「ナポリそば」麺は茹でずにレンジでチン!パスタよりも簡単

コクハク編集部
更新日:2021-02-07 06:00
投稿日:2021-02-07 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・上野の沖縄そば店「みやら製麺」の宮良隆生さんに、麺を茹でずにチンするだけで作れる簡単美味しい「ナポリそば」のレシピを教えていただきました。

トマト缶を加えるとコクが出る

 沖縄そばは“そば”といっても、そば粉ではなく中華麺で打ちます。それをケチャップで炒めた料理は、ケチャップ焼きそばといわれますが、まぁナポリタンです。取材と撮影を終え、出来上がりから40分ほど経過したナポリそばを口に運ぶと……。

「ウマい。全然のびていないし。パスタだったら、のび切っていて食えたもんじゃないぞ」

 一緒に試食したカメラマンが驚きました。冷めてはいても、麺はアルデンテのままです。なんで?

「そばを茹でないの。生麺の沖縄そばを買ってきたら、電子レンジで温めてから炒めればいいさ」

 生地から切り出された沖縄そばは湯がいて油をまぶしてから袋詰めされます。茹でずに済むのはそのためで、炒める時の水も不要だからそばがのびにくいんです。

「そばが冷たいと、麺に火が通りにくくて、ほかの具材を炒め過ぎる。レンジで温めるのは、手早く炒めるためさぁ」

 トマトの風味が深く感じるのは?

「具材を炒めたら、日本酒を回しかけるでしょ。ケチャップのほかに、トマト缶を加えると、コクが出るの」

 麺を茹でない分、パスタで作るより楽だし、断然、沖縄そばの方が美味しい。子供はご飯に、パパはツマミに。家族全員喜ぶ一品です。

材料

・沖縄そば 1玉
・スパム(豚小間)  100グラム
・タマネギ 4分の1個
・ピーマン 1個
・日本酒 少々
・ケチャップ 大さじ3杯
・トマト缶 大さじ2杯
・塩 少々
・コショウ 少々
・油 適量

レシピ

(1)沖縄そばを耐熱ボウルなどに入れて電子レンジで1分温めておく。
(2)タマネギは薄切り、ピーマンはヘタを取って細切り、スパムは1センチ程度の幅で短冊切りにする(豚肉は一口大に)。
(3)熱したフライパンに油を引いて、スパム、野菜の順に入れて炒める。
(4)スパムに火が通ったら日本酒を振る。
(5)3にケチャップとトマト缶を加え、素早く味を絡める。
(6)塩とコショウで味を調えたら出来上がり。

本日のダンツマ達人…宮良隆生さん

▽宮良隆生(みやら・たかお)
 沖縄県石垣島出身。お酒と音楽をこよなく愛し、店の2階には沖縄大衆芸能の開拓者で「てるりん」こと故・照屋林助さんの遺志を伝えるべく、「てるりん館東京」を開設。息子で三線職人の林次郎さんが館長で、不定期にライブや展示会が開かれる。

▽みやら製麺
 東京・上野の黒門小学校の南側にある沖縄そば店。麺は、八重山諸島で親しまれている八重山風の丸麺を毎日打っている。化学調味料を使わず、丁寧にとったダシは透き通っていて、「本場よりウマい」と評判。現在はランチ営業のみ。東京都台東区上野1―2―8。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


あの里芋が大変身!シャキシャキ食感が新しい「里芋そば」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂「多に川」の阿部学さんに里芋の新しい魅...
「めんたいパスタ風うどん」めんたいこの程よい塩気がクセに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・小岩の立ち飲み屋「カミナリ3ダー」の北岡圭...
「ヒラメの昆布締め」引き締まった身に昆布のうまみが染みる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉県・流山市の老舗割烹「割烹柳家」の青柳宏幸さ...
簡単万能ソースで南仏の味を楽しむ「タコのマリネ香草風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
「サバの味噌煮缶とトマトの煮込み」2つの酸味が味に深みを
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
火を使わない簡単スタミナメニュー「生ニラのゴマ塩和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺の焼き鳥店「焼き鳥 しょうちゃん」の...
「ポテトサラダの稲荷焼き」じゃがいもの甘みを油揚げにイン
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...
2019-07-07 06:00 フード
濃厚な香りと風味を楽しむ「マンステールチーズのグラタン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
タピオカ発祥の地 台湾で本当に人気のタピオカドリンクは?
 日本で爆発的に人気なタピオカ、モチモチした食感がたまらなくて皆大好き。今回はそんなタピオカの発祥の地である台湾から、現...
インリン 2019-07-04 06:00 フード
「カツオのネギ鍋」火を入れすぎないのが美味しさのポイント
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
切って巻くだけで出来る“映え”おつまみ「生ハム大葉巻き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
「ちりめんパルメジャーノ」粉チーズを焼いて楽しむ新食感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
意外な組み合わせがおいしい「グリーンカレー風グラタン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...
「焼きチータラ」シンプル調理であっという間に出来上がり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「純米酒 三品」の稲原春香さん...
「よだれマグロ」パンチの効いた漬けダレでご飯にもピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...
「鶏ハツのガーリック炒め」香ばしさと食感がたまらない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんにガッ...