イケメンは衰退傾向…人気急上昇「寄り添い系男子」って?

内藤みか 作家
更新日:2021-11-05 04:03
投稿日:2021-11-04 06:00
 コロナ禍以降、女性が求める理想の男性像が激変しています。今まではイケメンやお金持ちがかなりモテていましたが、その勢力は弱まりつつあります。その代わり台頭してきたのが「寄り添い男子」。どのようなところが特徴なのでしょうか。

コロナ禍にしてくれたこと

 コロナ禍のイケメンに起きた異変として目立つのは、インスタグラムです。ほとんど投稿しなくなった人も結構います。自分自身の画像を投稿するだけで、多くの女性ファンがついたコロナ前とは違い、自粛気味のこの頃ではSNSに「ここに行きました。景色がキレイでした!」などと書き込むこともしづらいのです。

 ではお金持ちはどうでしょうか。温泉旅行に行き、普段だったら高級レストランで舌鼓を打っているはずが、それらもまだまだ難しいと感じている人も多いと思われます。お金をたくさん持っていても、それを使うところがあまりない状態なのです。

何かに頼りたい女性

 恋愛中、男性に頼りたくなる女性は少なくありません。デートをエスコートしてくれたり、街を歩けば荷物を持ってくれる、というようなスマートな振る舞いに安心しておまかせできるのです。でも今は、エスコートされるようなデートの機会も激減しています。

 こういう時期は、どのような男性を好むのでしょうか。大きく分けて二つのタイプがあります。ひとつめは、困っている人を進んで助けようとする優しさがある男性です。素早く、迷わずに行動に起こせる人に、女性はすごいと感動してしまうのです。

 そしてもうひとつのタイプは、人に寄り添うことができる人なのです。寄り添いとはどんなことをするかというと、ただそばにいて話を聞いてあげることだったり、つらい時に何も言わずにそばにいてあげることだったりを指します。寄り添うことができる男性は、コロナ禍にかなりのニーズがあるのです。

なぜ寄り添いが大切?

 コロナ禍で、自宅にいる時間が長くなり、人と関わる時間が激減してしまった現代、誰かとコミュニケーションを取りたいと考える女性は多いもの。とはいえ、ハイテンションでしゃべったり、グチを延々と言い続けたりという人と関わりたいわけではありません。

 今は世界中の人が行動を抑えめにしている時期なので、テンション低めに生きている人が多いと言われています。そんな時だからこそ、余計なことは言わず、そばにいてくれる男性はとても貴重な存在なのです。休日にどこかに行こうと言い出したりもせず、静かに過ごしてくれるのも、寄り添い男子のいいところです。

忍耐強い寄り添い男子

 実は寄り添いができる男性は多くはありません。女性の横で静かにおとなしくしていたりという行為は、かなりの我慢強さが必要なので、誰でもできることではありません。自己主張をせず、相手を受け入れてあげるわけですから、立派です。だからこそニーズが高いのでしょう。

 寄り添い男子は、言ってみれば、フランダースの犬のパトラッシュのような存在です。いつでもどこでも一緒についてきてくれるし、特に言葉は発しません。こちらが忙しかったり考えごとをしている時は、それを察知して静かにしていてくれるし邪魔もしてこないのです。そして悲しい時には一番近くにいてくれるのです。

 癒してくれる寄り添い男子は、いそうでなかなかいないもの。なので、もし見つけたら、大切にしたほうがいいでしょう。代わりの寄り添い男子はなかなか見つからないだろうからです。

 そして、今交際している彼を、あまり余計な口出しをしない男性に育てたかったら、まずはこちらから静かになることです。一度、試しにほとんど喋らずに彼のそばにいてみましょう。寄り添うことがどれだけ大変なことか、わかると思います。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


ピルで確実に避妊するなら?心構えや男性任せの避妊の危うさ
 前回の「日本はピル後進国! 『ピル=避妊』の考え方は遅れています」に引き続き、連載2回目の今回は、きっと女性のみなさん...
リタ・トーコ 2023-01-26 20:16 ラブ
新たなモテ男?本当はダメじゃない“ファッションダメ男”とは
 時代は今、空前絶後の「ダメ男」ブームです!  バリキャリ女性が増えて十分な収入がある自立した女子が増えてきている...
しめサバ子 2019-07-20 06:00 ラブ
ジワリと怖い…メシマズを指摘された妻の恐ろしい「ひと言」
「メシマズ」と呼ばれる女性たちには、面と向かって夫から料理について指摘をされると、激昂するタイプもいるようです。  意...
並木まき 2020-02-21 16:57 ラブ
大人の出会いの場所って? いつまでも素敵な恋をしていたい
 私は大人の女性と主張するみなさん。最近、“恋愛”してますか? 「恋愛したい」と思っていても、仕事にたび重なる残業、休日...
東城ゆず 2020-05-20 11:22 ラブ
結婚相手に一流を選んだつもりが…「三流の男」だった話3選
 一流の夫を選んだと思ったら、見事に三流の男だった…という苦い結婚生活を送っている女性もいるようです。  魑魅魍魎(ち...
並木まき 2020-02-21 16:54 ラブ
夫婦の愛も冷める…グータラ夫の奇行に嘆く妻たちの心の叫び
 大好きだった夫と結婚した妻たち。しかし同じ屋根の下で生活し、やがて子供も産まれると、日に日に気持ちが冷め始める……。そ...
インリン 2019-07-18 06:00 ラブ
会話スキルなしでもOK 「立ち飲み屋」は自然な出会いの宝庫
 出会いは欲しい。できるだけ自然に。もっと言えば運命を感じる形で……。  古今東西の人類の望みです。たとえ出会いを...
うかみ綾乃 2019-07-17 06:24 ラブ
これってセレブ?「電車に乗らない男」との結婚生活はアリか
 毎日通勤ラッシュの電車に乗って、仕事へ行くのは大変ですよね。休日も、人気のスポットへ電車で向かうには、どうしても混むし...
田中絵音 2019-07-16 14:51 ラブ
バツイチ女性が今モテる! 彼女たちに学ぶ“恋愛の極意”とは
 バツイチ女性は、スピード婚の人が多いです。バツイチ女性が再婚を切り出すと、「一度は失敗してるんだから、ちょっとは慎重に...
東城ゆず 2019-07-16 06:00 ラブ
離婚するべき? やめるべき? 離婚に踏み切るべき3つの理由
 今や3組に1組が離婚するとも言われているからか、離婚しようかどうしようかと迷う女性もかなり多いのです。けれど、いったい...
内藤みか 2019-07-15 06:00 ラブ
都合のいい女にならない! 逆手にとって恋愛を楽しむには?
 世の中的に「都合のいい女」の対義語は「本命の女」らしいのですが、でも、それって本当? と、疑問に思ってしまう私。本命だ...
リタ・トーコ 2019-07-14 06:00 ラブ
交際中の顔は演技…見栄っ張りな夫を間違えて選んだ妻の苦悩
 見栄っ張りな男と結婚してしまった女性は、苦労が絶えないのも実態です。 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意...
並木まき 2019-09-05 14:47 ラブ
悲劇はここから…夫のマザコンが発覚した摩訶不思議な瞬間
「私が結婚した男は、マザコンじゃないはず」と思っていても、入籍後に、まさかのマザコンが発覚するパターンもあるようです。 ...
並木まき 2019-07-13 06:00 ラブ
彼女にしたいと思う女性とは? 異性を落とす戦略的モテテク
「いい人と出会ったのに、2回目に繋がらない」「いつも遊びの関係で終わってしまう」  出会いはあるのに、好きな人はできる...
伊藤早紀 2019-07-13 06:00 ラブ
喧嘩で黙る男性の奥底で何が? その理由をパターン別に分析
 男女の喧嘩で女性が“話し合いたい”と思うと、男性が黙って何も言わなくなるケース、よくありますよね。これってなぜ起こると...
しめサバ子 2019-07-12 06:00 ラブ
レトロブームな今夏は「ゴールデン街」でニッチな出会いを♪
 コリドー街、恵比寿横丁――。都会では「ナンパ街」として名の知れるスポットもたくさんありますが、最近はどこもちょっと情報...
ミクニシオリ 2019-07-12 06:00 ラブ