本場イタリアで食べた料理が原点
白身魚はふっくら軟らかく、噛むとジュワッとうま味が凝縮されています。ジャガイモは、表面がトロトロに溶け、中はほくほく。
「これもすごくシンプルで、ジャガイモと白身魚だけの料理です。ピスタチオは食感を出すために使いました」
このレシピは、松本さんが本場イタリアに行った時に「これ、ええやん!」と、魅了された料理を参考にしたもの。店でも提供することがあるそうです。
「ショーケースに並んだ魚を選び、シェフにスペシャリティーを作ってもらったんです。どんな料理が出てくるのか心待ちにしていたら、魚の丸ごととジャガイモを一緒に蒸したもの、ただそれだけの料理でした。白ワインさえも使ってなかったのです」
見た目の派手さやインパクトはない。しかし食べると、一本芯が通った強さを感じる品だ。白ワインとのマリアージュも最高で、それぞれの良さを引き立て合っている。おいしいツマミとお酒で、そろそろいい気分になってきました♪
【材料】4人分
・白身魚(タイ、アマダイ、ヒラメなど) 320グラム
・ジャガイモ(男爵) 400グラム
・ピスタチオ 80グラム
・パセリ 10グラム
・オリーブオイル 100グラム
・ミニトマト 適量
・塩 少々
・こしょう 少々
【レシピ】
1. ジャガイモの皮を剥き、適当な大きさにカットする。サッと水で洗ってから鍋に入れ、水(分量外)をかぶるくらいに入れる。その上に塩こしょうした白身魚を置き、蓋をして中火で蒸す。
2. ミキサーにピスタチオ、パセリ、オリーブオイルを入れて混ぜ、ソースを作る。
3. 白身魚に火が通ったら皿に取り出し、鍋に2のソースを加えて塩で味を調えてから魚にかけ、ミニトマトを飾る。
本日のダンツマ達人…松本喜宏さん
▽まつもと・よしひろ
カンボジアの子供たちを支援するため井戸掘りや、電気、ガス、水道もない地域で料理も振る舞う器量人。
▽トラットリアパッパ
2月で17周年を迎えた美食家が通う店。魚介類を中心としたイタリアンが得意で、多くのメディアにも取り上げられている。ディナーメニューは5800円か1万500円のおまかせコースをチョイスし、好みを伝えるスタイルだ。
大阪市西区新町2―3―9
℡06・6536・4188
(日刊ゲンダイ2019年1月25日付記事を再編集)
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