「実はかつら」告白にショックで号泣…でも結婚したかった。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-12-08 06:00
投稿日:2020-12-08 06:00

「中身が見た目を超える」関係に

 泣いてしまうほど驚愕したのに、気持ちが揺らがなかった理由は?

「夫といると気持ちが楽になって素の自分でいられるというか、気を抜いてリラックスできるからです。しかも常日頃から『この人、おもしろい』と感じさせてくれる人。たとえば私がイライラしている最中にトボけたことをしているので、苛立ちを忘れてつい、笑ってしまうんです。そんなふうに感じられるのは初めての相手で交際当時から私にとって夫は唯一無二の存在。だから、かつらをしていることも時間をかけて受け入れました」

 杏奈さんのケースは、「中身が見た目を超える」典型例ではないでしょうか。いつか見た目は衰えるからこそ、見た目を重視しがちな婚活中の女性は参考にしていただきたいと思うコメントでした。

「夫といると気持ちが楽になって素の自分でいられる」という杏奈さんの言葉にも、筆者は共感しました。再婚前に、友達からアドバイスをもらっていたからです。「ほかのことは大抵お金で買えるけど、心の安心と安定だけはお金で買えないんだよ」と。死ぬそのときにしか人生の正解はわからないかもしれませんが、友人の示してくれた指標には感謝しています。

 最後に杏奈さんへ質問しました。自身が40代で結婚できた理由を客観視すると?

「結婚したい願望が薄れていたからかもしれません。当時の私は仕事に慣れてきていたので、趣味に集中していました。2つのベリーダンス教室に通っていたんです。30代後半に婚活を頑張って成果が実らなかったので、結婚に重きを置くのではなく、彼氏はほしいけれど趣味にも時間を割きたいという時期に、夫と出会いました。おそらく、肩の力が抜けていたのだと思います。恋愛と同じで結婚も、『パートナーがほしい』と焦って力むほど、縁が見つかりづらくなるのかもしれません」

橋本杏奈さんのケースを統括しての学び

前々回の学び

1. 厚生労働省の発表によると、「不妊治療を巡っては、年齢が上がるにつれて妊娠する確率が下がり、流産の確率が上昇する。厚労省研究班の調査によると、不妊治療を受けた女性が出産できる確率は39歳で10.2%。42歳で3.7%、45歳で0.6%に低下するとされる」とのこと。「無理をしてまで子どもをつくらなくてもいいのではないか」と不妊治療をせず、自然妊娠でお子さんを授かった杏奈さんは、稀有なケースかも。

2. 女性がお断りする代表例である、「話がつまらない」は言い訳では? 深部はもっと別の部分にあるのではないか、自身に問うてみるべき。

3. 仲人さんを介したお見合いを視野に入れてみては。もしくは、既婚者から独身者を紹介してもらう方法もアリ!

前回の学び

4. 想像力は思いやりとイコール。想像力がない人は他者に対する思いやりに欠けている可能性が高いため、避けたほうがいいかも!?

5. 本インタビューは女性読者向けだが、男性が自分より若い女性を求める傾向が結婚から遠ざかる真実も、ぜひに知っていただきたい。自身の評価は自身で決定するのではなく、他者のみがするという現実ともあわせて。

6. 「女性は男性からの誘いを待つべき」という考え方を捨てて、自分から「飲み会をしましょう」と誘うのは、見習うべきスタンスかもしれない。

7. 社会人サークルは選び方が重要!

今回の学び

8. 「恋愛は年齢を問わず、誘ってもらえるうちが花。誘ってOKしてもらえるうちが花」。取材した既婚女性によると、「結婚する相手は、ものすご~く好きな相手じゃなくてもいいの。嫌悪感がわかない人ならいいのよ」とのこと。

9. 結婚相手は恋愛経験がものすごく少ないか、遊び終わった人がよく、中途半端が一番危険かも!?

10. 人間、誰しも欠点を持っているもの。自身が“完成品”ではない以上、相手に完全無欠を求めるのは間違いかも……。

11. いつか見た目は衰えるからこそ、「中身は見た目を超える」典型例を参考にしてみては。ほかのことは大抵お金で買えるが、心の安心と安定だけはお金で買えない。

12. 結婚したい願望が薄れている時期こそ、縁が見つかるチャンスかもしれない。

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


離婚は怖くない? 幸せな再婚を果たした女性に“3つの特徴”
 今や3人に1人が離婚をするといわれる時代。  離婚は誰もが避けられない可能性のある人生の出来事になってきたのでは...
しめサバ子 2019-06-07 06:00 ラブ
夫や彼のDVからサヨナラを! 逃げない女性が多いのはなぜ?
 配偶者や恋人からのDVに悩む人は少なくありません。内閣府がまとめた平成29年度の1年間のDVの相談件数は全国で約10....
内藤みか 2019-06-06 06:00 ラブ
デートで眠気が…睡眠不足を乗り切るための5つの対処法
 好きな人とのデートの前日、「明日は何を着よう?」「何を話そう?」と、ついつい夜更かしをした経験がある方は多いでしょう。...
恋を遠のかせる…男性に聞いた女子からの「ウザいLINE」4選
 恋のはじめの一歩は、LINEから。  忙しい現代の私たちにとっては、会えない時間のコミュニケーションもとっても大...
ミクニシオリ 2019-06-05 18:19 ラブ
全然スマートじゃない!キャッシュレス男子との残念なデート
 今やカードとスマホさえ持っていれば、一日お出かけしてもどうにかなるというキャッシュレス社会になりつつありますね。合コン...
田中絵音 2019-06-04 06:00 ラブ
本気で出会いを求めるなら…男性率が高い世界に行こう
「周囲に全然いい男がいない……」そう嘆いている女性はとても多いものです。けれど、そういう人に限って、職場と家の往復以外、...
内藤みか 2019-06-03 06:00 ラブ
あなたの友達はDVやモラハラの被害者かも…意外なSOSサイン
 夫からDVやモラハラの被害に遭っている女性ほど、周囲に出しがちなサインもあります。  しかし一見すると、そうとは気づ...
並木まき 2019-06-03 06:00 ラブ
ハリーウィンストンを結婚指輪にする人は離婚しやすい法則
 さて、最近知り合いの結婚式がありまして、ホテルはリッツカールトン、指輪はハリーウィンストン、招待客は600人と豪華絢爛...
しめサバ子 2019-06-02 06:00 ラブ
別れたくないけど別れた方がいいの?的な彼氏への対応策
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』の著者で恋愛コラムニストの神崎メリさん...
神崎メリ 2019-06-02 06:00 ラブ
失恋して眠れない…そんな夜に試したい悲しみの乗り越え方
「失恋をした日の夜、心が痛すぎて眠れずに朝を迎えてしまった。」そんな経験を持つ女性は多いでしょう。失恋したショックは大き...
孔井嘉乃 2019-06-01 06:00 ラブ
#1 「したい側」がひとりで悩んで余計に傷つかないためにも
 セックスレスについての悩みを伺うたびに思うのは、原因も解決策もカップルの数だけあるということ。  日本性科学会の...
うかみ綾乃 2019-08-26 12:19 ラブ
結婚詐欺男に騙されないために…彼のSNSアカウント特定方法
 マッチングアプリなど、ネット経由で「知らない人」と出会うことが、ここ数年カジュアルになりました。しかし、そうした出会い...
ミクニシオリ 2019-05-30 06:00 ラブ
【原宿編】結婚できるか不安になり…占いコンにすがってみた
 もたもたしてる間に、幼なじみは結婚して子育てするなど教科書のような人生を歩み始めた――。アラサーに突入して焦燥感が高ま...
高輪らいあん 2019-06-14 18:13 ラブ
男性は耳からも恋をするんです…彼が喜ぶ効果的なセリフ3選
 結婚につながる恋コラム第6回は、意中の男性から「好きだ」と言ってもらうため、決してぶりっ子には見えず、でもしっかり女性...
山本早織 2019-05-28 06:00 ラブ
女性だって告白したい! 成功率を上げるタイミングと心構え
「好きな気持ちが苦しく、どうしても告白したい!」そんな思いに駆られている女性は多いでしょう。思い余って告白をするのも良い...
孔井嘉乃 2019-05-28 16:55 ラブ
DV夫と別れた女性が密かに傷ついている 周囲の心ない言葉3選
 DV夫との離婚が成立し、前向きな気持ちで新しい人生を歩みだしている女性に、悪気がなくとも、傷つく言葉をかけてしまう人も...
並木まき 2019-05-27 06:00 ラブ