出張ホストのフィンガーテクで絶頂…それでも欲望はやまず

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-11-26 06:00
投稿日:2021-11-26 06:00

自分の体に誇りを持てた

――えっ、本当ですか?

「はい、両ひざを抱え上げて、少しだけお尻が浮いたんですね。すると、アソコを舐めていた舌が、会陰から、アヌスへとおりてきたんです。
私、『あっ、恥ずかしい』と思わず叫んだのですが、舌の動きは止まらなかった。『大丈夫ですよ。ここも快楽のツボですから』と言われて我慢していたのですが、そのうち、徐々に心地よくなってきたんです。

 タクミ君はアヌスの緊張を解くように、ねっとりと舐めては舌先でほぐしてきました。

 生まれて初めての経験ですが、アヌス舐めはとても気持ちよかった。タブーな部位だからこそ、思わぬ快楽に出会ったという感じです。

 そうこうしているうちに、指用のコンドームをつけた彼の中指が、膣に挿入されました。

 すでにたっぷりと潤っていたので、ヌルヌルッと言う感じでスムーズな挿入だったと思います。

 ゆっくりと指の抜き差しがなされました。

 クチュッ……クチュッ……と粘着音が響きましたが、嬉しさのほうが勝りました。すっかり枯れたと思っていた体は、まだこれほど潤いが残っているのだと、誇らしくなりましたね。

 これ、アラフォーになると誰もが思うことじゃないかしら」

あとから30分しかないという思いから

――確かに、皆さんそうおっしゃいます。

「やがて、彼は指を鉤状(かぎじょう)に曲げたんですね。Gスポットを責めるように、抜き差しをされて……。私、クリトリスが弱いのですが、Gスポットも敏感なんです。

 タクミ君のテクニックは凄かった。すぐに私の快楽のポイントを見つけたようで、蜜液を搔きだすように膣上部をこすりあげてきたんです。

 子宮に響くようなテクニックで、私はかなり激しく身を波打たせて喘いだと思います。

 落ちかかるまぶたを懸命に持ち上げてタクミ君を見ると、彼も私を見つめていました。

 クールな顔立ちですが、その時ばかりはエロティックで……私、彼と視線を絡めながら、絶頂に達してしまったんです。

 悲鳴を上げてイッた私を、彼はきつく抱きしめてくれました。

 乱れた呼吸が落ち着くとキスをされ『T子さんが気持ちよくなってくれて嬉しい。イク顔がすごくセクシーでした』と言われて……。

 なんか10代に戻ったように、くすぐったいような、幸せな気持ちになりましたね」

――続けて下さい。

「時間を見ると、すでに午後7時半。あと30分しかありません。そのうえ、代金は合計7万5千円になっており、ホテル代も入れると、軽く8万円を超えていました。

 でも、この幸せな時間を買っているんだと思うと、ちっとも惜しいとは思いません。

 この時点で金銭感覚がマヒしてたのかもしれませんが、私の欲望は止まりませんでした。

 タクミ君の腕の中で『次はタクミ君を気持ちよくさせたい。フェラチオしたいの』と言ってしまったんです。

 続きは次回。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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