不倫相手と一緒になりたい…夫に離婚を切り出した女性の誤算

並木まき ライター・エディター
更新日:2020-10-24 07:48
投稿日:2020-10-24 06:00

先に離婚すれば相手も動いてくれるのでは?

「離婚するって言い出したのが、2019年の年末で、それからもう1年近くになりますね。コロナ禍の影響で身動きが取りにくくなったとは聞いていますけど、いくらなんでも時間がかかりすぎだと思っています。

 Oは今でも、毎日のように『俺が愛しているのはWだけ』『今すぐにでもWと一緒に暮らしたい』と言ってくれていますが、具体的には進んでいません。

 私としては、彼となかなか会えないのは寂しいのですが、会えない時間に私もできることをやっておこうと思って、実は先月、夫に離婚を切り出しました。

 私が先に離婚をすれば、彼も離婚に着手してくれるかなって思ってのことです」

 10歳年上の夫に離婚を切り出したところ、激昂することもなく、終始穏やかな話し合いができたと満足げなWさん。

「好きな人がいる」と素直に打ち明けたところ、夫は「Wがそれで幸せになるなら、不本意だけど離婚に応じる」とまで言ってくれたそうです。

「まだ財産分与などの手続きが残っているので、夫とは同じ家に暮らしています。だけど、離婚の話をして以来、夫婦らしい生活は送っておらず、食事も別々ですし、家にいてもほとんど会話はありません。

 財産分与についても、夫が弁護士に相談をしてくれていて、書面ができ次第、サインをして離婚届を書くつもりでいます。

 もちろん、Oにもその報告をしました。ちょっと驚いていましたけど『そっか。俺も早く手続きしないとな』って言ってくれたので、これで少しは前進するんじゃないかと期待していたんです」

 ところが−−。Wさんが不倫相手に離婚着手の報告をした1ヶ月後、Oさんはまだ離婚の話すら妻にしていないことを知り、問い詰めてみると……。

自分が慰謝料を払ってもいい

「奥様が離婚に応じてくれないと言っていました。軽く話をしてみたものの、子どもがまだ小さいのと、コロナ社会で離婚をしたあとの生活が不安だと言われたそうです。

 彼は『妻の気持ちもわかるから、今は急いで離婚すべき時期じゃないと思って』と言っていますが、なんだか納得できません。

 コロナの影響はこれからまだしばらく続くと思うし、私だって離婚後の不安はあるけれど、そこは彼の言葉を信じているからこそ行動に移しているのに。

 一応、私から彼に『私だって、そんなに長くは待てない。今年中には離婚してほしい』と話をして、離婚の約束はしましたけど……。この期に及んで、奥様の将来を心配するOは優しくて素敵ですけど、それよりももっと、私のことを考えるべきなんじゃないかとモヤモヤします」

 彼の離婚話が進まなければ、場合によっては自分が表に出て行って、Oさんの妻に慰謝料を支払ってもいいと語るWさん。思うように関係が進まないことに苛立った様子でした。

 しかし浮気相手であるOさんの本心は少し異なるようで……。次回はOさんが抱えている苦悩をお届けします。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


それでも出会い系で「すぐ会える人」を探す男性たちの事情
 まだまだ感染症の心配が残り、慎重な行動が求められる今日このごろですが、出会い系にはまだ「今日会える人いませんか?」と呼...
内藤みか 2020-07-30 06:00 ラブ
夫の不倫を「やらかし」ネタにした妻と去っていった相手女性
 H美さんの言葉に、一同の男女が感心しています。(前回の話はこちら) 「やっぱりなぁ。さすが心が広いというか、腹の...
うかみ綾乃 2020-07-29 06:00 ラブ
婚活女子必見! 再婚願望が強いバツイチ男性を見分ける方法
 初婚の婚活女子なら、その多くが「結婚相手はなるべく初婚がいい」と言います。まあ、そう思う気持ちはよくわかります。ただ、...
田中絵音 2020-07-29 06:00 ラブ
男性に好感を持たれる色気の出し方8選♡ 逆効果なNG行動も
 色気のある女性は同性から見ても、とても魅力的で憧れる存在。でも、「色気を出したい!」と思っても、どうすれば良いか悩んで...
恋バナ調査隊 2020-07-29 06:00 ラブ
彼氏に浮気させないための5つの方法! 浮気する男性心理は?
 あなたは過去に、男性に浮気をされた経験がありますか? 裏切られた苦しみを一度でも味わうと、相手が変わったとしても「また...
リタ・トーコ 2020-07-28 06:00 ラブ
バツイチ女性がモテる!?5つの理由&モテるためのポイント
 一昔前とは違って、現代では離婚は珍しいことではありません。周りから後ろ指を差されたり、肩身が狭い思いをすることもないで...
恋バナ調査隊 2020-07-28 06:00 ラブ
繰り返し何度も…意中のカレに好きになってもらう究極の方法
 仲が良くて気が合う片思い中の男性がいたとします。しかし、カレから見て自分が恋愛対象外だったらツライですよね。このまま動...
若林杏樹 2020-07-27 06:00 ラブ
同棲が別れのきっかけに…参考にしたい失敗例&成功するコツ
 同棲を始める時には、誰だって幸せな生活をイメージするものです。中には、結婚前提で同棲をスタートさせる人もいるでしょう。...
恋バナ調査隊 2020-07-27 06:00 ラブ
夫は不信感が募るばかり…虚言癖のある“嘘つき鬼嫁”の実態
 虚言癖のある鬼嫁との暮らしは、夫から平穏な生活を奪うようです。嘘つきな妻に対し「もはや完全に信頼を失ってしまった」と口...
並木まき 2020-07-26 06:00 ラブ
社会的地位の高い男にビビビ!“スペック格差”恋愛㊙成就テク
 メリ様こんにちは! いつもSNSやブログ、そして、何度も本をリピ読みさせていただいております! 私もひとつご相談をさせ...
神崎メリ 2020-07-26 06:00 ラブ
恋愛あるある!男女の価値観の違い8選&壁を乗り越える方法
 日本における離婚の大きな原因が「価値観の違い」というのは、有名な話。でも、個人の価値観という前に、そもそも性別による価...
同棲で結婚が遠のいたアラサー女子…男が逃げ出した実態とは
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。結婚を考えている相手とは期限を決めたりして一緒に住んでみることをおすすめして...
山崎世美子 2020-07-25 06:00 ラブ
心の傷に応急処置!「離婚断捨離」をして環境を変えてみよう
 幸せだった挙式の写真、もらったプレゼント、一緒に選んだ家具家電。新婚当時はキラキラと輝いていた思い出の品々も、離婚が決...
七味さや 2020-07-24 06:00 ラブ
結婚前に同棲しておくべき? メリット&ルール決めのヒント
 彼氏がいる人の中には、結婚を意識している人もいるでしょう。そんな人の中には、結婚前に同棲するかどうか、悩んでいる人もい...
恋バナ調査隊 2020-07-24 06:00 ラブ
あなたの“色気アピール”や“自分語り”は恋に逆効果なんです
 男性の気を引きたくて、ついついアピールしすぎてしまうことはありませんか? 実は、多くの女性が”アピりすぎ”で自爆してい...
内藤みか 2020-07-23 06:00 ラブ
男性から告白されたい♡ 好きな人に告白してもらう方法10選
 できることなら、男性から告白してほしいと思うのが女性の本音。しかし、なかなか思うようにはいかないのが「恋愛」ですよね。...
恋バナ調査隊 2020-07-23 06:00 ラブ