「イカ海鮮水餃子」出汁たっぷりの卵と海鮮の甘さがピッタリ

コクハク編集部
更新日:2020-03-25 06:00
投稿日:2020-03-25 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神宮前の中華料理店「チャイナサーカス」の劉玉栄さんに、うま味たっぷりの「イカ海鮮水餃子」のレシピを教えていただきました。

炒り卵とニラの組み合わせは鉄板!

 海に面した大連に生まれ、小さいころから海鮮料理に親しんでいた劉さんが日本に来て驚いたのは、スーパーで当たり前に売られているホタテの美味しさだったそうです。

「甘味が強くて、おいしいですよね。中国にもホタテはありますが、種類が違います。うま味も食感も、全然別物。このホタテを使った餃子を作るとおいしいだろうなあって、すぐに思いました」

 炒り卵とニラの組み合わせは中国では定番で、それだけを餡にしたシンプルな餃子もあるとのこと。

「ニラは香りがいいですし、おいしいダシも出ます。そのダシを炒り卵が吸収するんですね。2つの食材が掛け合わされて、何倍にもおいしくなるのです」

 そこにホタテとイカの甘味、うま味もプラス。味付けは醤油と塩だけ。モチモチの皮の中に、すべての素材のおいしさを閉じ込めることができるから、余計なものをプラスする必要はありません。皮の弾力を楽しみながらギュッと噛みしめると、口の中で突然、穏やかで優しい海鮮の風味がパッとはじけます。

 合わせるのは白ワイン。これからの季節にピッタリなすっきりとした上品な味わいのシャルドネがベスト。

【材料】(20個分)

・ホタテ(生食用) 2個
・イカ 1杯   ・卵 1個
・ニラ 1束   ・油 15グラム
・醤油 10グラム   ・塩 5グラム
・料理酒 25グラム

【レシピ】

1. 卵を炒り卵にして冷ます。
2. イカとホタテを細かくカットしてボウルに入れる。
3. 1の卵を2のボウルに加えてから、油、醤油、料理酒を入れて、よくかき混ぜる。
4. ニラを細かくカットして3のボウルに入れ、よく混ぜてから塩を加える。
5. 皮で4の餡を包む。
6. 鍋に水をたっぷり入れて沸騰させてから餃子を入れ、くっつかないように時々混ぜながら7分ぐらい茹でる。

今日のダンツマ達人…劉玉栄さん

▽りゅう・りょえい
 1974年、中国・遼寧省大連市生まれ。子供の頃から母親に教わりながら料理に親しむ。中国のホテルで働いた後、99年に語学留学で来日し、食材のおいしさに感動。「日本の食材を生かしたお母さんの餃子を作りたい」と研究を始める。現在は同店のマネジャーであり、餃子・饅頭ブランド「劉媽包/LIUMA BAO」の責任者も兼務している。

▽チャイナサーカス
 フランス料理の人気店「キハチ」のスタッフだった田端豊巳さんが2016年にオープン。表参道のケヤキ並木を見下ろす絶好のロケーションで、日本の旬の食材を使った中華料理を堪能できる。ワインもスピリッツも国産をそろえ、化学調味料は一切使わない。どの料理もおだやかで、やさしい味わいだ。渋谷区神宮前5―8―5 ジュビリープラザビル2F。

(日刊ゲンダイ2018年4月4日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「牡蠣の柚子胡椒焼き」表面はカリッと中はふわっと柔らかく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・中目黒の「和食屋 だれかれ」の福田雅宣さ...
毎日食べたい味「ナスとピーマンとじゃこのショウガ炒め」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・中目黒の「和食屋 だれかれ」の福田雅宣さ...
相模原市「たまご街道」でおいしいもの巡り 2021.11.1(月)
 手頃な価格でありながら、栄養たっぷりのたまごは私たちの生活には欠かせないもの。筆者も一日一個は必ず食べるようにしていま...
「キノコと明太子和え」コツは明太子を余熱で和えること
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・中目黒の「和食屋 だれかれ」の福田雅宣さ...
ホッとする一杯「ウナギ茶漬け」ウナギは酒蒸しでふっくらと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・日本橋の鰻串焼き居酒屋「心天」の林成さん...
激辛からの卒業? ペヤング新商品を実食 2021.10.27(水)
 なんということでしょう! まるか食品さんがまたしても新商品をリリースしました。その名も「社員が思う一番美味しい辛さ」。...
ホムパ何持ってく?おかぶりしない手土産 2021.10.26(火)
 ホームパーティにお呼ばれした際の手土産選び、楽しいけれども、迷いますよね。。  先だって、仲良くさせていただいて...
市販のかば焼きで「ウナギの柳川鍋」 煮込む前にサッと炙る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・日本橋の鰻串焼き居酒屋「心天」の林成さん...
出汁を使わない「うまき」 卵液はウナギのタレと水で溶く
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・日本橋の鰻串焼き居酒屋「心天」の林成さん...
辛くて美味しい「雷コンニャク」 コクの秘密はウナギのタレ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・日本橋の鰻串焼き居酒屋「心天」の林成さん...
さっぱり美味しい「うざく」 市販のウナギはタレを洗い流す
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・日本橋の鰻串焼き居酒屋「心天」の林成さん...
「東京コロッケ」揚げたてのジャガイモはホックホクで熱々!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・北新地の割烹料理店「仲島」の仲島宏明さん...
手軽で栄養◎!万能常備菜「野菜の重ね煮」2021.10.17(日)
 10月も半ばになり急に冷え込むようになってきました。体調を崩しがちな季節の変わり目はしっかりと野菜を食べて免疫力を上げ...
プッチン♡モスの新作フォカッチャサンド!2021.10.16(土)
 モスバーガーで限定発売されたばかりの「フォカッチャサンド 馬蹄型(ばていけい)ソーセージ&グランピングソース」(単品4...
「鶏の味噌漬けと酒盗豆腐」酒盗豆腐は味噌だけでもアテに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・北新地の割烹料理店「仲島」の仲島宏明さん...
焼き上がりパリパリ「鮎の風干し焼き」内臓が味を引き立てる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、大阪・北新地の割烹料理店「仲島」の仲島宏明さん...