婚活疲れのオトナ女子に告ぐ!「第3の縁」気が付いていますか

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-06-29 06:00
投稿日:2021-06-29 06:00
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子に、オススメの作品を紹介する「コクハク」発のBOOKレビュー。今回は婚活疲れでヘトヘト……といった時に手に取りたい1冊です。

「第3の縁」ですでに出会っている可能性!

 婚活は、努力を重ねたからといって必ずしも成果に結びつくわけではないのが悩ましいところ。そこで今回は、婚活中に読むとふっと気持ちが軽くなる書籍を紹介。婚活業界歴16年のベテラン、三島光世氏の『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく 大切なご縁を最速で形にする成婚塾』(秀和システム)です。えっ、婚活って頑張らなくていいの!?(本文内の「」はすべてご著書から引用)

  ◇  ◇  ◇

 三島氏は結婚相談所を運営されています。結婚相談所に入会しない前提で、「婚活はがんばらないほうがうまくいく」秘訣があるそう。

 三島氏によると、「結婚のご縁(円)には5種類あるそうです。

「1.大恋愛、2.恋愛、3.第3の縁、4.知り合い、5.他人です。『第3の縁』とは端的に言うと、『好きではないけど、居心地がいい』『タイプじゃないけど一緒にいてすごく楽』と感じる人とのご縁のことです。

1.第3の縁は自分の周りにある
2.第3の縁は気づきにくい
3.第3の縁は幸せへのチャンス

 好きではない人なので、つい見逃してしまうのですが、この縁をつかめるかどうかが、とくに30代以降の婚活には重要になってきます。

 この『第3の縁』は、30代以降の年齢になって、はじめて見つかる縁といってもいいでしょう。20代でこの縁をつかむには、経験が浅く難しいからです」

 皆様、どなたか殿方のお顔が思い浮かんだでしょうか。筆者は既婚者(再婚)なので回想する必要はありませんが、あえて挙げてみると。

 婚活パーティーで出会ったのに、なぜか「会わせたい人がいる」と、紹介してくれた殿方(そもそも筆者が好みではなかったかと思われます)。一人暮らし時代に持病が悪化して「孤独死はマズイ!」と思い電話したら、「今から車で迎えに行く」と言ってくれた殿方。

 ほかにも数名、脳裏をよぎりましたが、三島氏によると「『第3の縁』を探すうえで、捨ててほしいものが『恋愛脳』です。この縁で結ばれる相手は、そもそも『恋愛相手にふさわしい人』ではなく『結婚相手にふさわしい人』です」とのこと。「恋愛脳」で結婚相手を探すことがいかに危険であるかは、ご著書のご一読を。

最終審判は「ありふれた日常」で決めていい

「第3の縁」につながるかもしれませんが、三島氏はある女性相談者のエピソードが印象的だったとのこと。

「その相談者は、彼からは思いを伝えられていましたが、あまり乗り気ではなく、でも結婚に向けて真剣交際をしていました。

 でも、あるとき『結婚を決めました』と報告が入りました。

 彼女は、どんなことで決めたのか?

 それは、水族館デートに行ったときのこと。彼は、動画を撮っていたそうです。そこには、魚が泳ぐ水槽が撮られていたようですが、彼は毎日、その動画を見ているというんですって。

 理由は、その動画には彼女の声が入っているから。それを知った彼女は『こんなに思ってくれる人なら』と、結婚しようと決めたそうです」

 女性は愛されたほうが幸せになれる説ですが、筆者は「女性が愛する以上に男性に愛されると幸せになれる」という意味で捉えていて、三島氏の意見とは異なってしまうかもしれないのでさておき。

恋愛は非日常で結婚は日常

 恋愛は非日常で、結婚は日常。ともに日常生活を送るには、他人に見せたくない姿もさらけ出さなければいけません。その姿も受け入れてくれると相談者は感じたのでしょう。暗い海を航海中、旦那様がレーダーで行き先を告げてくれたような、微笑ましいエピソードです。

 また筆者の体験談で恐縮ですが。筆者が今の夫と結婚を決めたのは、水が美しい“夫”という凪いだ湖の中で、スクール水着を着て浮き輪を使って自由に泳いでいる自分をイメージできたからです。

 スクール水着+浮き輪という想像は、交際時から夫が、筆者に足りなかった幼児期体験を追体験させてくれたから。ノロケではありません。もし「第3の縁」を見つけたら、彼といると海や湖で自分はどんな状態かを思い描いてみることを、個人的にオススメしたいです。

本気の婚活なら5人も会えば十分です

「出会いすぎは禁物です。私の経験上、本気の婚活なら5人も会えば十分なのです。

 婚活は『動』と『静』のバランスが必要です。

 相手を積極的に探す時期、そして交際がスタートして結婚に向かっていく時期。この時期は『動』が必要です。

 その一方で『この人とつき合ってみようかな』『この人と結婚しようかな』と、一度立ち止まって考え、決断する『静』の時期もまた必要なのです」

 たしかに。筆者の知人(40代女性)はモテ期が到来し、2人の男性に言い寄られて結論をいまだに出せていません。2人でも迷うのに5人だったら十分なのかも。三島氏は、こう記載しています。

「『選択の科学』(文藝春秋)を書いた社会心理学者、シーナ・アイエンガーのジャム実験によると、人は選択肢が多いと決断力が鈍る、という一面を持っています。

 この理論を婚活に当てはめると、5人の中から1人を選ぶのと、20人の中から1人を選ぶのでは、前者のほうがいいということ。人は、選択肢がありすぎると決められなくなってしまうからです。

 このことから、むやみにお見合い(婚活)人数を増やさないほうがいいことがわかります」

 ほかにもご著書には、「婚活を制するために『婚活メモ』は必須です」「どうしても譲れない条件は3つまでが女性も楽」「『そんな短期間じゃあ決められない』あなたへ」など、コンテンツ盛りだくさんです。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


果たして「男はオオカミ」なのか?全ては女性次第だったり?
 先日、久々に「男はオオカミなんだから」というセリフを聞きました。でも、「本当にそうかな?」と、ふと思った筆者です。実の...
孔井嘉乃 2019-10-31 16:11 ラブ
「失礼しました」多用の女性をハイスペ男子が選ばない理由
 昨今、「申し訳ありません」の代用として「失礼しました」を多用する風潮が強くなっている気がします。しかし、この「失礼しま...
並木まき 2019-04-17 03:29 ラブ
究極のモテは「わたし、気になります!」な好奇心旺盛女子
「わたし、気になります!」  こちら、大人気TVアニメ「氷菓」のヒロイン・千反田える (ちたんだえる)の決めゼリフ...
しめサバ子 2019-03-13 15:55 ラブ
男性の脳を刺激 “香りマーケティング”は恋愛でも使えます
 結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。第1回目の「結婚につながる恋コラム」では、五感で男性を刺激する、最も効果...
山本早織 2019-03-25 07:40 ラブ
不倫からの略奪愛に長けた女性に見られる“危ない傾向3つ”
 不倫をしている女性の中には、「いつかは正妻から彼を略奪したい」と目論む女性も珍しくないようです。人の家庭をぶち壊してま...
並木まき 2019-04-14 03:08 ラブ
恋愛相談を女友達にするなら…絶対に知っておきたいルール
 恋愛中は「少しでも誰かに話したい!相談したい!」と思うのが女性です。そんな時にじっくり話を聞いてくれるのが、気のおけな...
孔井嘉乃 2019-04-13 02:02 ラブ
ナンパからの恋愛ってあり? ナンパでも誠実な男の見分け方
 ナンパ=チャラい、というイメージから「ナンパで始まる恋なんて絶対無理!」と思っている方も多いのではないでしょうか。実際...
しめサバ子 2019-04-10 03:27 ラブ
嫉妬心を消すには「逃げる」or「立ち向かう」の2択しかない
 仕事で活躍する同僚、好きな人の彼女、スタイルが良く笑顔が素敵な女友達、芸能人――。例えを挙げればキリがないほど、誰もが...
孔井嘉乃 2019-03-08 18:39 ラブ
上げ底に比例? シークレットシューズを履いた男のプライド
 ノンフィクションでお届けしている「ザンネンな恋の話」。今回は、身長168cmのモデル体型のんちゃん(仮名)が出会ったハ...
田中絵音 2019-03-28 20:58 ラブ
男性の「ちょっと距離を置こう」は何日? 結論を急ぐ女性へ
 お付き合いをしている男性からの「ちょっと距離を置こう」の言葉。「いつまでって何日!?」と、つい問いたくなりますよね。そ...
孔井嘉乃 2019-04-11 06:28 ラブ
【渋谷編・上】“いきなり恋人”からカジュアルに宗旨替え!
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高ま...
高輪らいあん 2019-04-22 23:05 ラブ
男の褒め言葉「かわいい」は「ブスじゃない」と同義だった
 合コンなどの前情報では、女性が「かわいい子を連れていくね!」と言っても、信じない男性が多いと聞きます。「女の言う“かわ...
並木まき 2019-04-08 01:48 ラブ
なかなか恋愛モードに入れない干物女子は“匂い”から入ろう
「最後に付き合ったのいつだったっけ?」  ある調査では彼氏が現在いない女性のうち、なんと40%以上が5年以上彼氏が...
しめサバ子 2019-04-15 03:04 ラブ
40代が危険…“そこそこオバサン”に愛想尽かし離婚を望む男
 最近、立て続けに晴れ晴れとした顔で「離婚したんです」と打ち明けてきた40代男性たちと話す機会に恵まれました。  ...
並木まき 2019-04-09 06:28 ラブ
永久保存版 「意識高い系男子」とうまく付き合う5つの方法
 さて、なにかと話題の意識高い系男子。サイバー〇ージェントや、リク〇ートなどの“超一流企業”によく生息し、目線の高さ、将...
しめサバ子 2019-04-20 00:17 ラブ
30代からの恋愛…理想の男性に出会うためにすべきことは?
 働く女性が多くなった今、結婚年齢もどんどん上がり、アラサー、アラフォーでも婚活はこれから!という方は増えていると思いま...
しめサバ子 2019-04-06 03:25 ラブ