「蒸し寿司の餡かけ」そばつゆの甘い餡としゃりの酸味が絶妙

コクハク編集部
更新日:2021-07-27 06:04
投稿日:2021-07-27 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の寿司割烹「和肴房 なつ」の佐藤文彦さんに、赤酢のしゃりに淡泊な白身魚をのせた「蒸し寿司の餡かけ」のレシピを教えていただきました。

お好みでネギを添えると華やかに

 新橋駅直結の新橋駅前ビル2号館の地下街にある昭和情緒漂うレトロな店内。コロナ禍の昨年10月にオープンしたばかりなのに、常連でにぎわいます。

 朱色のL字形のカウンターには6席。普段なら大将や常連客と盛り上がる空間です。赤酢を使った江戸前寿司のしゃりは、まろやかながら、しっかり酸味が効いています。常連はこの酢飯を酒のアテにするといいます。

 この赤酢のしゃりに淡泊な白身魚をのせた一品。自宅なら少し濃いめの酢飯でもいいそう。

「蒸し器に入れるとしゃりとネタが絶妙にくっついて、口当たりがよくなります。お客さんにも変わり種寿司として出しているんですよ」

 そばつゆの甘い餡と、しゃりの酸味とのバランスがよく、何個でも食べられます。お好みで、ネギを添えると割烹らしい華やかさも演出できていいですね。

 ちなみにガリは、たまり醤油漬けと白ガリの2種類を出しています。

材料

・しゃり 10グラム
・白身魚 1切れ(20グラム)
・そうめんつゆ 適量
・片栗粉 適量

レシピ

(1)市販のすし酢を使った酢飯を丸める
(2)1に生の白身魚をのせてラップで包む
(3)蒸し器(レンジでも可)で30秒~1分温め、ネタに火を入れる
(4)そうめんつゆ1に対し、水10で薄めて沸騰させる
(5)水溶き片栗粉を入れてとろみが出たら、蒸し寿司にかけて完成

本日のダンツマ達人…佐藤文彦さん

▽佐藤文彦(さとう・ふみひこ)
 北海道の実家が寿司屋を営んでいたことから、寿司に親しんで育った。伊豆稲取のホテル「銀水荘」や仙台秋保温泉のホテル「きよ水」など人気宿の和食で経験を積み、東京に。昨年まで勤めていた店がコロナ禍で閉店となったが、縁があって当店の立ち上げに関わる。

▽和肴房 なつ
 赤酢寿司を提供する、江戸前の本格寿司割烹。甘酒を発酵させた砂糖不使用の2種の赤酢と1種の白酢を調合した大将自慢のしゃりはパンチが効いている。カウンター6席の落ち着いた空間だ。2軒隣にある系列店の「和肴房 いちか」は鶏すき鍋と和酒が楽しめる。互いの店舗から、“出前”もできるのはうれしい。東京都港区新橋2―21―1 新橋駅前ビル2号館 B1。

(日刊ゲンダイ2021年7月20日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


手抜きでもおいしい! 食欲そそる「ニンニクの芽の素揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の海鮮居酒屋「よしだ海岸」村瀬文吾さん...
老若男女に愛される定番の品「マカロニ(マカロニサラダ)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、...
「レンコンのマリナーラ風」瓶詰ピザソースならすぐに完成
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「Petalo」の酒匂駿佑...
生ハムの“食べるドレッシング”!?女子会向けごちそうサラダ
 おうちで女子会をするとき、「生ハム」をとりあえず買うことってありませんか? そのまま食べることも多いかと思いますが、今...
ぐっち夫婦 2020-03-15 15:31 フード
「温野菜と漬物タルタルソース」ご飯のお供がイタリアンに!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代官山のイタリアン「ARMONICO」の佐...
フライパンで作る「鶏炭火焼きとひよこ豆のシェリー蒸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のシェリー専門のスタンディングバー「バ...
「あさりのシードル蒸し」りんごの甘みと酸味の相性が抜群!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のガレット&国産クラフトシードルの専門...
プロ直伝!「レバームースパテ」で朝食も晩酌も幸せな時間に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ」の市川路朗さんに...
「肉せんべい」豚ロースを延し棒で薄くしたら低温でパリッと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
「鶏とあさりのブイヨン」フレンチの基本をおウチで作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
山形のだしをアレンジ「マグロだし」ヘルシーなサラダ感覚で
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、山形...
和風ケイジャンスパイスをイメージした「鳥肉の塩麹漬け」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の創作和食店「やまだや」の高山和慶さん...
「鶏皮カラシ和え」安い食材が爽やかなおツマミに大変身!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
サクッと仕上げる「ブロッコリーの素揚げ サムライソース」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄...
「糸島塩豚の明太柚子胡椒」とろーり軟らかなのに煮崩れなし
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
タイ料理の定番「ガパオごはん」みんな大好き“つゆだく路線”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・恵比寿の「ガパオ食堂」のピーボーさんに、ご...