まさに「アリ地獄」…匂わせ女子との濃厚セックスに溺れた夜

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-12-24 06:00
投稿日:2021-12-24 06:00

削除依頼できない邪な理由

――そんな……ご主人だっているのに……。

「僕も呆気にとられました。もちろんホテル名などは書かれていませんでしたが、明らかにラブホテルだとわかる内装です。しかも、僕らが住んでいる場所から二駅しか離れていない。

 あまりにもリスキーな画像のアップに、一瞬、彼女に連絡して削除を願おうかと思いました。

 でも、できなかった。

 彼女がインスタで自己承認欲求を満たしているのは分かっていましたし、それを奪うと、二回目のセックスは無いかもと邪(よこしま)な思いが今回も脳裏をよぎったんです。

 男ってつくづく……いや、僕はつくづくダメな人間だと思いました。

 一度忘れかけていたセックスの愉悦を鼻先にぶら下げられると、もう理性が制御できない。

 そしてR美さんから『今度は、いつジムに行かれますか?』とLINEが来ると、スケベ心たっぷりで返信してしまう。

 セックスした日以来、下半身は何の脈絡もなく熱をこもらせ、仕事中にもかかわらず勃起してしまうことが続きました。R美さんの体を思い出しながら、会社のトイレや自宅の風呂場で何度もオナニーをしました。

 体も脳内も、すっかり翻弄されているんですね。さながら、アリ地獄にハマった感じです。

 ただ、男としての自信がついたせいか、仕事がバリバリ頑張れるんです。

 彼女と次のデートをすることになったのは、セックスから4日後でした。

 続きは次回。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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