「鶏ササミ春巻き」2度揚げすることでパリッとした食感に

コクハク編集部
更新日:2019-10-04 06:00
投稿日:2019-10-04 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代々木上原の中華料理店「吉田風中国家庭料理ジーテン 」の吉田勝彦さんに、ヘルシーにいただける「鶏ササミ春巻き」のレシピを教えていただきました。

2度揚げするのがうまく作るコツ

「簡単!中華コツのコツ」の著書もある吉田シェフが紹介する「家庭で簡単に、10分以内で作れる中華のツマミ」。今回は、ヘルシーなお肉として人気上昇中の鶏ササミを使ったツマミだ。

 この鶏ササミ春巻きをおいしく作るコツは、最初に低温の油で揚げて1度取り出し、次にやや高温の油で2度揚げし、余熱で鶏ササミの芯まで火を通すこと。

「この手間さえ惜しまなければ、誰にでもパリッと上手に揚げられます」(吉田シェフ)

 鶏ササミは低糖質・高タンパクのヘルシー食材で、消化吸収がいいので消化不良時の栄養補給にピッタリ。

 カレー粉に含まれるウコンやクミンには肝機能増進、食欲増進、デトックスなどの効果がありますよ。体にやさしい一品です。

【材料】

鶏ササミ      2本
大葉        4枚
ミニ春巻きの皮   4枚
塩       ひとつまみ
コショウ    ひとつまみ
カレー粉      少々

【レシピ】

1. 縦半分に切った鶏ササミに塩、コショウをひとつまみずつ振りかける。
2. ミニ春巻きの皮に大葉を敷き、手前の角に近いところに鶏ササミを置き、カレー粉少々をかける。
3. 角から巻いていき、巻き終わりに水溶き小麦粉をのり代わりにつける。両サイドを手で押さえてふさぐ。最初は150度の低めの温度のサラダ油に入れ、160度まで上げる。
4. 春巻きから出る泡が落ち着いてきたら取り出し、温度を170度に上げて10秒ほど揚げ、余熱で火を通す。カレー粉小さじ1と塩小さじ2分の1を混ぜ合わせて皿に添える。

本日のダンツマ達人…吉田勝彦さん

▽よしだ・かつひこ
 1964年、岩手県の農家に生まれる。高校卒業後、和食の職人を志して調理学校へ。研修中に薬膳に興味を持ち、卒業後は埼玉・新座市の「四川飯店」へ。23歳で代官山「Linka」に入社。25歳で料理長になった後、香港で家庭料理を勉強した。帰国して代々木上原「正宇治」の料理長を3年間務め、1999年にオーナーシェフとして同店をオープン。

▽吉田風中国家庭料理ジーテン
 ジーテンは吉田の北京語読み。「医食同源」「食養生」を常に念頭に置き、化学調味料を一切使わず、食材はほとんどが国産。出身の岩手県をはじめとする東北地方の食材を多く使っている。NHK「きょうの料理」などのテレビや雑誌にしばしば登場し、中国家庭料理の魅力を発信している。水~月曜17~23時(LO22時半)、火曜定休。東京都渋谷区西原3―2―3小田急線代々木上原駅から徒歩1分。
℡03・3469・9333

(日刊ゲンダイ2018年1月12日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


定番のお鍋だけじゃもったいない「春菊のナムルとおひたし」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷の和食店「台楽おおた」の今井恵子さ...
「あげ納豆」うま味調味料のちょい足しでお店の味に大変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、...
「白魚の卵とじ」お出汁をたっぷり吸った白魚を卵と一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
胃袋狙い撃ち!彼に作ってあげたいハンバーグでキーマカレー
「オトコの胃袋をつかんだら勝ち!」とはよく言ったものですが、実際に料理上手の女性は人気が高いですよね。だったら、善は急げ...
ぐっち夫婦 2020-01-15 15:03 フード
「豚のスペアリブのみそ漬け」お肉好きにはたまらない一品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ 」の市川路朗さん...
表面のチーズが焦げたら食べ頃「トマトとツナのチーズ焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
シンプル調理の「チキンと野菜のグリル、サルモリリオ添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の...
コンビニチキンにかけるだけ…究極のお手軽「棒々鶏」レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・阪東橋の広東料理店「壱龍釜」の唐子庭さんに...
外はパリパリ、中はとろ~り「タラ白子のカダイフ焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・北新地の人気店「カラーズ」の加藤吾郎さんに...
「シバ漬けと茗荷のゴマ油和え」「チーズの煮切り醤油づけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・歌舞伎町で25年営業の老舗「ぱいんつりー」...
「蒸し鍋」ひと手間加えたオリジナルポン酢でプロの味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は熊本市の創作居酒屋「旬家はちどり」の喰田信治さん...
野菜不足を感じたら…さっぱりおいしい「すし屋のサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島のそばの名店「のぶ庵」の三宅泰子さんに...
令和初ハロウィン おうちで“デリ風かぼちゃサラダ”もいいね
 10月の定番イベントとなったハロウィン! 今年も各地ではイベントが行われるのでしょうか。友人と街に繰り出すのも楽しいで...
ぐっち夫婦 2020-01-15 15:02 フード
「スペイン風目玉焼き」アツアツとろ~り半熟卵が味の決め手
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・東銀座のビストロ「イバイア」の深味雄二さん...
「穴子おこわ」ちょっとお腹に入れたいときの“おしのぎ”に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の割烹「まめ多 」の降旗壽眞子さんに、...
「ナスの揚げ浸し」揚げ油にごま油をちょい足しで風味アップ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・麻布十番の有名鮨店「鮓職人 秦野よしき」の...