豚肉とグリッシーニを一緒に噛むと…
「真夜中過ぎのヘルシーカツレツ」。カロリーを気にせず、おいしく食べられる奥田シェフのアイデアメニューです。
「ポイントは豚肉をしゃぶしゃぶすること。余分な脂を取って、サラダの上にのせる。ここにオリーブオイルで揚げたグリッシーニを割って置くだけです。小麦粉も、卵もいらない。その上、余計な脂が落ちているからヘルシーです」(奥田シェフ)
調理は簡単で、余分な洗い物も出ません。
「“口内調理”をするんです。つまり、口の中で、豚肉とグリッシーニを一緒に噛んでいると、『カツレツだ!』って感覚になります」(奥田シェフ)
サクサク感が強く、食べ応えもある。2009年ごろには「真夜中過ぎのヘルシーカツレツ」として、コンビニのお弁当として販売しています。
ちなみに、しゃぶしゃぶしたお湯に昆布だしを入れるとスープが完成します。ご飯があれば、締めの定食の出来上がり!
【材料】(1皿分)
・豚肉 150グラム
・クレソン 6本分
・サニーレタス 1玉(食べやすい大きさにちぎる)
・グリッシーニ 4本分
(または食パンの耳1枚分)
・EXバージンオリーブオイル(「キヨエ」がおススメ) 大さじ1杯
・塩(「竹炭の塩」がおススメ) 適量
【レシピ】
1. お湯を沸かして塩を入れ、沸騰したら豚肉の薄切りを入れて、火を入れてザルに取る。
2. クレソン、サニーレタスを皿にのせて①の豚肉を上にのせて塩をする。
3. フライパンにEXバージンオリーブオイルを入れ、グリッシーニを中火で炒め、ザルにあけて塩をする。
4. 2に3のグリッシーニをかけて完成。
本日のダンツマ達人…奥田政行さん
▽おくだ・まさゆき
1969年、山形県鶴岡市生まれ。高校卒業後、東京のイタリアン、フレンチなどで働く。26歳で帰郷し、地元ホテルに就職、翌年料理長に就任。2000年に旬の地元の食材を使ったイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」を独立開業。山形県の「食の都庄内」親善大使に任命され、農水省第1回料理マスターズ、第1回辻静雄食文化賞、山形県産業賞、鶴岡市の農業発展奨励賞・市政功労賞などを受賞。
▽アル・ケッチァーノ
00年3月開業後、奥田シェフ自ら生産者を訪ねて、庄内の海、山、川、平野で取れた食材を生かしたコースなどを提供。全国の食通に支持される人気店。東京・銀座には姉妹店の「ヤマガタ サンダンデロ」を出店。山形県鶴岡市下山添一里塚83。
(日刊ゲンダイ2019年5月18日付記事を再編集)
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