ポテサラ風に食べる「おからサラダ」はヘルシーおつまみ!

コクハク編集部
更新日:2020-03-17 06:00
投稿日:2020-03-17 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前の「ごはんやパロル」の桜井莞子さんに、ヘルシーで栄養豊富な「おからサラダ」のレシピを教えていただきました。

マヨネーズは加減しながら加えて

 ポテトサラダは「のみやパロル」の看板メニュー。日替わりで具材が変わるので、常連客は決まって頼むとか。とはいえ「いよいよネタも尽きちゃって」と桜井さん。最近、ジャガイモをおからに代えてポテサラ風にして出したところ、これがすこぶる好評なんだそうです。

「おからが野菜とマヨネーズの水分を吸ってくれるので、ジャガイモよりしっとりなめらかになるんです」。ポイントは「塩もみした野菜で塩味を決めるので、あまり塩をきつくしないことと黒コショウをたっぷり効かせること。あとは、おからによって水分が違うので、マヨネーズを加減しながら加えること」。

 大豆が原料のおからは低糖質でありながら、食物繊維やカルシウムなどの栄養も豊富なので、近ごろでは糖質制限ダイエットの味方として脚光を浴びている食材のひとつ。糖質オフを意識した男性やダイエット中の女性にも、さぞかし喜ばれているのでは?

「お酒を飲むときにそんなこと、気にしているようじゃダメよ! 食べたいものを食べ、飲みたいお酒を飲む。そうでなきゃ楽しくないでしょ」と桜井さんは麦焼酎のロックを差し出してくれました。

「最近のお気に入りは、宮崎の河童九千坊ね」

 すっきりとした味わいが、黒コショウのスモーキーな香りによく似合います。

【材料】

・おから 100グラム
・キュウリ 2分の1本
・セロリ 3分の1本
・玉ネギ(小) 2分の1個
・ゆで卵 1個
・ロースハム 2枚
・マヨネーズ 大さじ4~5
・醤油 小さじ2分の1
・塩、黒コショウ 適量

【レシピ】

1. キュウリは縦半分に切り、斜め薄切りにする。セロリは筋をピーラーなどで取り除き、斜め薄切りにする。玉ネギは繊維に沿って薄切りにする。
2. ボウルに1の野菜を入れ、軽く塩をふってもみ、しばらく置いてから水気をしぼる。
3. ゆで卵はざっくり刻む。ハムは半分に切り、1センチ幅に切る。
4. ボウルにおから、2、3を入れて全体をよく混ぜ合わせマヨネーズ、醤油、黒コショウを加えてさらに混ぜ、最後に塩で味を調える。

本日のダンツマ達人…桜井莞子さん

▽さくらい・えみこ
 デザイン会社に勤務の後、1988年にケータリング会社を立ち上げる。94年に東京・西麻布に「ごはんやパロル」を開くが、2004年に閉店して伊豆に転居。料理教室を主宰していたが、14年、71歳で再び青山に店を開く。

▽ごはんやパロル
 東京メトロ外苑前駅から徒歩2分。何げないけれど、まっとうで上等な家庭料理を、伊豆で作陶する陶芸家・黒田泰蔵さんの白磁で味わえる。おいしい料理とお酒とともに器も楽しめる店。東京都港区南青山2―22―14 フォンテ青山101。18~22時(LO)/土・日・月・祝定休。

(日刊ゲンダイ2019年4月10日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


5分炊くだけでほっこり「水ナスのぬか漬けと桜エビの煮物」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
「かすべのレモンソース」ひと手間で軟骨がぐっと柔らかく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・小樽のロードレストラン「シルフィード」の...
朝仕込んでおけば夜は焼くだけ「鶏モモ肉のソテー香草風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
コンビニのサラダチキンでお手軽ヘルシー「蒸し鶏のマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の創作居酒屋「じんから」の堅谷博さん...
お手軽な「ムサカ」 クミンシードでエキゾチックな味わいに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
“かえし醤油”の風味がお酒にピッタリ「そば屋のお新香」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地のそば屋「そば処 築地長生庵」の松本憲...
おもてなし料理にもなる「コンビーフのリエット仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
冷凍でもOK! 網で焼くだけで美味しく簡単な「焼き甘エビ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福井市の寿司屋「昌冨ずし」の楠さんにエビが主役の...
「焼きなすとアボカドのタルタル」夏バテ防止にも効果アリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
お酢を使わないから野菜が甘い「トマトとタマネギのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂のアフリカ料理店「SAFARI」のワン...
いつもの冷ややっこが焼き肉のタレで大変身「辛いやっこ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜の焼肉店「そうる肉食堂 承」の三原承達さんに...
生青唐辛子の風味でお酒が進む 中国・湖南料理「咸鮮辣」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・三軒茶屋の「香辣里 (シャンラーリー)」の...
余り野菜がごちそうに「季節の野菜とベーコンのキッシュ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「澤」の西澤一暢さんに、野菜...
まるでフォアグラのようなコクとうまみの「半生鶏レバー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の海鮮居酒屋「よしだ海岸」村瀬文吾さん...
「アスパラの肉巻き」今が旬の食材でおいしく疲労回復を
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷の和食店「台楽おおた」の今井恵子さ...
薄切りだから駄菓子感覚でサクサク食べられる「レバカツ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、...