飲みながらでも作れちゃう「サーモン玉ネギクミン炒め」

コクハク編集部
更新日:2019-09-28 06:00
投稿日:2019-09-28 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の人気モンゴル・中華料理店「モンゴリアン・チャイニーズ BAO」の保朝(ばお)さんに、シンプル調理でパパッとできる「サーモン玉ネギクミン炒め」のレシピを教えていただきました。

炒めてスパイスをパパッ

 店で人気の一皿「羊玉ネギクミン炒め」をサーモンでアレンジした。

「ウチでビールを飲んでいると、これが食べたくなるの。玉ネギとピーマンを切って、サーモンと炒めるだけだからパパッとできる。飲みながらでも楽チンよ」

 サーモンは小麦粉をまぶしてからバターで焼くムニエルが定番だが、その手間はいらない。スーパーに並ぶパックの切り身を一口サイズに切り分け、玉ネギと一緒に炒めればいい。

「余計な調味料を使うのが嫌なの。だから、ムニエルにはしない」

 玉ネギから溶け出す糖分が、オブラートのようにサーモンを包み、クミンなどのスパイスと折り重なって、複雑な味わいをなす。取材時の炒めている香りで食欲が刺激されて、ビールが欲しくなる。ピーマンの投入はその後だった。簡単に手に入る食材なのもいい。

「日本酒も意外と合いますよ」

 口に運ぶと、サーモンの脂とクミンの香りがほどよくマッチする。ハイボールや紹興酒も合いそうだ。酒を選ばないのもいい。シャキッとしたピーマンが食感のアクセントになっている。昼間ならメシのおかずにもよさそうだ。

 サーモンの脂が重いという人は、タラやタイ、スズキ、サバなどでもいいだろう。スーパーや魚屋の棚を見渡して、魚は財布やボリュームをチェックして選ぶといい。

【材料】

サラダ油  大さじ1
サーモン  1パック
玉ネギ  4分の1個
ピーマン  半分
塩  少々
カレー粉  2つまみ
クミン  1つまみ

【作り方】

1. 玉ネギは4分の1個をくし切りに、ピーマンは半分を適当な大きさに切っておく。フライパンに油を引いて、サーモンと玉ネギを炒めたら、塩を少々振る。
2. サーモンに火が通ってきたら、ピーマンを加えて、カレー粉2つまみとクミン1つまみを加えて炒め、玉ネギが透き通ってきたら皿に盛る。
3. クミンをより強く利かせたい人は多めに振り、好みでクミンシードを加えるといい。

本日のダンツマ達人…保朝さん

▽保朝(ばお)
 中国・内モンゴル自治区出身。通訳として来日28年。「骨つき肉はかじりついて食べる」がモットーで、おいしそうにたくさん食べる人を好む。客を包み込む人柄に引かれるファン多数。

▽モンゴリアン・チャイニーズBAO
 中国の東北地方やモンゴルの料理を中心にそろえ、扱う肉はすべて羊のマトン(生後1年以上)。「羊の塩ゆで」は、骨付きマトンを塩だけで煮込む。シンプルなメニューながら、素材の味がよく引きだされた1番人気。グルメイベントでは、汁なし担々麺がテレビのお薦め1位。日祝休。
東京都港区新橋3―14―6
℡03・6435・6660

(日刊ゲンダイ2017年11月14日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


【カマの醤油焼き】漬けダレは醤油と酒を1対1でOK
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・品川の「あじろ定置網」の西潟正人さんに、ち...
これもモヤシ!?「大鰐温泉もやし」でヘルシー常備菜♡
 もやしが好きです、好きで仕方がありません。お腹もココロも満たされるおつまみの代表格、焼きそば(時に焼うどん)はほんとー...
【蒜泥黄瓜(キュウリのニンニク和え)】ビールと相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【豆鼓菜圃辣醤】台湾の食べるラー油はお酒が進む逸品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
骨付き肉を食べるなら…サイゼリヤ一択! 2022.1.27(木)
 無性に骨付き肉が食べたくなる時があります。野生(?)の血が騒ぐのでしょうか。本能のままに肉にむしゃぶりつきたい。そんな...
【酸梅泡菜】台湾風漬物は酸味のある日本酒にピッタリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さ...
【ちりめんじゃこ山椒冷奴】たまり醤油は4、5回分けて差す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
「旬のお野菜とフルーツとチーズ」チーズがこだわりの一皿
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフランス料理店「Restauran...
百均グッズでオリジナルシリアルバー作り 2021.1.20(木)
 以前ご紹介した「電子レンジチップスメーカー」に続き、ダイソーでお菓子作りグッズを発見しました。その名も「レンジで簡単シ...
「TOYOタッキー」特別な日のディナーにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフランス料理店「Restauran...
「マグロとアボカドの磯辺和え」3つの工夫で極上のウマ味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂にある「多に川」の大森雄哉さんに「マグ...
「筋子とマッシュポテトのサンドイッチ」紅白で晴れやかに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
「白トリュフの塩パン」で“ジャにの”体験 2022.1.15(土)
 いまネット上で話題になっている、Truffle BAKERYの「白トリュフの塩パン」を知っていますか? 今回は、売り...
「骨付き鶏もも肉の源たれ煮」万能調味料に“おんぶにだっこ”
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...
横浜のディープスポットで絶品カレーを食す 2022.1.13(木)
 カレーが好きです。冬に凍えた体を芯から温めるのもよし、暑い夏に汗だくで食べるもよし。ちょっと胃腸がお疲れ気味……なんて...
「しめ鯖のキウイマリネ」店主が追求するキウイ料理の進化系
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の「ロックフィッシュ」の間口一就さん...