夏にぴったり「サバカレーグリル」外はカリッと身はしっとり

コクハク編集部
更新日:2021-08-23 06:00
投稿日:2021-08-23 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・外苑前のグルテンフリーバインミー専門店「Bánh mi Tokyo」の音仲紗良さんに、夏にぴったりのエスニックなおつまみ「サバカレーグリル」のレシピを教えていただきました。

オーブンがなければトースターでも

 音仲さんが作るバインミーは体に優しい。本場では当たり前のラードも、マーガリンやショートニングの乳製品も使いません。発酵食品やナッツ類、それと伝統的な日本の調味料で味を調え、うま味や深みを加えていきます。フランスパンも米粉100%のグルテンフリー。低糖質のロカボパンも用意されています。肉や魚などの主菜と共に野菜もふんだんにサンドされているので、食べ応えがあって健康的なんです。

 そんな音仲さんに教えてもらうのは、夏にぴったりのエスニックなおつまみ。まずは、週替わりメニューの一つ「サバカレーバインミー」の具材をアレンジした一品です。

「カレー粉をまぶして焼くだけなので簡単ですが、ポイントは下処理です。青魚特有の臭みを日本酒に移して拭き取る作業を丁寧にやることで、食べたときの風味が全然違います。ただ、長く浸すとうま味も抜けてしまうので注意してください」

 オーブンがなければトースターでもオーケー。ゆっくりと中まで火が通ったサバは、外がカリッで身はしっとり。カレーの風味がサバのうま味を引き立てて、ビールのお供に最適です。パクチーやライムを添えれば、見た目も華やかになり、家飲みが楽しくなりますよ。

材料

・塩サバ 半身1枚
・酒 大さじ1
・カレー粉 小さじ1
・片栗粉 小さじ1
・オリーブオイル 大さじ1

レシピ

(1)塩サバは水でサッと洗い、表面の水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取り、骨をとる
(2)バットに1と酒を入れて浸し30分おく
(3)2の表面の水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取り、カレー粉、片栗粉の順に全体にまんべんなくまぶす
(4)天板にアルミホイルを敷き、3をのせ、上からまんべんなくオリーブオイルをかけて、240度のオーブンで8分焼く

本日のダンツマ達人…音仲紗良さん

▽音仲紗良(おとなか・さら)
 1987年、東京都生まれ。女性向け情報誌で食や美容・健康にまつわる編集を担当したのち独立。ナッツ料理研究家、フードコーディネーター、フードプロデューサーとして活躍し、2016年にナッツ専門店をプロデュース。2020年3月、東京・外苑前にグルテンフリーバインミー専門店「Bánh mi Tokyo 」をオープンさせた。マッシュルーム料理専門店「マッシュルームトーキョー」、江戸前寿司×現代アート「すし玲」など話題の店舗にも携わっている。

▽Bánh mi Tokyo
 ベトナム生まれのサンドイッチ「バインミー」の魅力に触れ、文化として日本に定着させようと2020年3月にオープン。「豆たまり」や「米麹甘酒」など伝統的な日本の食材で和食に再構築した米粉(グルテンフリー)のバインミーを提供。ヘルシーで飽きが来ない味で常連客を増やしている。東京都渋谷区神宮前3―1―25 1F。

(日刊ゲンダイ2021年8月17日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「レタスの熱油かけ」いつものレタスが贅沢なおつまみに変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白銀高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
本場では冬の食べ物でも…日本では夏に最適な「和風冷麺」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
「アサリと夏野菜のコリアンダー蒸し」シンプルだけど美味!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
「カツオチーズ」オリーブオイルは魚の生臭さを消す秘訣!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
無限に食べられる! 暑さで疲れた胃にも優しい「茗荷胡瓜」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、サ...
「トウモロコシのフリット」サクサクの衣の秘密はビール?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
「焼きナスのナムル」素材の味を生かして薬念の思想を味わう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
ワインに合う「キュウリの一本漬け味噌クリームマヨネーズ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
「土佐巻」生ニンニクとゆずの風味がクセになる高知の漁師飯
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
在宅ワークごはんを応援#2 鮪とアボカドのアヒポキプレート
 前回の記事では在宅ワークごはんシリーズの「丼もの編」ということで、プルコギ丼をご紹介しました。作ったよ~というお声もた...
ぐっち夫婦 2020-06-22 14:25 フード
豚バラ肉がジューシーで軟らかい!「豚焼きしゃぶ」のコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、ボ...
「とり胸肉の低温調理サラダ」ダイエット中でもこれならOK!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
「さくらんぼのブルスケッタ」甘味と塩加減がいいあんばい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
「鯛そうめん」家庭の残りものが立派なおつまみに大変身!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
「豚肩ロースロティ~白インゲン豆トマト煮」お酢でさっぱり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
生のピーマンを冷やすだけ!甘味に驚く「夏野菜のサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...