「制服姿も魅力的だ」彼の甘い囁きは危険な恋のはじまり?#1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-22 17:28
投稿日:2022-09-16 06:00

CAとしてフライト生活がスタート!

――続けてください。

「そんな日々が激変したのが、3カ月間の訓練が終わって正式なCAとなってからです。9日間サイクル(3勤-2休-3勤-1休)のフライト生活が始まりました。

 早朝便から最終便までアトランダムにスケジュールが組まれ、日本にいながらにして時差ぼけという日々です。

 慌ただしい中、遠距離恋愛の彼からは相変わらず毎晩11時に電話がかかってくるので、しだいに煩わしくなっていったんです。楽しいはずの電話デートは、すでに義務となっていました」

彼との電話デートが色あせていく…

――確かに、義務になったらつらいですね。

「そうなんです。上京したての頃はホームシックと厳しい訓練で毎日がつらく、彼との電話デートは救いでした。

 でも、今は正式なCAとして国内中を飛び回っている。憧れの制服を着て仕事をしている自分がいる。もう過去の自分でないという自負がありました。

 それに、同乗するパイロットの中には、ちょっとトキめくカッコいいキャプテンや副操縦士もいましたし、機内で芸能人や有名人とも遭遇することも少なくありません。

 北海道から出てきた20歳の私には毎日が刺激的で、楽しさのほうが勝(まさ)ってきたんです。

 CA仲間から合コンの誘いを受けるようになったのもこの頃です。

 お相手は、広告代理店、商社マン、医師、弁護士、テレビ業界の方など、遊び上手で女性慣れしている都会的な男性ばかり……そうなると、同い年で学生の彼がとたんに『子供』に思えてきたんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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