愛する婚約者に清めて欲しい…!「背面騎乗位」の強烈なエクスタシー #6

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-10-27 06:00
投稿日:2023-10-27 06:00

これまでのあらすじ

 11月に結婚を控えている弓香さん(仮名・28歳ネイリスト)。婚約者の英明さん(仮名・30歳美容機器メーカー)とは、知人の紹介で知り合った。

 長身でクールな美青年の彼は礼儀正しく誠実な人柄で、2人の交際は順調に進む。とりわけセックスの相性は抜群だった。

 実は弓香さんには3年にわたって交際していた医師の恋人・敬一さん(仮名・32歳)がいた。しかし、彼の両親が納得せず、交際は終了。失恋を乗り越えての恋だった。

 ただ、優しく誠実な英明さんは、時折「霊感がある」としか思えない言動をし、弓香さんをドキッとさせた。少々の不安はあったものの、交際は順調に進み、結婚への決意も固まっていく。

 そんな折、弓香さんは銀座で友人とランチ後に、医師である元カレ・敬一さんと遭遇。2人は六本木のホテルへと向かう。後ろめたさを感じながらも抱き合い、セックスへと進展。しかし、かつてないほど暴虐的に抱かれ、驚愕する。

 逃げるようにホテルを出た弓香さんに、英明さんから電話が……。待望のラスト!

 前回までの話はコチラ→第1話第2話第3話第4話第5話

婚約者を裏切ったことへの後悔

――元カレ・敬一さんからの暴虐的なセックスはおつらかったですね……。ホテルから逃げ出したのち、婚約者・英明さんから電話が入った。その後をお聞かせください。

「はい……敬一を突き飛ばし、急いで服を着て部屋から逃げ、六本木を彷徨いました。ヴァギナにはまだペニスの名残りがあって……。同時に、窓越しのセックスを見ていた男たちが思い出されて、吐きそうになりましたね。

 ただ、屈辱的な行為をされていたにもかかわらず、私の体は淫靡に反応してしまった。婚約者の英明さんを裏切ってしまったことに、今さらながら大きな後悔をしました。

 敬一の『もうこれが最後のセックスなんだ。存分に楽しもう。弓香だってもっと大胆になれよ』と叫んだ声が、鼓膜に張り付いて……」

婚約者は何かを察知した?

――おつらかったですね。

「はい……。そんなタイミングでかかって来た英明さんからの電話に、一瞬ためらいましたが、無意識に通話ボタンを押していました。

――もしもし、弓香?

 開口一番、英明さんのうわずった声が聞こえてきました。

――え、ええ……。英明さん……どうしたの?

 私は動揺しながらも、可能な限り冷静に告げました。元カレとセックスしたなどと知られたら一大事です。

 でも、私の震える声で何かを察知したのか、

――何かあった? 声が変だよ。

 そう聞いてきたんです。

――何もないわ。お友達と別れてこれから帰るところ。

 必死に、平静を装いました。イヤな汗が体中に噴き出して、洋服が肌に不快に張り付きました。一刻も早く帰って、シャワーを浴びたかった。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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