もう絶頂寸前…出張ホストの絶妙テクニックに身も心も濡れて

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-11-19 06:00
投稿日:2021-11-19 06:00
 夫の浮気から、出張ホストとのデートに喜びを見出したT子さん(44歳・WEB関連・子供アリ)。長身イケメンの出張ホスト・タクミ君(29)とのトキめきデートにすっかりハマってしまった。そんな彼に「全身オイルマッサージコースもある」と告げられ、二人はラブホテルへ。紙のショーツに着替え、ベッドにうつぶせになったT子さんに、彼は丹念なマッサージを施してきて――そこには、思いがけない甘美な世界が待っていた。
 前回までの話はこちら→第1回第2回

甘美なキスの雨に抗えず…

――ベッドでうつぶせになったT子さんがオイルマッサージを受けていた時の詳細をお話しください。

「はい、初めこそ背中を中心としたマッサージでしたが、うつぶせ寝する私のヒップに、彼は唇をすべらせてきたんです。

 チュッ……チュッ……とキスの雨を降らせるように……。マッサージとアロマ効果で、すでに体は火照っていましたが、まさか背中からヒップにかけて接吻なんて……。今思い出しても衝撃的な流れでした」

――続けて下さい。

「私は今まで以上に『あ……ぁあ』と恥ずかしい声を漏らしてしまったんです。これまで付き合った男性はもちろん、夫にだって『ヒップにキスをされる』などと言うことがなかったので……。

 でも、恥ずかしさと興奮って紙一重ですね。

 相手がイケメン出張ホストだと思うと、こばめなかった。柔らかな唇の感触が心地よく、大胆になっていいのかしら……と思ったんです。

 それに、タクミ君は常に紳士的でした。キスはしても、それ以上は進んでこない。ギリギリのところで、女の欲望をお預けにしてくる。

 だから、もっと欲しくなってしまう。

 ずるい……と思いながらも、彼の甘美なリッププレイには抗(あらが)えなくて……」

「どうしてほしいの?」

――続けて下さい。

「うつぶせになったままの私は、シーツをギュッと握りしめ、ひたすら彼の愛撫を受けていました。汗が吹きだして、ヴァギナがさらにじっとり濡れていくのが分かりました。

 でも、キスをするだけで、肝心な部分にはいっさい触れてこない。だから私、自然とヒップをせり上げて、彼の唇や舌を求めてしまったんです。

 その瞬間、タクミ君はキスを止めました。

 私の欲情を見透かしたように、『T子さん、大丈夫ですか? このまま続けます?』とクールな口調で言ってきたんです。

 思わず、心の中で「ひどい、ずるいわ」と毒づいていましたね。

 私の体がひどく火照っているのを知ったうえで、あえて、意地悪な言葉を浴びせてくるんですから。

 でも、体は理性を保てませんでした。

 私は『こんな中途半端なマッサージじゃ、逆に苦しい』と言ってしまったんです。

『どうしてほしいの?』と彼は言いました。

 私は返す言葉に迷いました。アソコに触れてほしい、乳房への愛撫もしてほしい……でも、そんなことは口が裂けても言いたくありません。

 いくらお客でも、最低限のプライドは捨てたくなかったから……」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


男女に聞いた「女性のアンダーヘア事情」どこまで処理する?
 女性のみなさん、アンダーヘア、つまり陰毛の処理はどのようになさっているでしょうか。  10年くらい前まではみんな...
アブノーマルプレイ初心者へ…細いボディーが優秀な相棒に
 コスメブランドが1シーズンに数種類のカラーの口紅を出すように、ラブグッズの世界にもシリーズ展開しているブランドがありま...
桃子 2019-11-12 04:43 エロコク
3Aを求める他力本願な自己実現女が騙される救世主男子よ
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
“ママ活”マンガ 男性用と女性用を読み比べたら全然違った
「ママ活」という言葉が盛んに使われるようになったのは、2018年後半頃から。そこから半年ほどを経て、いよいよ「ママ活」を...
内藤みか 2020-05-20 11:23 エロコク
女性器リノベに投資する女たち#2…小陰唇縮小術の費用と中身
 日々鏡で顔を見ない女性はほとんどいないと思いますが、「自分のアソコを毎日見てチェックしている」という女性もまたほとんど...
内蔵されている“舌”が高速で…あっという間に昇天してしまう
 今年一番、勢いのあるメーカーといわれているのが「P×P×P」。ポップなデザイン&パッケージとお手軽価格とで、ネットショ...
桃子 2019-11-12 04:43 エロコク
全SNS利用者が読むべき太宰治に学ぶ【恥】リスクヘッジとは?
 48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイットボーイというよ...
女性器リノベに投資する女たち#1…最も多い“小陰唇”の悩み
 20~40代のOLのうち60%近くの女性が、自分の性器の形状にコンプレックスを感じている、という出版社の調査がありまし...
じんわり穏やかな快感…欧米で流行の“あてがう系”ローター
 一見するとPC用品? 昨今のラブグッズは“いかにも”なものがどんどん減っていますが、これはその中でも群を抜いてグッズら...
桃子 2019-11-12 04:42 エロコク
プラトンで分かる 2500年ぶりに令和に蘇った【エロス】とは
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋。男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイット...
男心の大事なポイントは「アダルトビデオ」が教えてくれます
 映画観放題の動画配信サービスはいくつもありますが、実はアダルトビデオ観放題の配信サービスも存在しています。なかには月額...
内藤みか 2019-07-18 06:00 エロコク
“セックスをすると綺麗になる”は本当か? 理学療法士が検証
「セックスをすると綺麗になる」そんな話を耳にしたことはないでしょうか。実際のところどうなのか、なぜ綺麗になるといわれるの...
山本茜 2019-08-14 16:06 エロコク
気づけば奥にまで…初めての女性にもオススメな“植物的”形状
 ずっと以前に読んだ官能小説で、女性主人公が常夏の異国で出会った年下男性の“彼自身”について、「細長くて、植物のような」...
桃子 2019-11-12 04:42 エロコク
蜜月編<2>言いまつがい【滑舌悪いVS耳遠い】頂上決戦
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。...
自意識を吹き飛ばす シャイな女性が目覚めた“見られる”快感
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-07-11 18:00 エロコク
彼を恋の虜に…男性を100%本気にさせる「スンドメ」の美学
 皆さん、今少し気になっている男性はいらっしゃいますか? 願わくば、気になっている男性に振り向いて欲しいと思うのが女心だ...