「谷中ショウガの肉巻き」豆板醤入り相性抜群の万能ソースで無限ビールぅ

コクハク編集部
更新日:2023-09-29 06:00
投稿日:2023-09-29 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝大門の「都映」の水谷大輔さんに、ビールによく合う「谷中ショウガの肉巻き」のレシピを教えていただきました。

だらだら祭りって知ってる?

 東京十社のひとつに数えられる芝大神宮で毎年9月に開かれるだらだら祭りでは、ショウガ小屋が建つ。かつて神社の周りにショウガ畑が広がっていたゆえんです。

「ウチもお祭りに何か貢献できないかと試行錯誤して生まれたのが、このメニューです。谷中ショウガに豚バラ肉を巻くだけですから、自宅でも手軽にできます」

 豆板醤を利かせたソースはピリリと辛く、ショウガに負けません。そこに豚のウマ味と甘味が重なって、ビールに最適♡

「ショウガは生でも食べられるので、その食感を残したければ豚肉だけ火を通し、中心はサッと。生のショウガのピリッとした辛味は、加熱するとじわっとくる辛味に変化します。味の好みで、火の通し方を調節するといいでしょう」

 なるほど、それにしてもこのタレがいいんですよ。

「肉料理には何でもバッチリです。鶏ガラスープでのばして、練りゴマなどを加えると、麺類や鍋のスープに合います。常備しておくと重宝しますよ」

 ショウガの時季はそろそろ終わり。この一品で秋の余韻を楽しんでみてはいかが。

【材料】

・谷中ショウガ 2本
・豚バラ肉 2~3枚
・塩 少々
・コショウ 少々
・サラダ油 適量
・酒 大さじ1
・水 少々

ソース
・赤味噌 100グラム
・ニンニク 少々
・ゴマ油 少々
・酢 大さじ1
・砂糖 40グラム
・豆板醤 大さじ1

【レシピ】

(1)ソースの調味料をすべて混ぜ合わせる。

(2)谷中ショウガに豚バラ肉を巻く。

「谷中ショウガはタコさんウインナーのように広がっているものもあります。店では、そんな“枝”を切って真っすぐに成形してから巻きますが、自宅用ならそのまま豚肉をぐるぐる巻いて構いません」

本日のダンツマ達人…水谷大輔さん

■水谷大輔(みずたに・だいすけ)
 近所の老舗割烹の板前さんに秘伝のレシピを教わるという愛されキャラ。学生時代にサッカーで鍛えた体力を生かし、自転車をこいで豊洲市場や食肉市場に通い、魚介や精肉、モツなど新鮮食材を仕入れている。

■都映(みやこうつし)
 定番メニューも日替わりメニューも、多くはワンコイン。東京タワーのお膝元・芝大門という都心にあって、良心的な価格でありながら、魚も肉も野菜も厳選素材を仕入れ、丁寧な仕込みで常連客が絶えない。

東京都港区芝大門1-11-9

(日刊ゲンダイ2020年10月20日付記事を再編集)

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