余り野菜がごちそうに「季節の野菜とベーコンのキッシュ風」

コクハク編集部
更新日:2019-07-02 13:03
投稿日:2019-05-22 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「澤」の西澤一暢さんに、野菜たっぷりで見た目もかわいい「季節の野菜とベーコンのキッシュ風」のレシピを教えていただきました。

「パイ生地やタルト生地を作る手間を省き、ベーコンスライスを代用としたキッシュ風料理。使うのは、冷蔵庫に眠っている野菜やキノコ類など、何でもオッケーです」

 北海道で採れるグリーンアスパラは、今が旬。香りと食味の良さが特徴的で、昼夜の寒暖差が甘さとうま味を増してくれるとのこと。牛乳と乳製品も、道内ブランドの代表格です。生乳生産量は全国シェア53%というだけあって、スイーツやデザート類も大人気。店内でもアイスクリームとパイ生地を使ったデザートは、食後に欠かせない一品になっています。

「焼き上がったら、適当にカットし、皿に盛り分けてください。これからの季節は、少し冷やしてもおいしいですよ」

 タルト型はレシピでは22センチ型を使いますが、100円ショップで購入できるものでもOK。ただし、分量には注意してくださいね。

 合わせるのは、スパークリングワイン。スペインのカヴァはコスパが最高。白ワインならフルーティーなシャルドネ、辛口の日本酒とも相性ばっちり。今やすっかり食中酒のハイボールもオススメ。炭酸のさわやかさと、ほんのりした甘味、苦味が絡み合って、料理を引き立ててくれます。一口飲むたびにリセット可能でお酒もお箸もすすむこと請け合いです。

【材料】

(4~5人前) 

(A)
・キャベツ 6分の1個
・アスパラ 2本
・ナス 1本
・しめじ 半株
・オリーブ油 適量
※タルト型(直径22センチ)1個

(B)
・ベーコンスライス 200グラム

(C)
卵液(クリームソース)
・生卵 2個
・生クリーム 1カップ
・牛乳 1カップ
・塩 少々
・ブラックペッパー 少々

<付け合わせ>
・セルフィーユ(チャービル) 適量
・ミニトマト 適量

【レシピ】

 

1. (A)のキャベツは太めに千切りし、アスパラは半分くらいから下の皮をピーラーですき、適当な大きさに斜め切りする。ナスは縦に割って厚めのハスに切る。しめじは根を切り、ほぐしておく。
2. (C)はボウルに卵を割りほぐし、生クリーム、牛乳を加えて泡立て器でよく混ぜ合わせる。塩、ブラックペッパーを加えて調味する。
3. タルトの型にオリーブ油を塗り、(B)のベーコンスライスを底と周りに円を描くように敷き詰め、①の野菜類をまんべんなく詰めながら盛り込む。
4. 3に2の卵液を流し入れ、180度に熱したオーブンで40分焼く。
5. 焼き上がりに付け合わせの野菜を飾れば完成。

本日のダンツマ達人…西澤一暢さん

▽にしざわ・かずまさ
 1978年、北海道旭川市生まれ。中学卒業後、料理好きな父親の影響もあり、この世界に飛び込む。北海道内のホテルや飲食店で17年間修業し、料理長、店長を経て独立。2012年5月11日、全国から舌の肥えた人間が集まるすすきのに「澤」をオープンした。日本料理の専門調理師および調理技能士(厚生労働省認定)の資格を持つ。

▼さわ
 修業中の店で出合ってほれ込んだSPF(特定病原体不在)ポークのオリジナルブランド「ひこま豚」(北海道森町産)を使って、25種類の料理を提供している。同店ソムリエの三上健太さんが、地元の旬な魚介類や野菜を使った料理に合わせ、ワインや日本酒、焼酎を厳選して用意。“ひこま豚とまごころ料理”を看板に、来客の笑みがこぼれ、かつ末永く愛される店を目指している。
札幌市中央区南三条西3―5―2 都ビル2階(地下鉄南北線すすきの駅徒歩2分)
℡011・219・8558
営業時間17~25時(24時LO)、日曜定休

(日刊ゲンダイ2018年5月30日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


さっぱり美味しい「うざく」 市販のウナギはタレを洗い流す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・日本橋の鰻串焼き居酒屋「心天」の林成さん...
「東京コロッケ」揚げたてのジャガイモはホックホクで熱々!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・北新地の割烹料理店「仲島」の仲島宏明さん...
手軽で栄養◎!万能常備菜「野菜の重ね煮」2021.10.17(日)
 10月も半ばになり急に冷え込むようになってきました。体調を崩しがちな季節の変わり目はしっかりと野菜を食べて免疫力を上げ...
プッチン♡モスの新作フォカッチャサンド!2021.10.16(土)
 モスバーガーで限定発売されたばかりの「フォカッチャサンド 馬蹄型(ばていけい)ソーセージ&グランピングソース」(単品4...
「鶏の味噌漬けと酒盗豆腐」酒盗豆腐は味噌だけでもアテに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・北新地の割烹料理店「仲島」の仲島宏明さん...
焼き上がりパリパリ「鮎の風干し焼き」内臓が味を引き立てる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・北新地の割烹料理店「仲島」の仲島宏明さん...
「枝豆あずま煮と梅貝旨煮」普通の枝豆とは味も風味も別物!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・北新地の割烹料理店「仲島」の仲島宏明さん...
「イワシ蒲焼き風と奈良漬クリームチーズ」お酒に合う2品!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・北新地の割烹料理店「仲島」の仲島宏明さん...
チャミスルティー作ってみた! 2021.10.9(土)
 韓国ドラマの食事シーンで、必ずと言っていいほど登場する韓国焼酎「チャミスル」。ストレートでも飲みやすいけれど、アルコー...
おいしい季節に!「合鴨の治部煮」脂の乗った“口福”な鴨料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「鶏ひき肉とマロニーの炒め物」知ったら最後リピート必至!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
 「肉のハナマサ」で激ウマポテチを発見!2021.10.7(木)
 関東地方を中心に展開しているスーパー「肉のハナマサ」は、とにかくお肉が安く買えるということで有名ですよね。筆者も月に1...
ほっぺた落ちる「鶏そぼろ」で温玉うどん♡ 2021.10.6(水)
 デジタル大辞泉によると、 【ほっぺたが落ちる】たいへんおいしいことを表す言葉。ほおが落ちる。  そうなんで...
「ちりめんじゃこ山椒煮」丁寧に極力時間をかけて煮詰める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「半熟!味付きうずらの卵焼き」極意は“お湯で温めておく”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...
「コンビネーションカレー炒め」予約の取れない店のまかない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・鐘ヶ淵の鳥割烹「鳥田中」の田中惣一郎さん...