「さつま黒酢ブリとかぶのエミュルション」まるでお花畑!

コクハク編集部
更新日:2022-06-27 06:00
投稿日:2022-06-27 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」のドミニク・コルビさんに、盛り付けが美しい「さつま黒酢ブリとかぶのエミュルション」のレシピを教えていただきました。

飾り野菜はあるものをちょっとずつ

 フレンチは食材を引き立てるソースが腕の見せどころ。

「うちではホワイト(ベシャメル)ソースを使わず、野菜と温泉卵とオリーブオイルを使ったエミュルションソースを活用しています。メイン食材をお皿に固定する接着剤としても活躍してくれて、盛り付けが安定します」とコルビさん。

 温泉卵もコンビニで買えるので意外と簡単です。美しさを引き立たせている“飾り野菜”は、あるものをちょっとずつ。大根のピクルスは味の変化球になります。

「赤い大根をピクルスにして、色と味のバリエーションをつけました。ピクルスの酸味を味わうと黒酢を餌にして無投薬で育った“黒酢ブリ”の濃厚なうま味、さっぱりした後味、カブの甘味が引き立ちます」

 酒は鳥取の「おやじ極楽 純吟」。

「純米吟醸のふくよかな味が、さつま黒酢ブリとよく合います」

【材料】

・刺し身用ブリ 4切れ
・ミニトマト 2個
・飾り野菜(ワサビ菜、ウルイ、黒ラディッシュ、ミニトマト、ベビーリーフ)
・大根のピクルス 適量
・醤油 適量
・マヨネーズ 適量
・バルサミコソース 適量

<カブのエミュルション>
・カブ 1個
・温泉卵 1個
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
・こしょう 適量

【レシピ】

(1)カブの皮をむき、4等分し、塩茹でする。

(2)1のカブ、温泉卵、オリーブオイル、塩、こしょうをフードプロセッサーなどでペースト状にする。

(3)マヨネーズに同量の醤油を混ぜ、醤油マヨネーズを作る。

(4)一口大のブリに塩、こしょうをふる。

(5)皿の中心に2のエミュルションを広げ、4のブリ、4分の1に切ったミニトマト、飾り野菜、大根のピクルスをのせ、皿の端に3の醤油マヨネーズとバルサミコソースを垂らす。

本日のダンツマ達人…ドミニク・コルビさん

▽ドミニク・コルビ
 1965年、パリ生まれ。1582年創業のパリの名店「ラ・トゥール・ダルジャン」副料理長、「ホテルニューオータニ大阪」総料理長、「ル・コルドン・ブルー日本校」校長を歴任。フランス農事功労章シュバリエ受章など日仏で功績を称えられ、現在、鹿児島県霧島市の食を広める霧島ガストロノミーブランドアンバサダーなどを務める。

▽フレンチ割烹ドミニク・コルビ
 2015年に日本の食材を積極的に使用、バターやクリーム、小麦粉を極力使わない“フレンチ割烹”を四谷・荒木町にオープン、19年に新橋に移転。国内外から予約が殺到、頻繁に来店するリピート客が多いのも特徴。

東京都港区新橋2-15-13 エレガンス新橋ビル5階

(日刊ゲンダイ2020年4月15日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


手抜きでもおいしい! 食欲そそる「ニンニクの芽の素揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の海鮮居酒屋「よしだ海岸」村瀬文吾さん...
老若男女に愛される定番の品「マカロニ(マカロニサラダ)」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、...
「レンコンのマリナーラ風」瓶詰ピザソースならすぐに完成
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「Petalo」の酒匂駿佑...
生ハムの“食べるドレッシング”!?女子会向けごちそうサラダ
 おうちで女子会をするとき、「生ハム」をとりあえず買うことってありませんか? そのまま食べることも多いかと思いますが、今...
ぐっち夫婦 2020-03-15 15:31 フード
「温野菜と漬物タルタルソース」ご飯のお供がイタリアンに!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代官山のイタリアン「ARMONICO」の佐...
フライパンで作る「鶏炭火焼きとひよこ豆のシェリー蒸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のシェリー専門のスタンディングバー「バ...
「あさりのシードル蒸し」りんごの甘みと酸味の相性が抜群!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のガレット&国産クラフトシードルの専門...
プロ直伝!「レバームースパテ」で朝食も晩酌も幸せな時間に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ」の市川路朗さんに...
「肉せんべい」豚ロースを延し棒で薄くしたら低温でパリッと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
「鶏とあさりのブイヨン」フレンチの基本をおウチで作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
山形のだしをアレンジ「マグロだし」ヘルシーなサラダ感覚で
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、山形...
和風ケイジャンスパイスをイメージした「鳥肉の塩麹漬け」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の創作和食店「やまだや」の高山和慶さん...
「鶏皮カラシ和え」安い食材が爽やかなおツマミに大変身!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
サクッと仕上げる「ブロッコリーの素揚げ サムライソース」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄...
「糸島塩豚の明太柚子胡椒」とろーり軟らかなのに煮崩れなし
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
タイ料理の定番「ガパオごはん」みんな大好き“つゆだく路線”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・恵比寿の「ガパオ食堂」のピーボーさんに、ご...