ヘルシーおつまみ「アボカドのディップ」糖質を気にする人に

コクハク編集部
更新日:2020-08-19 06:00
投稿日:2020-08-19 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥールビヨン」の道野正さんに、いろいろ使える「アボカドのディップ」のレシピを教えていただきました。

栄養価が高く糖質を含まないアボカド

 アボカドは果物の中で唯一、糖質を含まず、栄養価も高い。ちょっと食べるには最適な食材。トーストの上に盛ってカナッペ風に。 

「昼間はコンビニ弁当とか、炭水化物の摂取が多いビジネスマンはどうしても血糖値が高くなりがちです。夜は糖質の少ないものを食べると、一日の全体のバランスが良くなります。アボカドは血糖値を気にする人に最適です」(道野さん)

 カツ丼、ステーキ、そばのうち、糖質が一番高いのはカツ丼。パン粉を使うし、ご飯に甘いタレがかかっているから。次に糖質が高いのはそば。「健康のために昼はそばだけ」という人がいますが、そばは炭水化物のため、「昼はそばだけ」というのは健康に良くないんです。それだったらほとんど糖質が含まれないステーキの方がマシ。

「健康のためにもアボカドをたくさん食べて下さい。ちょっとじゃなくてお腹いっぱい食べてもいい。手間はタマネギをみじん切りにするぐらい。簡単に作れますし、カナッペ風におしゃれに盛り付ければ、家庭内での株も上がります。ただし、アボカドは変色するので、作り置きはできません。ご注意を」(道野さん) 

 サラダでは物足りないけれど、「胃に負担がかかるものは食べたくない」という時に最適なおつまみ。味も濃厚で、食べ応えもあります。酸味と甘味のバランスが良く、あっさりとしています。クラッカーにのせても、サンドイッチにしてもいいですね。 

【材料】(2人前)

・アボカド 2個
・タマネギみじん切り 大さじ2
・ケッパー 小さじ1
・トマト 1個
・エクストラバージンオ リーブオイル 
 小さじ1
・食パン 6枚切り 2枚

【レシピ】

(1)アボカドは、包丁でタテにぐるりと切れ目を入れ、両手でねじって分割し、種と皮を取り除く。ボウルに入れてスプーンでつぶす。 
(2)タマネギのみじん切りを入れて、さらにつぶしながら混ぜる。瓶詰めのケッパーと瓶に入っている汁小さじ2分の1、塩少量を入れて、最後にオリーブオイルを注ぎ、混ぜて仕上げる。
(3)トマトは、くし形に切る。食パンはトーストにして4等分する。 
(4)皿にスプーンを使って形良くアボカドディップを盛り、トマトとトーストを添える。

本日のダンツマ達人…道野正さん

▽みちの・ただし
 1954年、兵庫県生まれ。同志社大学神学部卒業後、京都のフランス料理店「ボルドー」で7年間修業。31歳で渡仏。3つ星レストラン「ラ・コートドール」、1つ星「ル・ランパール」、2つ星「ジャン・バルデ」で研鑽を積む。帰国後は大阪の「シェ・ワダ」、北海道・旭川の「ハーヴェスト・ロード・ハウス」を経て、90年、大阪・豊中市でフランス料理店「ミチノ・ル・トゥールビヨン」を開業。2009年、大阪・福島区に移転、現在に至る。18年5月、自著「料理人という生き方」を出版。

▽ 「ミチノ・ル・トゥールビヨン」
 この道40年のオーナーシェフは、今でも食への探求心は衰えない。類いまれなセンスとフレンチの概念にとらわれない料理は「前衛的」「異端児」と称され、全国から食通が集う。大阪市福島区福島6―9―11 神林堂ビル1F。

(日刊ゲンダイ2018年8月23日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


イタリアンな「魚介のサラダ」時短&失敗ナシなのに主役級!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
「ニンジンのサラダ クミン風味」カレー風味の“なます”です
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
和食の基本と潔さ 手間をかけただけおいしくなる「煮ガキ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は新潟・新発田の寿司の名店「登喜和鮨」の中小林宏輔...
「サバのフリッタータ」本場のオムレツをサバ味噌煮缶で作る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行...
「鶏モモ肉のロースト大葉とゆずの香り」皮のパリパリ食感!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
「握り寿司に見立てたリゾット」見た目と味のギャップに驚く
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のイタリアン「La coccola」...
おいしい季節到来!何度も作りたい☆ほっこり白菜の卵とじ
 白菜がスーパーの軒先や棚にたくさん並び始めましたね。特に鍋で活躍する白菜ですが、今回はぐっち家で何度も作るおいしい白菜...
ぐっち夫婦 2020-12-21 01:20 フード
「イチジクとイワシの白和え」スパークリングワインのお供に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
週末に作り置きしたい「肉シューマイ」は赤ワインと相性抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代官山の煮込みダイニング「Choi.S」の...
パン粉いらずで簡単「牡蠣のピカタ ブラックペッパー風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
「ハスとザーサイ炒め」レンコンはおつまみ界の優等生食材
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...
「肉みそピーマン」しょうがの効いた肉みそはアレンジ万能
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代官山の煮込みダイニング「Choi.S」の...
「きのこのオーブンオムレツ」いつものキノコが特別な味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
「シャキシャキのネギまみれ」おいしい、簡単、手間いらず!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺の焼き鳥店「焼き鳥 しょうちゃん」の...
まるでレストラン!彩り野菜を添えた「牛肉とナスの巻き物」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
手開きで包丁いらず!はちみつ梅を使った「いわしの梅巻き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...