「キュウリとミョウガのシードル漬物」これはオトナの浅漬け

コクハク編集部
更新日:2020-03-16 06:00
投稿日:2020-03-16 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎繁樹さんに、まろやかな仕上がりの「キュウリとミョウガのシードル漬物」のレシピを教えていただきました。

沸騰した瞬間に火を止める!

合う酒=白ワイン、日本酒、焼酎(写真:iStock)
合う酒=白ワイン、日本酒、焼酎 (写真:iStock)

 リンゴ酢を使った簡単漬物です。漬け汁を沸騰させ、冷やすだけ。ただし、沸騰した瞬間に、すぐ火を止めないと味が濃くなり過ぎてしまうのでご注意。

「味の素の味だけが際立つのを防ぐため、タカの爪やリンゴ酢で味のバランスを調えています。漬物といえば普通、醤油や塩味ですが、あえてタカの爪やリンゴ酢を入れることで、飽きがこずに食べやすい味わいになります」

 タカの爪によってピリッとした「大人の漬物」になり、リンゴ酢を使うことで味がツンとなるのを抑え、甘味が出てまろやかに仕上がっています。

「キュウリをたくさんもらった時や、冷蔵庫にある大根やナスでもできます。バットやボールに漬けると、漬け汁が大量に必要になるので、ナイロン袋を使って口の部分をしっかりと縛ってください。食べたい時に袋から取り出して、切って食べられます。汁は1回で捨てる必要はなく、最低でも3回は繰り返し使用できます。その都度、別の野菜で漬物を作ることもできます」

【材料】

・キュウリ 3本
・ミョウガ 3本
・塩 16グラム
・ショウガ 4グラム
・タカの爪 1本
・味の素 3グラム
・砂糖 6グラム
・水 280グラム
・リンゴ酢 24グラム

【レシピ】

1. 水に調味料を入れて火にかけ、沸騰したところで火を止める。
2. 冷めたらナイロン袋に漬け汁とキュウリ、ミョウガを入れ、封をして冷蔵庫へ。浅漬けなら3時間、長くても2日で取り出す。

本日のダンツマ達人…宮崎繁樹さん

▽みやざき・しげき
 調理師専門学校を卒業後、神戸市中央区の三宮ターミナルホテルで仏料理を学ぶ。阪神・淡路大震災後、上京。青山、中目黒の個人レストランで修業を積み、仏に渡り、本場の料理を食べ歩く。帰国後、ホテルの元総料理長だった元上司がオーナーの神戸・北区の仏料理店で長年働き、6年前に独立。

▽ビストロ・エピ
 ランチは1780円、ディナーは3400円から(ともに税別)。鴨ロースの和風マリネ(390円/100グラム当たり)、国産牛ローストビーフ(750円/同)など、10種の総菜はすべて店内手作り。保存料を一切使用していない1日10本限定のパンも人気。兵庫県加古川市野口町水足187―1(水曜、第3木曜定休日)。

(日刊ゲンダイ2019年4月19日付記事を再編集)

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