削ってレンチン!赤ワインには「パリパリ・パルミジャーノ」

コクハク編集部
更新日:2020-11-20 06:59
投稿日:2020-11-20 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木の「オステリア ナカムラ」の中村直行さんに、手間なしでおいしい「パリパリ・パルミジャーノ」のレシピを教えていただきました。

ホンモノならではの高級感

「たまに飲んべえのお客さんから、食事が終わった後に『何かない?』と聞かれたとき、『これで飲んでて』と出してあげると喜ばれます。リゾットに添えたりもしますね」というのが、このメニュー。

 すりおろしたパルミジャーノレッジャーノを電子レンジでチンしただけなのに、パリパリの歯ごたえといい、チーズと黒こしょうの香ばしい香りといい、何? この高級感。やめられないとまらない。ずーっと食べていたい、ずーっと飲んでいられる酒泥棒なおつまみです。

 ポイントはただひとつ。本物のパルミジャーノレッジャーノを使うこと。

「スーパーで売っている筒に入った粉状のパルメザンチーズではこんなふうにはなりません。ちょっと高いと思うかもしれませんが、一度塊で買っておけば、削るだけでこんなにおいしいつまみができるので、ぜひ本物を買って作ってみてください」

 本物のパルミジャーノレッジャーノとは、イタリアのDOP(原産地名称保護制度)によって定められた製法で、エミリア・ロマーニャ州の一部地域で作られ、1年の熟成期間を経てDOP認定を受けたもの。

「本物のチーズはカルシウム補給にもなるので、イライラしたときにもオススメです」と幸子マダム。合わせるお酒は「ビールも白ワインも合いますが、赤ワインにしましょう」。確かに、リッチでふくよかな味わいになる。

【材料】

・パルミジャーノレッジャーノ 100グラム
・黒こしょう 適量

【レシピ】

(1)パルミジャーノレッジャーノをすりおろし、1枚分(20グラム)をオーブンシートに広げて黒こしょうをひく。
(2)500ワットの電子レンジに1分20秒入れ、オーブンシートからはがす。

本日のダンツマ達人…中村直行さん

▽なかむら・なおゆき
 1962年、東京都出身。高校卒業後、服部栄養専門学校を卒業して東京・青山の「リトル・イタリー」を経て渡伊。ミラノを中心に各地で学ぶ。帰国後、渋谷「バスタ・パスタ・ウエスト」などを経て、2003年に独立。六本木に「オステリア ナカムラ」を開く。

▽オステリア ナカムラ
 ワインのセレクトとサービスを担当するマダムの幸子さんと夫婦二人三脚で17年。常連客に愛される六本木の路地裏の隠れた名店。「シンプルだけどうまい」「シンプルだからおいしい」が中村シェフの信条で、定番に加えて季節のメニューを提供。東京都港区六本木7―6―5 六本木栄ビル2階。

(日刊ゲンダイ2019年11月22日付記事を再編集)

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