「ムール貝の白ワイン蒸し」酒蒸しは飲むお酒に合わせて選ぶ

コクハク編集部
更新日:2022-02-11 06:00
投稿日:2022-02-11 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、貝のうま味がたっぷりな「ムール貝の白ワイン蒸し」のレシピを教えていただきました。

ムール貝はアサリでもOK

 この日は、モンサンミッシェル産のムール貝。肉厚でコクのある身と、海のダシをたっぷり吸った野菜はいくらでも食べられます。さすがにスーパーでここまでのムール貝は手に入りませんが、冷凍のものでも十分。もっといえばアサリで代替してもOK。作り方も、鍋に季節の野菜と一緒に入れて蒸すだけで簡単なんです。

「今回は白ワイン蒸しだから、白ワインと合います。“酒蒸し”って厳密にこれじゃなきゃダメだというのはありません。日本酒と、日本酒蒸しで合わせるのもいいですよ。貝と野菜のスープには、後でご飯を入れておじやにすると締めにピッタリです」

 山下シェフのツマミは素材を生かしながら、ラタトゥイユやニンジンのパスタ仕立てなど“定番メニュー”を簡単にアレンジしているんですよ♡

「産直の旬の素材を使い、新しい技術や流行は押さえつつも、料理は目新しさがあればいいわけじゃありません。定番メニューをよりおいしく改良する方が難しいし、味を一定にして“普通に作る”ことって、とても大変な作業なんですよ。お客さんには、料理人として楽しく調理し、おいしいものを提供していきたいです」

【材料】(2人前)
・ムール貝 15個くらい
・白ワイン 20ミリリットル
・オクラ 2本
・トマト 適量
・ニンニク 1片
・バター 5グラム

【レシピ】
(1)ムール貝の表面を洗い、中から出ている糸を外す。

(2)鍋にバターと潰したニンニクを入れて火にかける。熱くなったらムール貝、オクラ、トマトと白ワインを入れて蓋をする。

(3)貝が開いたら火を止める。鍋のままでも、皿に移して出してもOK。

本日のダンツマ達人…山下九さん

▽やました・ひさし
 1975年、千葉県生まれ。18歳から銀座「チボリ」で4年間修業する。その後、渋谷「モン・フィナージュ」でオーナーシェフ・中村伊伸氏のもと、料理に加えて、ワインやオープンキッチンでの接客の基本を学んだ。28歳で「ahill」の料理長として腕を振るい、35歳のとき「Bistro Q」を独立開業した。

▽「Bistro Q」
 赤坂にある「大人の食堂」がコンセプト。フランス料理の技術を生かしながら、和食や中華の技法を取り入れるなど型にはまらないメニューを提供する。フォアグラがゴロゴロ詰まった名物ハンバーグのランチは、1300円から。ケータリングも受け付けている。東京都港区赤坂2-20-15 HAGAビル1F

(日刊ゲンダイ2019年12月19日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


冬の鶏料理!フライパンで簡単煮込むだけで頬っぺた落ちる!?
 フライパン1つでおいしく仕上がる料理! 忙しい日はそんな料理があったら嬉しいですよね。今回はおなじみの鶏もも肉をおいし...
ぐっち夫婦 2021-01-31 06:00 フード
「砂肝とセロリの麻辣和え」食感がこれまでの砂肝とは別物!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、2年連続でミシュランのビブグルマンに輝いた大阪...
「カレー風味酢豚」カレー粉とお酢のコラボで絶妙な味わいに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、2年連続でミシュランのビブグルマンに輝いた大阪...
「枝豆の中国風おつまみ」口に入れた瞬間スープがジュワッと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、2年連続でミシュランのビブグルマンに輝いた大阪...
「しいたけと食べるラー油のオーブン焼き」食感に秘密あり!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木のイタリアンレストラン「ラ・ブリアン...
「長芋タンドリー」めでるように育てながらじっくり焼いて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木のイタリアンレストラン「ラ・ブリアン...
「ネクストなハムカツ」サラミを使って驚くほどジューシーに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木のイタリアンレストラン「ラ・ブリアン...
日本酒と相性抜群「魚のワンタン」白身魚ならなんでもOK!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝大門のダイニングバー「都映」の水谷大輔さ...
可愛すぎる! ホットケーキミックスでアメリカンドッグ!!
 年明け1回目は人気のホットケーキミックスを使ったレシピをご紹介します! 引き続き、おうちでごはんを作る機会も多くなると...
ぐっち夫婦 2021-01-31 12:23 フード
「チーズトマトの包み焼き」アンチョビーを加え洋風なコクを
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝大門のダイニングバー「都映」の水谷大輔さ...
「ピカパウ」濃厚&サッパリのポルトガル定番スナックフード
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代々木公園のポルトガル料理店「クリスチアノ...
「じゃがいもとワサビ漬けのバター炒め」加熱でうま味際立つ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代々木公園のポルトガル料理店「クリスチアノ...
「塩茹でエビ」軽く茹でるだけ…でも異様なまでに甘い驚き
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代々木公園のポルトガル料理店「クリスチアノ...
コッテリ&さっぱり「牛テール焼とパクチーのサラダ仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀「もつ鍋 割烹 鶏しおそば 竹井幸彦...
「若鶏のラタトゥイユスタイル」味わいと歯ごたえのバランス
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀「もつ鍋 割烹 鶏しおそば 竹井幸彦...
食感の対比が楽しい「国産和牛もつのガーリックバター炒め」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・八丁堀「もつ鍋 割烹 鶏しおそば 竹井幸彦...