ガラス小鉢で涼しげに…「夏野菜のジュレ」で暑さを忘れる

コクハク編集部
更新日:2020-07-04 06:07
投稿日:2020-07-04 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の「そば処 築地長生庵」の松本憲明さんに、キンキンの冷酒と合わせたい「夏野菜のジュレ」のレシピを教えていただきました。

「夏の恵み」を詰め込んで

 見るからに涼しげな一品です。かつお風味のジュレをまとったプチトマトはさわやかで、万願寺唐辛子のほのかな苦味はお酒を進ませます。フルーツニンジンの甘味、夏野菜の代表格ズッキーニの食感も外せないですね。もちろん、オクラやトウモロコシを加えてもいいかも。

 ガラス製の小さな小鉢に「夏の恵み」を詰め込みます。

「作り置きしたかえし醤油をかつおだしでのばしてジュレにします。今回はより簡単に市販のめんつゆで代用しましょう。めんつゆを裏書きに従ってかけそば用の濃さに薄めたら、鍋に火をかけて温めます。そこへゼラチンを入れてジュレにしますが、沸騰させないように弱火でゆっくりゼラチンを溶かしてください。注意点はそれだけです」

 ゼラチンの溶けためんつゆを適当な大きさの容器に入れ、そこへ好みの硬さに茹でた野菜を放り込むだけ。それを冷蔵庫で冷やしたら、食べる分だけ器によそって完成です。

 最後に刻んだミョウガと削り節を振り、キンキンの冷酒に合わせれば、ほんのひととき、極暑を忘れられます。

【材料】

・プチトマト 4個
・万願寺唐辛子 1本
・フルーツニンジン 2分の1本
・ズッキーニ 4分の1本
・ミョウガ、かつお節 分量外
・めんつゆ(かけそば用にの ばしたもの) 300㏄
・ゼラチン 3グラム

【レシピ】

(1)野菜を一口大に切ったらプチトマト以外の野菜を好みの硬さに茹でる(焼いても可)。
(2)めんつゆを温め、ゼラチンを溶かす。沸騰させないようにすること。
(3)ゼラチンが溶けためんつゆを容器に移し、茹でた野菜とプチトマトを入れて冷蔵庫で冷やす。
(4)刻んだミョウガとかつお節を振って完成。

本日のダンツマ達人…松本憲明さん

▽まつもと・のりあき
 築地生まれ築地育ち。大手レコード会社に所属した過去を持つ、ロックバンドの元ドラマー。メジャーデビューを約束されながら、そば職人に転身。初代であり父でもある故・好生さんの下で修業を始め、現在は母の照代さん、兄の聰一郎さんと店を切り盛りする。

▽そば処 築地長生庵
 初代が考案した店の看板メニューである「冷やし鴨南蛮」をはじめとするそばはもちろん、新鮮な素材と工夫を凝らしたツマミも豊富でファン多数。中央区築地4―14―1 モンテベルデ築地101。

(日刊ゲンダイ2018年7月26日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


自販機で購入!注目食材「ビーフン」を食す 2022.4.14(木)
 ロシアによるウクライナ侵攻の影響で小麦の高騰が続いています。食品メーカーのはごろもフーズは2022年2月の出荷分からパ...
「新玉ネギのピザ風チーズ焼き」生地不要、春の定番に決定!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のビストロ「ビストロ ヴォージュ」の佐...
「砂肝とセロリのサラダ風」苦手な人もたっぷりイケちゃう!?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のビストロ「ビストロ ヴォージュ」の佐...
「洋風お刺し身」にんにくは皿に塗り込むぐらいがちょうど◎
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のビストロ「ビストロ ヴォージュ」の佐...
「ちいかわ」マカロン かわいすぎて悶絶♡ 2022.4.9(土)
 人気イラストレーターのナガノさんが描く「ちいかわ」と洋菓子店「ダロワイヨ」がコラボしているのを知っていますか? かわ...
「マグロとアボカドのタルタル」わさびの“軽ツン”がクセに♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のビストロ「ビストロ ヴォージュ」の佐...
コンビニでおいしく手軽に「タンパク質」を 2022.4.7(木)
 最近筋トレを始めました。毎日自宅でYouTubeを見つつ、引き締まった体を夢見て頑張っています。  筋トレに必須なの...
「塩豚のポトフ」胃に染み渡る~!調味料いらずの洋風おでん
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町のビストロ「ラ ブーシュリー グート...
「豚バラ肉のビール煮込み」うま味の秘密は西洋のかつおぶし
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町のビストロ「ラ ブーシュリー グート...
【ハーゲンダッツ】新シリーズを食べ比べ 2022.4.2(土)
 3月15日から期間限定で新発売されている「ハーゲンダッツ」の新シリーズ。ミニカップ クラシック洋菓子「ナポレオンパイ~...
「生ハムとウフブルイエ」普通の卵でもリッチな風味の秘密は
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町のビストロ「ラ ブーシュリー グート...
サイゼリヤ「ラムのランプステーキ」を食す 2022.3.31(木)
 3月9日にサイゼリヤが“2022年春のグランドメニュー改定”を行いました。それに伴い、2021年3月に発売された「ラム...
「カボチャの煮物」炊き込みご飯でリメーク 2022.3.30(水)
 多分に漏れず、「芋栗南瓜(いもくりなんきん)」が好きな女です。秋の味覚といわれるそれらの中でも、カボチャは一年中、スー...
「ポークソテー」どどーん!厚さは2cm以上、噛むほどにうま味が♡
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町のビストロ「ラ ブーシュリー グート...
「雲丹レーズンバター」濃厚×濃厚の旨やばコンビネーション
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉県・市川の和食の名店「魚料理もつ鍋 山咲き」...
【セブン】タピオカ風ドリンクの作り方 2022.3.26(土)
 セブン-イレブンで、タピオカ風ドリンクが飲めることを知っていますか? Twitterから始まり、TikTokでバズった...