「アペロ」って知ってる?成城石井で買うお手軽1本はこれ!

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2022-11-16 06:00
投稿日:2022-11-16 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買える“神旨”ワインをご紹介します!

「アペロ」ってご存じですか?

「アペロ」。

 最近日本でもたまに耳にするようになりました。今後ワインラバーズの間でトレンドになるかもしれないこの言葉は「アペリティフ(食前酒)」の略で、主にフランスでは日常的に使われています。

 これは、夕飯の前にワインを1、2杯軽~く飲みながら軽食をつまんでおしゃべりを楽しむ時間のこと♪ 言うならば「0次会」ですね! フランスではこうしたアペロの習慣が根付いているんです(いいなぁ…フランス…住みたい…笑)。

 ということで、日本でも近い将来流行るかもしれない(!?)アペロにピッタリの最高の1本をご紹介します♪

 アペロを楽しむ上で大切なことは、あくまでもアペロ後の「夕食の時間」がメインなので、軽くてカジュアルなワインがオススメです。

 間違っても、赤身ステーキに合いそうな飲みごたえのあるタンニン(渋味)がっつりの赤ワイン等はセレクトしないように!

イタリアの辛口白ワインをセレクト♡

 今回私が選んだのは、成城石井で購入した『PECORINO TERRE DI CHIETI(ラ ピウマ ペコリーノ)』(税込1199円)。

 イタリアのアブルッツォ州(イタリアはブーツの形をしていますが、ちょうどふくらはぎあたりの場所!)で造られた辛口の白ワインで、ペコリーノという可愛らしい名前のブドウを100%使用しています。

 グラスに注ぐと、綺麗に透き通るレモンイエロー。少し熟した柑橘系果物や桃のようなフルーティーな香りを感じながら口に含んでみると……しっかり広がる強めの果実香とは裏腹に、とってもライトで、爽やかな酸味とミネラル感もあり、サラッとスイスイいけちゃう飲み口!

肩肘張らずに飲めるワイン

 少し微発泡なのかなと思うくらい、若干舌の上でピリピリとした感じがあり、飲み込んだ後には柑橘果物の皮の甘苦い風味が優しく残ります。まさに仕事終わりの疲れた身体に爽快に染み渡っていくような最高の飲み心地です!

 アペロ向きのワイン=「肩肘張らずに飲めるワイン」なので、気楽に飲むにはこの1本のように「味わいを主張しすぎていない」方が、さまざまな種類の軽いおつまみに合わせられます。

ワインのペアリングについて

 アブルッツォ州では、地方食材であるサラミがよく食べられています。種類も豊富で、真ん中に四角柱のラードが入ったサラミや、胡椒とオレンジで味付けした豚肉のサラミが有名どころでしょうか。

 ペアリングの基本として「同じ土地同士のワインと食材は合う」とされているので、その原則に基づき、この1本はサラミも抜群に合うと思います。

 でもって、市野瀬的にはケッパーを乗せたスモークサーモンや、海老とアボカドのタルタルなんかにも合いそうだなぁと思います♪(あ、でもこのワインは、どんなおつまみがきても邪魔せずに調和してくれるハズ!)

ペコリーノつながりもグー!

 あとは、チーズにも間違いなく合いますね♪ ちなみに、このワインのブドウ品種「ペコリーノ」と同じ名前のイタリア発祥のチーズがあるんですよ! 羊乳製のチーズ「ペコリーノ」。濃厚なコクと風味のチーズで、私もチーズ専門店などで見かけたら絶対に買ってしまうアテです。

(ワインエキスパート試験では世界中のチーズの種類も暗記する必要があったので、いろいろと試食しながら覚えました♪ 笑)

 普段頑張っているお仕事帰りの自分へのご褒美タイム(もちろん、特に何も頑張っていない方も!笑)や、0次会を有意義に楽しく過ごす空間でいただく夕飯前の数杯は、心に余裕を持たせてくれるはず。

 アナタも「今日アペロしない?」と誰かを誘ってみてはいかがですか?♡

※「成城石井」のオンラインストアでも購入可能。本文内のワインの価格等は、いずれも著者購入時のものとなります。

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


焼いた餅にサンド「からすみ餅」甘味と塩辛さのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
プロの味に近づける「小松菜と油揚げ、えのき茸のおひたし」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
一度食べると病みつきになる!「カニ味噌レーズンバター」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
風味引き立つ「甘エビの魚醤漬け」翌日の朝食に使う裏ワザも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・本所吾妻橋の「割烹 船生」の船生宜之さん...
お寿司とお酒の楽園「独楽寿司」レポ 2021.11.26(金)
 寿司をツマミに酒を飲む――。THE大人!って感じで憧れます。しかしながら、筆者の少ないお給料では、そうそうできることじ...
「鶏肉の紹興酒漬け」茹で鶏が紹興酒でバージョンアップ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
手軽に本格的な味「台湾甘酢漬け」優しい甘みと柔らかな酸味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
アボカドも一緒に揚げる「エビとアボカドのマヨネーズ和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
夜市の定番「台湾風ネギ卵焼き」お酒のアテや豪華なおかずに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
地味だけど美味!ブロッコリーのパスタ 2021.11.20(土)
 晩秋から3月ごろまで国産ものが多く出回るブロッコリー。買い物に出かけ、粒がぎっしり詰まってみずみずしい“上物”を見つけ...
「客家式ピータン豆腐」ピータンのコクと豆腐の甘味が一体に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の「台湾小籠湯包 ファンズ・マルヤ...
“ふわふわ系”グミ7種を食べ比べ 2021.11.18(木)
 コンビニやドラックストアで購入できる「グミ」。SNSで空前の“グミブーム”が到来していることもあり、種類も豊富な印象で...
ビールに合う「ガパオガイ」はキング・オブ・エスニック!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...
タイ北部のサラダ「ラープガイ」 3色のさっぱりスパイシー!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...
「パクチーポテトサラダ」香りが苦手な人でも食べられる!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...
カレー味のふんわり卵に包まれた「プーアッパッポンカリー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダ...