マヨと黄身が絡む…ハーブが効いた「漬けマグロのユッケ」

コクハク編集部
更新日:2023-01-20 06:00
投稿日:2023-01-20 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の「farm studio #203」の濵田利彦さんに、ハーブが効いた「漬けマグロのユッケ」のレシピを教えていただきました。

プロならではのアイデアを拝借

 赤身とトロの両方を使うことで、食欲をそそる美しいコントラストが描かれます。

「脂が乗ったトロは味が入りづらいので漬けにせず、そのまま使っています。店では軽くあぶってから、ウニものせてお出しすることもあります。漬けダレに入れる昆布はえぐみが出ないように冷めてから加えてください」

 店によってはマグロの刺し身や漬けに黄身をのせたユッケを提供するところもありますが、ハーブマヨを加えるのは珍しい! プロならではのアイデアです。

「中華料理ぽくないんですが、ハーブのアクセントを加えると、ソービニヨン・ブランのような爽やかで草っぽい白ワインとよく合うんですよ」

 鮮やかなコントラストは見た目を楽しませるだけではありません。口の中でも2種類のマグロが奥行きのある風味をもたらしてくれます。そこにマヨネーズと黄身が絡むと困ったことに箸が進み、どんどんおかわりしたくなるのです。

「ハーブマヨに香りが欲しい場合はオリーブ油を足してもいいです。最後に漬けダレを黄身に少しかけると味が締まりますよ」

 安いマグロも見違えるようにおいしくなるメニューです。

【材料】

・マグロの赤身 40グラム
・トロ 40グラム
・卵の黄身 1個

漬けダレ
・醤油 100グラム
・酒 100グラム
・みりん 100グラム
・昆布 20グラム

ハーブマヨ
・マヨネーズ 20グラム
・ミョウガ 1つ
・ディル 少々
・黒こしょう 少々

【レシピ】

(1)漬けダレを作る。醤油、酒、みりんを鍋に入れ火にかけてアルコール分を飛ばす。火から外したら昆布を入れる。

(2)ハーブマヨを作る。マヨネーズ、みじん切りのミョウガ、ディル、黒こしょうを加えて混ぜる。

(3)赤身とトロをさいの目に切り、赤身だけを1のタレに30分ほど漬ける。

(4)皿にハーブマヨを敷き、赤身とトロを彩りよく盛り付けて黄身をのせ、1のタレを少しかける。

本日のダンツマ達人…濵田利彦さん

▽濵田利彦(はまだ・としひこ)
 1977年、徳島県生まれ。高校卒業後に中華料理の老舗「銀座アスター」に入り、関西や首都圏の店舗で10年間、料理人として修業を積む。伊豆のオーベルジュなどでソムリエやサービスを経験したのち独立。2019年5月、学芸大学に同店をオープン。

▽ファーム・スタジオ・ニーマルサン
 誰もがオーダーする「阿波牛の四川麻婆豆腐」は、自家製豆板醤のうま味と鮮烈な山椒の刺激がクセになる一品。白子やシマチョウが入ったオリジナルメニューも外せない。もうひとつの看板メニュー「デトックス・サラダ」は、40種類以上の野菜を混ぜ合わせたもの。香りのチョイスで「山椒」を選べば、しびれる辛さが口いっぱいに広がる。阿波尾鶏、阿波匠豚と、シェフの出身地・徳島のブランド肉を使った料理も人気。

 東京都目黒区鷹番2-20-4 学大十字街ビル203

(日刊ゲンダイ2020年9月26日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


3分で作れて激安「貝柱のずんだ和え」 味付けで西洋風にも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
「レンコンの紅しょうが焼き」味付けいらずで冷めても美味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
ワインに「ブルーチーズとドライフルーツのタルティーヌ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「梅肉とワサビの香り和え」刻んで混ぜるだけでお酒のアテに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、簡単な...
恵比寿の超人気店「賛否両論」予約が取りやすい時間帯って?
 世界で最も多くの星を持つ美食都市「東京」。恋人と友達と家族と。美味しくて素敵な、記憶に残る時間を過ごしませんか?飲食ト...
山口えりこ 2019-05-28 05:32 フード
甘さと苦味が一体に「レタスの湯引きオイスターソースがけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤羽の名店「Nomka 」の五十嵐祐二さん...
ジューシーで香ばしい「鶏のイタリア風チャーシュー 」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西麻布のイタリアン「オッジ・ダルマット 」...
「鳥と塩昆布のそうめん」味付けは塩昆布だけでシンプルに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食店「かこい亭」の栫山賢一さんに、...
「豆腐ステーキのコンビーフのせ」黄身を崩す神聖な高揚感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・大井町にあるテキーラバー「Gatito」の...
ザク切り簡単「ジャガイモ&ベーコン&キャベツのおやき」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...
パンの端を使いルーをおろしてかける「カレーなるカナッペ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のバー「ロックフィッシュ」店主・間口一...
ホワイトデーで彼におねだりしたい SNS映え絶品スイーツ5選
 飲食トレンドリサーチャー、スイーツコンシェルジュの山口えりこです。3.14ホワイトデーが近づいてきましたね。あなたの彼...
山口えりこ 2019-03-15 20:02 フード