気を切った1と残りの材料をすべて入れ、泡立て器で空気を含ませるように混ぜ合わせる。
3. 好みの器に盛り、クラッカー(分量外)を添えて出来上がり。

本日のダンツマ達人…田口昌徳さん

▽たぐち・まさのり 
 広島出身のカープファン。今はなき東京・本郷の一軒家フレンチ「ル・リス・ダン・ラ・バレ」などで修業したのち、31歳で独立。95年に同じ西浅草エリアでフランス料理店「ラ・シェーブル」を開業して以降、2000年には焼き鳥店「萬鳥」をオープン。当時は珍しかった焼き鳥にワインを合わせるスタイルを提供した先駆けだ。現在は一本化し、これまでの集大成ともいえる気軽でおいしいワインと料理を出す食堂スタイルで、オープンキッチンで熟練の腕前を振るう。特に鳥料理はシェフの真骨頂、「ひな鳥の半身揚げ」は必ずオーダーしたい。

▽ガンゲット・ラ・シェーブル
 国際通りから一本入った下町情緒ある区画にあるワイン好きのグルマンたちが集う店。信頼するインポーターから仕入れるワインは充実のラインアップ。グラス、カラフェ、ボトルで楽しめる。
東京都台東区西浅草2―2―13
℡03・3845・4430
営業時間 昼飲み愛好者にはたまらない、14~23時まで通し営業 火曜・第2水曜休

(日刊ゲンダイ2018年7月23日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


餃子の皮で再現! ロシア風餃子をアレンジした「ペリメニ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐...
「じゃがいものシャキシャキ炒め」食感を楽しむエスニック風
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀の「串粋」の吉田正則さんに、エスニッ...
「チキンステーキのカレーヨーグルトソース」日本人好みの味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀の「串粋」の吉田正則さんに、和テイス...
いいね6.6万!全農広報の舞茸ごはんに挑戦 2022.10.29(土)
 秋の味覚といえば、キノコ。1年365日、欠かすことなくキノコを食べているキノコラバーが、「まじ、おいしそう」と気になっ...
「ささみのきつね巻」油揚げと鶏肉をクルクル…お店な一品!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀の「串粋」の吉田正則さんに、おしゃれ...
「豚とモヤシのレンジ蒸し」耐熱皿に材料をのせて…チン!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇の「大衆居酒屋みやらび」の神里正治さん...
【レンジで作るパッタイ風うどん】エスニック欲を満たしたい
 SNSは開設半年で総フォロワー20万人超、仕事と育児の両立に挫折した挙句、35歳で夫の失業を経験した爆速レシピクリエイ...
およね 2023-05-31 14:56 フード
「手羽大学」下準備15分、しっかり味の手羽中は意外と楽チン
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇の「大衆居酒屋みやらび」の神里正治さん...
1000円台で“シャンパーニュそっくり”の1本!ハロウィンに♡
 おいし~い実りの秋、到来ですね♪ キノコ、栗、サツマイモ、秋刀魚……。ココロと胃袋を満たすべく、思う存分、旬の食材を堪...
市野瀬瞳 2022-10-19 06:00 フード
「ナスと豚バラの八丁味噌炒め」調理の肝はナスの“揚げ”焼き
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇の「大衆居酒屋みやらび」の神里正治さん...
「そうめんチャンプルー」ベチャベチャにならないコツは2つ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇の「大衆居酒屋みやらび」の神里正治さん...
【Eggs 'n Things】極上のランチ体験 2022.10.15(日)
 ハワイの老舗パンケーキ店「Eggs 'n Things」。 友達とのティータイムやランチデートに満足度が高いメニューを...
「沖縄風バクダン」コーレーグースを一滴垂らすと沖縄の風
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇の「大衆居酒屋みやらび」の神里正治さん...
「柿とストラッキーノチーズの白和え風」フルーツはお好みで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「Petalo」の酒匂駿佑...
肉そばラブ!新宿でサクッと女ひとり晩酌 2022.10.11(火)
 なんやかんやで忙しい。ゆるゆる&しっぽりとグラスを傾ける余裕はない! だから、女性がひとりでサクッと手軽に飲めるお店が...
「さつまいものロースト ブルーチーズソース」レンチンで♪
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・上川町のオーベルジュスタイルのイタリアン...