「綺麗にしてあげる」処女喪失直後に義母とレズビアン… #4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2022-12-23 19:55
投稿日:2022-12-16 06:00

義母の代わりに夫がベッドに

――続けてください。

「そのうち、義母は私の股間から顔をあげました。

 ――もう十分潤ったわ。次はA太郎に変わるわね。

 そう言ってベッドから降りたんです。

 ――えっ?

 驚く私に、E美さんは微笑を浮かべました。

 ――やっと夫婦としての初夜を迎えるのよ。

 ベッド脇で義父と見ていたA太郎さんが、ベッドにあがってきました。

 ――R子、よく我が家のしきたりを受け入れてくれたね。オヤジに捧げてくれてありがとう。

 真っ先に礼を言われました。私は起き上がって腕を交差して乳房を隠し、彼を見つめました。

 先ほどE美さんとセックスをしていたなど微塵も感じさせない清々しさが滲んでいて……。端整な顔立ちがやっぱり素敵で、体も筋肉質で胸板が厚くて魅力的。悔しいけれど、どうしても惹かれるんです。

 あれだけひどいことをされて、言いたいこと、訊きたいことは山ほどありましたが、それを口にするとすべてが壊れてしまう。

 私は従順な嫁に徹しようと決めました」

夫の腕の中で涙

――続けてください。

「私は彼の胸に倒れ込むように、抱きつきました。

 ――A太郎さん、私、いい妻になりますから、どうか……どうか……。

 言葉が続きませんでした。今までの緊張が一気に解けたのか、涙があふれて言葉にならなくて……。そんな私を察したように、A太郎さんも両腕を私の背中にまわし、抱きしめてくれます。

――ありがとう。大切にするから……。

 優しさに満ちた言葉に私が安堵した刹那、信じられない言葉が続きました。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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