氷入りの「カチ割りワイン」がタブー視されるワケ【カルディ】の“Pマークロゼ”はどうなのよ?

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2024-08-28 06:00
投稿日:2024-08-28 06:00
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「WSET(level3)」を取得。
 皆さんにもっと手軽にワインを飲んでいただきたい、ただただその一心で、1000円台で買える“神旨”ワインをガチでご紹介します!

氷をたっぷり入れてカチ割りワインにしたい

 お盆休みに中伊豆ワイナリーでのグランピングを満喫してきた市野瀬です♪

 残暑厳しい中でワインを飲みながら「あぁ…氷をたっぷり入れてカチ割りワインにしたいなぁ…」とふと思った私は、帰宅後すぐに『氷入りでもおいしく飲めるワイン』を探しまわりました!

 ワインラバーの方にも納得して頂ける(許していただける)であろうカチ割りワイン、この度いざ参上!!

 ワインラバーの間では、ワインに氷を入れて飲むことがタブーとされています。なぜならば、数ある他のアルコール飲料とは違い、水を一切使用せずブドウ果汁だけで造られたワインを氷で薄めてしまっては本末転倒。本来のおいしさがそのまんま伝わらないし、そもそも造り手の意図に反するからです!

 ですが失礼を承知で…見た目も涼しくもっとキンキンに冷えた状態でゴクゴク飲みたい! さらには、氷がじゃっかん溶けてしまってもおいしさを保ちながら飲みたい!!

 そんなワガママを叶えてくれる超優れモノが、またもやKALDIにございました(歓喜)!

【こちらもどうぞ】【カルディ】酷暑に飲みたい“ほぼ1000円”白ワイン。微発泡~っ!!!!! ヴィーニョ・ヴェルデらしさ炸裂!

スペイン産の微発泡ロゼワイン♡

『ピキートス・フィジー・ロゼ』(税込1210円)。スペインで造られた微発泡のロゼワインで、使われているブドウはモスカート種とガルナッチャ種の混合です。甘口ワインに使われることが多いモスカート種の別名はマスカット!

 ワイン用だけでなく生食用として栽培されている非常に甘くてアロマティックな品種です。(ちなみに私も大好きな日本の生食用ブドウ「マスカット・オブ・アレキサンドリア」もモスカート種なんですよ♪)

 一方、ガルナッチャ種とは、高い糖度と低い酸味、赤系果実の風味を持つ黒ブドウ。若くてフルーティなうちに冷やして飲む用に造られるワインが多く、ロゼワインによく使われます。

甘ったるさなし!

 そんな2種類のブドウを使って造られた、見た目も華やかなこの1本。まずは本来のお味を確かめるべく、氷を入れずにそのまま一口…。

 なんともチャーミングで、ジュースのように甘やかな微発泡♡といっても、甘ったるさはなく、まさにマスカットを思わせるフレイバーにイチゴやレッドチェリーの甘い香りがプラスされ、そこに気泡の爽快感が広がります。

カチ割りワインにした方が断然好き!

 ではお待ちかねの氷をたっぷり入れて、グラスの中で涼しげな氷の音をたてながらゴクリ…ではなく、ゴクゴク(笑)。

 わたし的にはそのまま飲むよりカチ割りワインにした方が断然好きっ!!!

 辛口好きなので、このワインのようなやや甘口タイプはグラス一杯飲めば、十分になりがちなのですが、氷を入れることでワインの温度がさらに下がり、甘さが一気にスッキリ爽やかに!(もちろん甘口好きな方にとっても申し分ないおいしさ!)

 シュワシュワ感と、赤系ベリーやマスカットの甘みが氷の冷たさと見事にマッチして、一口ずつ味わって…というよりコレぞゴクゴク飲みたくなるカジュワルなカチ割りワインに大変身しました(ちなみにワインにしては低めのAlc.11%)!

 数分置いて氷が少し溶けた状態でも飲んでみましたが、肉厚な果実味を持つガルナッチャのおかげで多少薄まってもワインの骨格はしっかり感じられるし、なんならさらにゴクゴクいけちゃうくらい!(笑)

カチ割りワインで乾杯♪

 まだまだ残暑厳しいこの季節、1杯目(私の場合は4杯目くらいまで・笑)は、ビールではなくコチラのカチ割りワインで乾杯しませんか?♪

(※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります)

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


プロ直伝!「レバームースパテ」で朝食も晩酌も幸せな時間に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ」の市川路朗さんに...
「肉せんべい」豚ロースを延し棒で薄くしたら低温でパリッと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
「鶏とあさりのブイヨン」フレンチの基本をおウチで作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡市・大濠公園近くのフレンチ「TTOAHISU...
山形のだしをアレンジ「マグロだし」ヘルシーなサラダ感覚で
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、山形...
和風ケイジャンスパイスをイメージした「鳥肉の塩麹漬け」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の創作和食店「やまだや」の高山和慶さん...
「鶏皮カラシ和え」安い食材が爽やかなおツマミに大変身!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「がっしょ出雲」の野津宏太さん...
サクッと仕上げる「ブロッコリーの素揚げ サムライソース」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄...
「糸島塩豚の明太柚子胡椒」とろーり軟らかなのに煮崩れなし
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
タイ料理の定番「ガパオごはん」みんな大好き“つゆだく路線”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・恵比寿の「ガパオ食堂」のピーボーさんに、ご...
トマトソースを絡めるだけ「ラタトゥイユ ベーコン添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の「Bistro Q」の山下九さんに、...
めんつゆLOVE「とろ~り豆腐あんかけ」で寒い日はポカポカに
 まだまだ寒い冬におすすめのアツアツ料理をご紹介! 体の中からほっこり温まるとろ~りあんかけをかけた簡単豆腐料理です。味...
ぐっち夫婦 2020-03-02 10:26 フード
「カボチャとベーコンのキッシュ」おひとりさまにいいサイズ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・六甲の生パスタ専門店「BRABONO」の黒...
コンビニで売っているもので作る「コンビーフらっきょう」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
「牛モツのトマト煮込みの助六焼き」油揚げを使うアイデア
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
「サトイモとひき肉の煮物」冷凍サトイモを使えば包丁いらず
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代官山の煮込みダイニング「Choi.S」の...
「山芋のたたきとホタテ大根」困ったときの簡単おつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の蕎麦居酒屋「のぶ庵」の三宅泰子さんに...