これぞ新世界の味!絶対外さない「ニューワールドの“神旨”ワイン」3銘柄

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-09-06 06:00
投稿日:2023-09-06 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、お手頃“神旨”ワインをガチでご紹介します!

ニューワールドとオールドワールド

「ニューワールド」と「オールドワールド」。ニューワールドのワインは、ワイン造りの歴史が浅い国のワインを指し、アメリカやオーストラリア、ニュージーランド、チリなどが挙げられます。

 一方、オールドワールドのワインはイタリアやフランス、スペインなどのようにワインの歴史が古く、伝統のある国のワインのこと。

 両者は味わいも値段もだいぶ違うのですが、レストランで3000円~5000円台のワイン(スーパーなどの希望小売価格1000円~2000円)を注文する場合、実はニューワールドワインの方が、お得感があるのをご存じでしたか?

なぜお得なのか?

 まず大前提として、ニューワールドワインは温暖な気候かつ日照量の多い畑でブドウが栽培されるので、よく熟れ、コストを抑えての大量生産が可能。伝統国に比べてワイン法が緩く、法に縛られず自由にワインを造れるので、生産地域やブドウ品種などのブレンドによって、バランスの良いワインを低価格で提供できるのが強みなんです。

 そして、ブドウの果実味(凝縮感)が楽しめるのが味わいの特徴の一つ。万人ウケするであろう分かりやすいワインの果実味を全面に出しているので、飲みごたえがあり、お得にも感じるんですね。

 かくゆう私も、まだまだワインの世界を極め切れていませんし、ワインに“全額ベット”できないので(笑)、プライベートで飲むワインはニューワールドの方が多いです!

伝統国ワインは控えめで奥ゆかしい

 一方、“真のワイン通”のなかには、「伝統国のワインしか飲まない!」と断言する方も少なくありません。その理由は、

・伝統国の方が気候が穏やかなので味わいも上品
・新世界のように果実味が派手に分かりやすく、バーンと出るような酵母を選択していない
・今まで慣れ親しんだ味が滋味深いものである

 などさまざまですが、新世界と比べると「控えめな奥ゆかしさ」が、伝統国のワインにはあります。

 伝統国は高額な分、品質も素晴らしく飲み込んだあとの余韻も長いのですが……とにかくワインをたくさん飲んで、親しんで欲しい! というわけで、今回はお得感満載で「これぞ新世界の味!」のワインをご紹介します♪

「これぞ新世界の味!」オススメの銘柄3つ

 新世界ワイン産地の筆頭であるアメリカの有名ワイナリーの一つが、カリフォルニア州の「ロバート・モンダヴィ」。非常に人気が高いワイナリーで、2000円台~3万円くらいする高額なものまでさまざまです。

 レストランやワインショップで見つけた際は、お財布と相談しながら試しに飲んでみては!?

 ニュージーランドには「クラウディーベイ」という私の大好きなワインがあります。同国のワイン用ブドウの収穫量のうち、約80%を占めるソーヴィニヨン・ブランを使った白ワインの品質が高く、新鮮なパッションフルーツを思わせる華やかで力強い果実香と凝縮感で、世界中の人々を虜にしています♡

 ワインショップでは4000円ほど、レストランでは1万円ほどで提供されていると思いますので、自分へのご褒美や特別な人への手土産なんかにも超ピッタリ。

 間違いなく失敗なしの味わいですので、一度飲んでみる価値アリです!

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


「ヒラメの昆布締め」引き締まった身に昆布のうまみが染みる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉県・流山市の老舗割烹「割烹柳家」の青柳宏幸さ...
簡単万能ソースで南仏の味を楽しむ「タコのマリネ香草風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
「サバの味噌煮缶とトマトの煮込み」2つの酸味が味に深みを
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
火を使わない簡単スタミナメニュー「生ニラのゴマ塩和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺の焼き鳥店「焼き鳥 しょうちゃん」の...
「ポテトサラダの稲荷焼き」じゃがいもの甘みを油揚げにイン
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...
2019-07-07 06:00 フード
濃厚な香りと風味を楽しむ「マンステールチーズのグラタン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
タピオカ発祥の地 台湾で本当に人気のタピオカドリンクは?
 日本で爆発的に人気なタピオカ、モチモチした食感がたまらなくて皆大好き。今回はそんなタピオカの発祥の地である台湾から、現...
インリン 2019-07-04 06:00 フード
「カツオのネギ鍋」火を入れすぎないのが美味しさのポイント
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
切って巻くだけで出来る“映え”おつまみ「生ハム大葉巻き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
「ちりめんパルメジャーノ」粉チーズを焼いて楽しむ新食感
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
意外な組み合わせがおいしい「グリーンカレー風グラタン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...
「焼きチータラ」シンプル調理であっという間に出来上がり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「純米酒 三品」の稲原春香さん...
「よだれマグロ」パンチの効いた漬けダレでご飯にもピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...
「鶏ハツのガーリック炒め」香ばしさと食感がたまらない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんにガッ...
5分炊くだけでほっこり「水ナスのぬか漬けと桜エビの煮物」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
「かすべのレモンソース」ひと手間で軟骨がぐっと柔らかく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・小樽のロードレストラン「シルフィード」の...