「白酒のウオッシュチーズ」白酒をはけで塗って3週間熟成!

コクハク編集部
更新日:2021-06-28 06:00
投稿日:2021-06-28 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、神奈川・鎌倉の創作中華料理店「かかん」の小出幸生さんに、ねっとり濃厚なうま味が口いっぱいに広がる「白酒のウオッシュチーズ」のレシピを教えていただきました。

待った分だけおいしくなる

 皿にのった白い塊、見た目、何かのチーズのようだが……。

「まずは食べてみてください」と勧められるまま、パクリ。口にした瞬間、ねっとりとしていて濃厚なうま味がいっぱいに広がります。舌の上で転がしていくうちに、やわらかなアルコール感が鼻に抜けて心地いい。独特の食感は沖縄の郷土料理「豆腐よう」に近いですが、一体これは何?

「カマンベールチーズに『白酒』を塗って熟成させました。お酒にぴったりでしょ」と笑顔の小出さん。

 白酒とは、中国の伝統的な蒸留酒。香り高くウイスキーやブランデーとともに世界三大蒸溜酒のひとつとも。度数は50度以上とかなり高く、記者もある銘柄を飲んだ時、喉が焼ける感じにギョッとしたことが。泡盛も度数が高いものがあります。強いお酒には、こんな活用法もあるのかと納得。

 白酒は酒屋になくてもネットで手に入ります。1000円ほどです。

「冷蔵庫で寝かせて2~3週間ほどかかりますが、気長に待ってください。その分おいしくなりますから」

 早速仕込んでみますか。

材料

・カマンベールチーズ  1箱
・白酒  適量

レシピ

(1)カマンベールチーズを食べやすい大きさに切る
(2)はけで白酒をチーズ全体に塗る
(3)チーズを一つ一つラップで密閉し保存
(4)2と3を3日おきに繰り返し、冷蔵庫で2~3週間ほど熟成させたら出来上がり。チーズの断面が溶け始めたら食べ頃だ

本日のダンツマ達人…小出幸生さん

▽小出幸生(こいで・ゆきお)
 1977年、神奈川県横浜生まれ。人気番組「料理の鉄人」に影響を受け、高校卒業後、料理の世界へ。有名洋食店や、フレンチレストランで腕を磨く。朗らかな笑顔が印象的な元ラガーマン。

▽かかん
 2016年の開店以来、鎌倉の地元住民や観光客に愛され続ける創作中華料理店。看板メニューの麻婆豆腐を求め行列が絶えない。キッチンカーや麻婆ソースのオンライン販売も展開中。神奈川県鎌倉市御成町13―12。

(日刊ゲンダイ2021年6月22日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「超時短な味玉ニラ玉!」即席で味が染みた煮卵風おつまみ卵
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
バゲットで「新じゃがとバジルとブルーチーズのジェノバ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
「アサリと豚肉のアレンテージョ」酒蒸しでうま味がぎゅっ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
「親子丼のアタマ」基本を押さえて料理のアレンジ自由自在
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の「そば処 築地長生庵」の松本憲明さん...
「新ショウガのマリネ~きんぴら風~」ピリ辛がくせになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
「ツナとほうれん草のオムレット」ワインが進む濃厚な一枚
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
「ペポーゾ」肉好きの酒好きに最適 イタリアの牛スネ煮込み
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回はミシュランの「ビブグルマン」にも選ばれた、東京・...
「あさりの白ワイン蒸し」余ったスープで締めはパスタに!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
在宅ワークごはんを応援#1 豚バラプルコギ丼で元気チャージ
 在宅ワークが増えているため、自炊する機会も多くなったのではないでしょうか? そこでぐっち夫婦が在宅ワークにぴったりのご...
ぐっち夫婦 2020-06-07 11:42 フード
「ビーフテプス」エチオピアの肉野菜炒めはニンニクが決め手
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂のアフリカ料理店「SAFARI」のワン...
「ニンジンのラペ」プロっぽい仕上がりを叶える2つのコツ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
「アジのタタキ」知ってた? 青魚とナスは相性抜群のコンビ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
「冷やしトマト」スパークリングワインのジュレでさっぱり
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「ポッロ・フリット」イタリア唐揚げは“一夜漬け”で仕込む
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回はミシュランの「ビブグルマン」にも選ばれた、東京・...
「エビとパクチーと海苔のさつま揚げ」アツアツを食べる幸せ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...
「サバの干物のエスカベッシュ」仏風の南蛮漬けでさっぱりと
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...