「イワシのリングアータ」脂の乗った身をサッパリといただく

コクハク編集部
更新日:2020-03-30 06:00
投稿日:2020-03-30 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の柳令子さんに、オリーブオイルでカリッと焼いた「イワシのリングアータ」のレシピを教えていただきました。

シメサバの残りで作ってもおいしい

 店名は、共同経営者でサービスとドルチェ作りを担当する赤松恭子さんとの2人の名前から。イタリア語で“松”が「ピノ」、“柳”が「サリーチェ」。2人のキューピッド役になったのは、柳さんのダンナさん(当時は恋人)。同じイタリアンレストランで働く女性に「カノジョと気が合うかも」と感じていたそうです。

「彼の紹介で赤松と会ったら、興味を持つところ、ツボがまったく一緒。『これ食べたい』と思うものがピッタリ同じ。2人でご飯をよく食べに行くようになり、そのうち店を始めようか、と」

 プーリア州で修業した「料理上手なお母さんが、“おいしいから作って”とみんなに言われたことから始めた店」の雰囲気を目指したんだとか。つまりは、おいしい南イタリア料理を、肩肘張らず楽しめるお店なんです。

 実際、ピノサリーチェで食事をすると、「おいしい」と「楽しい」の感情が同じくらいの割合で湧き上がってきます。たった一人の男性スタッフ、ソムリエの“福ちゃん”がまたいい味を出しています。「ワイン選びが緊張する」なんて人にも、強くおすすめしたいお店です。

「リングアータ」は、料理の形が「舌」に似ていることから。青魚をサッパリいただける一品です。

【材料】

・イワシ
・ワインビネガー
・セモリナ粉
 ※すべて適量

【レシピ】

1. イワシは頭と内臓を取り除いて水洗いし、手開きで骨を外し、背びれも取る。
2. イワシをワインビネガーに漬ける。米酢で代用してもいい。数分するとイワシの表面が白っぽくなるので、酢から出す。
3. 酢は拭き取らずに、イワシの表面にセモリナ粉をまぶす。オリーブオイルでカリッと焼く。仕上げに軽く塩を振る。

※アジやサバで作ってもおいしい。シメサバの残りで作ってもいい。セモリナ粉はパスタに使われる小麦粉で、業務スーパーなどで手に入れやすい。ない場合は、食感が変わるが、小麦粉で。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


週末に挑戦したいお店の味「甘鯛とジャガイモの包み焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・芦屋のビストロ「Isshiki」の一色幸作...
ビールの苦みと相性抜群!「納豆ペースト」と野菜スティック
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海...
「ブリのなめろう」スーパーの刺身がごま油で高級ブリに変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さん...
「スイカと梅干しのガスパッチョ」食欲がない日こそ作りたい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のフレンチレストラン「トキヤ」の飯...
夏に何度も作りたくなる「ジャガイモのフェンネル風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白金高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
華やかな色合いの「ビーツとブルーチーズ」は独特の味と風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・芦屋のビストロ「Isshiki」の一色幸作...
「ししとうと塩昆布のクリームチーズ和え」意外な組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「IZAKAYA P/ma」の丸...
「カツオの魚醤マリネ」カツオは分厚く切るのがオススメ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海...
「豚肉の大葉焼き」特製タレが絡んだ豚バラに酒もご飯も進む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白銀高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
「生ピーマンの肉みそのっけ」生のピーマンのおいしさを実感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さん...
「イワシとバナナとゴルゴンゾーラとハーブ」奇想天外でも…
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のフレンチレストラン「トキヤ」の飯...
「冷奴イタリア風」ナンプラーのちょい足しでエスニック感も
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
新提案!時短“厚揚げたこ焼き”は粉モノ好きに試して欲しい☆
 外出自粛が少しずつ緩和され、会社に出勤される方も増えてきたのではないでしょうか。それにともなって、また遅い時間に帰宅す...
ぐっち夫婦 2020-07-31 11:30 フード
「ニラトン」高知県が誇る日本一のニラをふんだんに使って
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
「おかかみょうが」鮮烈なみょうがの香りと爽やかさを味わう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海...
「焦がし醤油のポテサラ」濃縮された醤油味でビールが進む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さん...