「タルトフランベ」王道トッピングで味わうアルザス風ピザ

コクハク編集部
更新日:2020-12-22 18:31
投稿日:2020-09-08 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さんに、アルザス地方の定番郷土料理「タルトフランベ」のレシピを教えていただきました。

春巻きの皮で代用

 アルザス地方の定番郷土料理。イタリアやアメリカで愛されるピザとは一線を画す薄い生地でさっくさくに焼き上げます。アルザス風ピザということも。

 生地は練ったりこねたりする手間を割愛し、春巻きの皮を代用。ソースには、ジョンティで食べるのと同じように、よりリッチで本格的な味わいを追求したければ、ぜひフロマージュブランを調達してほしいところ。でも正直、お高いんですよね。

 そんなときは無理をせず、「無糖のヨーグルトを水切りしても、十分、おいしく作れますよ」とは、オーナーの富田さん。富田さんもメニューを開発する試作段階で無糖のヨーグルトを使ってみたことがあるそうです。

 水切りヨーグルトの作り方も簡単。ペーパータオルを敷いたザルをボウルで受け、ヨーグルト(目安200グラム)をあけます。ラップをして冷蔵庫でひと晩以上おいて水切りするだけ。その際、重し代わりにしてコップなどをのせてもOK。

 トースターがない場合はフライパンでどうぞ。弱火で皮に軽く焼き目が付くぐらいまで加熱すれば、スパークリングワインに合う前菜があっという間に用意できますよ。バゲットほどお腹にもたまらず、ほどよい酸味とベーコンのうま味が癖になる一品です。

【材料】

・生クリーム 30㏄
・フロマージュブラン(水切りした無糖のヨーグルトでも代用可) 100グラム
・塩、ナツメグ 各小さじ1
・春巻きの皮 3枚
・無塩バター 適量
・玉ねぎ 2分の1
・ベーコン 1枚

【レシピ】

(1)ソースを作る。ボウルに生クリーム、フロマージュブラン、塩、ナツメグを入れ、なめらかになるまでよく混ぜる。
(2)バターを薄く塗った春巻きの皮の上に、1のソースを塗る。薄切りにした玉ねぎ、0.5ミリ幅に切ったベーコンをのせ、200度のトースターで表面に焼き目が付くぐらい焼いて出来上がり。

本日のダンツマ達人…斎藤光さん

▽ジョンティ
 オーナーの富田裕之さんが都内300軒以上の物件を歩き回り、ベストを探し出したという浅草橋に店を構えたのは、2009年5月のこと。都内の老舗洋菓子店でパティシエを務めたのち、ワインに魅了されると同時に飲食のサービス業に開眼。フランスの各地を旅するうち、アルザス地方の街並み、料理、ワインに惚れ込み、おいしい酒と料理とお客をつなぐという精神のもと、アルザスに特化した専門店をオープンさせる。

 大きな黒板に書かれたメニューはざっと約40種類。本日のモツ料理、グラタン、お魚料理といった定番の日替わりメニューに心躍るワイン好きの食いしん坊にはたまらないオトナ向けの食堂だ。厨房を任されている斉藤光シェフの腕は安定感抜群でファンが多く、冬の風物詩であるイノシシやウサギといったジビエ料理も3月末まで楽しめる。 東京都台東区浅草橋2―5―3。

(日刊ゲンダイ2018年11月6日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


鰹節がうま味を引き出す「アボカドとカニと生ハムのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
旬の牡蠣を使って平たいお皿で作る「牡蠣の中華風茶碗蒸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...
「牛もつとキノコのバター炒め」こってりなのにさっぱり!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
「エビとエリンギの炒め」タレが絡んだ具材の食感を楽しむ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・幡ケ谷にある「餃子の店 您好」の野坂由郎さ...
さつまいものおいしい季節に!中華風でおかず&おつまみにも
 秋になると店頭に並ぶさつまいも。今回はエビと組み合わせておいしい1品を作ります! おかずにもおつまみにもなるので、ぜひ...
ぐっち夫婦 2020-11-10 19:04 フード
仕上げの醤油で和風に「鶏レバーのアヒージョ」は赤ワインと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「銀座エスコフィエ」の東正俊...
「なめたけアボカドわさび」自家製なめたけは意外と簡単!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の立ち飲みの割烹料理店「さかづき」の坂...
「長芋バター醤油焼き」皮ごと愛して…ひと手間でプロの味!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食とワインのお店「時喰み」の佐々木...
「腐乳鶏ミョウガ添え」手羽を使えばジューシーに仕上がる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・幡ケ谷にある「餃子の店 您好」の野坂由郎さ...
こんにゃくと鷹の爪の煮物風 食感楽しむ「ピリ辛焼きそば」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「銀座エスコフィエ」の東正俊...
「豚バラとナスの柚子胡椒酢みそかけ」はメインのおかずにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「IZAKAYA P/ma」の丸...
卵を抱いた「甘エビの醤油漬け」おちょこが止まらない…!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の立ち飲みの割烹料理店「さかづき」の坂...
「戻りガツオの薬味和え」旬の魚と和えてサラダ感覚で食べる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食とワインのお店「時喰み」の佐々木...
「刺し身クラゲ」玄米黒酢を混ぜたタレがおいしさの決め手
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・幡ケ谷にある「餃子の店 您好」の野坂由郎さ...
魚介マリネの「セビーチェ」はポップコーンと合わせて南米風
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「銀座エスコフィエ」の東正俊...
ネギをガリにチェンジ!「ガリ間の串焼き」はビールのアテに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「IZAKAYA P/ma」の丸...