「豚ロース肉のソテー粒マスタードソース」パンチ効いた味

コクハク編集部
更新日:2022-04-22 06:00
投稿日:2022-04-22 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉・流山のフランス料理店「CONCERTO」の清水善幸さんに、ガツンとお肉が食べたい日にピッタリな「豚ロース肉のソテー粒マスタードソース」のレシピを教えていただきました。

マスタードとキュウリの酢漬けが◎

 デミグラスソースなのに、酸味が後を引いていくらでも食べられます。料理を引き締まった味にしているのがマスタードとコルニッションーー小ぶりなキュウリの酢漬け。ガツンとした肉料理ですよー♡

「当店はクラシックなフレンチを標榜しています。今のフレンチは可愛さ、奇麗さ、技巧を追求している節がありますが昔のフレンチは『フルコースは日本人には食べられない』と言われたほど量が多い。もちろん、味も素晴らしい。満腹になって満足してもらうのがクラシックスタイルです」とは清水さん。

 今回は市販のデミグラスソースを使用しましたが、お店で出すものはもちろん自家製。普段は化学調味料を使わず、お客さんの間でも「自然な味がする」と評判です。

【材料】

・豚ロース肉(厚切りスライス) 100グラム
・タマネギ(スライス) 半個
・小麦粉 適量
・お好みでマッシュポテト(ボイルしたジャガイモをつぶし、バターを入れて混ぜてから好みの硬さになるように牛乳でのばし、塩を加える)

【ソース】
・タマネギ(みじん切り) 40グラム
・コルニッション(粗みじん切り、ピクルスで代用も可能) 20グラム
・無塩バター 20グラム
・ローリエ 1枚
・きびさとう 3グラム
・赤ワイン 300㏄
・デミグラス缶  180グラム
・水  50㏄
・粒マスタード   ソース50グラムに対して6グラム

【レシピ】

(1)鍋でバターを溶かし、タマネギとローリエを入れて弱火でソテー。タマネギが透明になったらコルニッションを加えてさっと炒め、赤ワイン200㏄を加えて弱火で煮詰める。

(2)水分がほぼなくなったら、残りの赤ワイン、デミグラスソース、きびさとうを加え、なじませながら煮る。

(3)水を加えてさらに煮詰め、味がなじんだら火から下ろして粒マスタードを入れて軽く混ぜる。以上でソースは完成。

(4)豚肉の表面を包丁の刃先で格子状に細かく叩く。塩コショウをして小麦粉をまぶし、バターでソテー。肉を取り出し、タマネギのスライスも同様に弱火でバターソテー。

(5)マッシュポテトの上に豚肉を載せ、その上にタマネギ。ソースは黒コショウの粗びきを多めに振る。

本日のダンツマ達人…清水善幸さん

▽清水善幸(しみず・よしゆき)
 1972年、東京都生まれ。調理学校を卒業後、帝国ホテルに25年間勤務し、大使館の公邸料理人なども務めたベテランシェフ。3年前に独立し、現在に至る。

▽コンチェルト
 店名の由来は「お客さんと店が協奏曲のように調和したい」という思いから。美食ではない、昔ながらのクラシックなフランス料理をリーズナブルな値段で楽しめる。

千葉県流山市江戸川台東2-251-1

(日刊ゲンダイ2020年3月4日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「叩き長芋と酒盗の磯辺巻き」日本酒好きにはたまらない!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに...
刺し身を使った簡単アレンジ「カツオとウドのなめろう」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の居酒屋「件」の川辺輝明さんに、居...
「つぶしなます」盛りつけ前に指でギューッとつぶすのがコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ウ...
ホクッとプリプリ「そら豆とエビのクリームチーズ和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに...
白ワインと一緒に「ソーセージとクレソンのペペロンチーニ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「イワシのリングアータ」脂の乗った身をサッパリといただく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の...
自家製の万能ダレが食欲をそそる「手羽先の甘だれ炒め煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫県・加古川のビストロ「ビストロ・エピ」の宮崎...
「アジのパクチーなめろう」和の肴とパクチーの意外な好相性
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のカレーバー「ヘンドリクス」の若林剛...
春の味覚「ホタルイカとカブのマリネ」はひと手間でプロの味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ」の市川路朗さんに...
使う食材は2つだけ「菜の花のからし和え」は春らしさ満開!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
「イカ海鮮水餃子」出汁たっぷりの卵と海鮮の甘さがピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前の中華料理店「チャイナサーカス」の劉...
スパイシーさが新しい「カツオと山芋のスパイスオイル和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前のカレーバー「ヘンドリクス」の若林剛...
「カキのワイン蒸しトマトサルサ添え」濃厚なのにサッパリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ」の市川路朗さんに...
あっさり「ベーコンと玉ネギの和え物」は箸休めにうれしい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
新潟の伝統調味料がいい仕事する「タコとかんずりベーコン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は山形・鶴岡のイタリアン「アル・ケッチァーノ」の奥...
「菜の花の昆布締め」染み込んだ出汁とほんのりした苦み
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商会」の酒井英彰さんに、...