既婚男性が口を揃えて「妻から言われたら一番怖い言葉!」

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-12-22 14:40
投稿日:2020-12-15 06:00

同棲期間は5年半 忘れられない彼女の思い出

「相手は、俺が25歳のときに入院した病院の、1歳年下の看護師さん。彼女は懐が深い人で、俺の浮気を容認してくれていたんだよね。飲食店で働いていた当時の店は女性のお客さんが多くて、26歳から30歳ぐらいのお姉さんによく声をかけられていて。彼女とは出会って1カ月経たないうちにつき合い出して、同棲するまでの1年間は彼女の家で半同棲していたのに、しょっちゅう合コンや飲み会をしていたけど、なにも言われなかった。

 でも、“あるできごと”がきっかけで、浮気相手が『彼女と別れて!』って言い出して。最初から、『結婚を前提に同棲している彼女がいる』と伝えていたのに豹変したの。俺、追い詰められて、彼女に事実そのままを告白したんだよね。そうしたら彼女は、『浮気はいいけど、それは許せない』と言って、家を出ていっちゃった。彼女なら許してくれるかもっていう甘い考えが、完全に裏目に出た感じ」

“あるできごと”については「書かないでほしい」と頼まれたので、みなさまのご想像におまかせします。その後、2人はどうなったかというと。

「彼女が一人暮らし用に借りた新居に、俺もついていったの。でも、1カ月ぐらい経った頃かなぁ。『(同棲していた賃貸物件の契約を解除して)住む場所がないからいさせてあげたけど、いつまでいるの?』って言われて。驚いて聞いたんだよね。『本気で別れるつもりなの!?』と。そうしたら、『当たり前でしょう!』って。自業自得だけど、ショックだったな。言われて即、自分が住むための賃貸物件を借りたけど、彼女は一番忘れられない人。俺を言葉で責めることなく、別れると決断したら『立つ鳥跡を濁さず』で去ったからかもしれない」

モテ男の「浮気エピソード」でわかったこと

 翔平さんの言葉で、2つの大事なポイントが見つかりました。

1. 相手の浮気を容認するかどうかは、人生を自分軸で考えて決めたほうがいい

 話を聞くかぎり、彼女は母性が強く包容力がある女性なので、いまは別の人と幸せになっているはず。ですが、翔平さんと24歳のときから交際を始めて、5年半後に別れたときは30歳目前です。大人婚では40歳以上で結婚したケースを取り上げているので「まだ30歳」と捉えることもできますが、出産を望む女性にとっては焦り出す年齢でもあります。

 筆者は、「浮気をされても別れられない」と悩む女性に、こう答えています。「時間は有限よ。残りの人生、その人とともにすごしてあなたは心の充足を得られるの?」と。ハラハラドキドキは、恋愛期間だけで十分。結婚は日常生活と地続きのため、心の安定が必要不可欠だからです。だからこそ相手の浮気を許すかどうかは、人生を相手に委ねるのではなく、自分軸で考えて決めてみてはいかがでしょうか。

2. 「浮気をしたら即別れる」宣言は有効!

 翔平さんの彼女は、「別れる」と伝えたら即、同棲していた家を出ていきました。以前お話しを伺った長瀬康太さんも「彼女は『一度でも浮気をしたら即離婚』と言っていて、経済的に自立もしているから、僕が悪さをしたら本当にいなくなってしまう」と語っていました。

 検証のため何人かの既婚男性に聞いたところ、「それ、男が言われたら一番怖い言葉!」とのこと。ただし、宣言するだけではNG。実行に移した上でキャリアや経済力を手放さないからこそ、重みある言葉になると筆者は考えています。

 さて、翔平さんですが。「同棲していた彼女と別れて以降、一生結婚する気はなかった」とのこと。それなのに、奥様と結婚した理由とは。奥様、策士なのです。

 その策士ぶりは、次回にて。

今回の学び

1. 男前でモテすぎる人は、心とカラダを自分のみにつなぎ止めておくのが難事というのが定説。相手の浮気を容認するかは、人生を相手軸ではなく自分軸で考えて決めたほうがいい。

2. 外見で恋愛対象になるか否かを見極めてしまいがちな人は、林真理子先生の小説『綺麗な生活』のご一読を。

3. 「浮気をしたら即別れる」宣言は有効!

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


コロナ破局の理由&対策を解説!自粛中の過ごし方のポイント
 コロナウイルス蔓延からの緊急事態宣言、そして、外出自粛……。世界中が団結してこの危機を乗り越えなければならない事態なの...
コロナ禍でも婚活は可能!オンラインデートのメリットって?
「コロナで婚期が遅れそう。こんなことならさっさと結婚しておけばよかった……」  婚活中の女性の中には、すっかりふさぎ込...
七海 2020-05-20 11:43 ラブ
もう耐えられない…離婚のストレス偏差値ってどれくらい?
 3組に1組が離婚する――。そんな時代とはいえ、まさか自分が離婚する側になると思って結婚する人はいないのではないでしょう...
七味さや 2020-05-01 06:00 ラブ
離婚を防ぐには? やってはいけない5つのNG行動&対策方法
 好きな人と結婚したら、「最期まで一緒にいたい」と思うものでしょう。しかし、突然相手から離婚を突き付けられるなど、あなた...
恋バナ調査隊 2020-04-30 06:14 ラブ
潮時?コロナ禍の不倫カップルの現状&男性の本気度チェック
 新型コロナウイルスが猛威を振るい始めてから、世の中が一変。それは、不倫カップルの関係にも影響しているようです。この機会...
リタ・トーコ 2020-05-03 07:17 ラブ
閑散とした観光地で見かけた 旅行中の男性中年カップルの話
 外出自粛が続く中、私の住む奈良でもめっきり観光客の姿を見なくなりました。  とはいえ、もともと奈良は観光地らしからぬ...
うかみ綾乃 2020-04-30 07:03 ラブ
別れたいのに別れられない…コロナ自粛が引き延ばす惰性の恋
「そろそろ別れを告げよう。春は別れの季節だし、いいよね」  そう思っていた矢先、コロナの騒ぎが大きくなり自粛ムード...
七海 2020-05-03 07:18 ラブ
好きなのに辛いのはなぜ?辛いと感じる4つの瞬間&乗り越える方法
 恋をしていると、「辛い」と感じてしまう時があります。誰かを好きになることはとても幸せなことなのに、なぜ「辛い」と感じて...
恋バナ調査隊 2020-04-27 06:00 ラブ
家庭内カーストが残酷…鬼嫁たちの“夫泣かせ”な在宅勤務事情
 共働き家庭における鬼嫁は、在宅勤務中にも、鬼っぷりが消えない人もいるようです。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析...
並木まき 2020-04-27 06:00 ラブ
ドアノブをゾーン分け…鬼嫁が夫に押し付けた“理不尽ルール”
 自粛生活が続く今、鬼嫁と暮らす夫のなかには、妻から突如として突きつけられた「理不尽なルール」に悩まされている人も出てき...
並木まき 2020-04-26 06:00 ラブ
コロナで逢えなくても…パートナーとの絆を深める4つの法則
 新型コロナが猛威をふるう中「パートナーや恋人と会えない」と不安に直面しているかたも多いでしょう。マメに連絡を取り、相手...
蒼井凜花 2020-04-25 06:00 ラブ
イケメンと仲良くなる方法♡“ほかと違う女”になるのがカギ!
 どうせなら、イケメンと仲良くしたい。なのに、イケメンは私とは仲良くしてくれない……。  イケメンは、女子を牽制するも...
ミクニシオリ 2020-04-24 06:00 ラブ
彼氏が突然音信不通に…! 考えられる8つの理由&対処方法
 彼氏との関係を深めるためには、何よりもコミュニケーションが大切! しかし、ある日突然、彼氏と音信不通になってしまう事態...
恋バナ調査隊 2020-04-23 06:45 ラブ
好印象を残すには? オンライン合コンでモテる4つの方法
 初対面同士の男女が集まる合コンですが、今のコロナ状況下で開催するのは感染リスクが高いため、最近ではZoomやLINEの...
田中絵音 2020-05-20 11:42 ラブ
理想の夫婦に!コミュニケーションの5つのポイント&NG行動
 あなたは、夫婦関係に悩みはありますか? 忙しい夫婦の中には、「最近、ちゃんと顔を合わせていない」という方もいるでしょう...
恋バナ調査隊 2020-04-21 06:00 ラブ
カップルの“コロナ破局”はなぜ起こる?3つの原因&改善策
 世はコロナ。数カ月前は予想もできなかったこの緊急事態ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?「コロナ破局」「コロナ...
孔井嘉乃 2020-05-12 04:15 ラブ