タイ北部のサラダ「ラープガイ」 3色のさっぱりスパイシー!

コクハク編集部
更新日:2021-11-16 06:15
投稿日:2021-11-16 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・新橋の「タイ料理バル タイ象」のジットダムロン・ウイワット・ストンさんに、タイ北部のサラダ「ラープガイ」のレシピを教えていただきました。

青ネギ、赤ピーマン、鶏そぼろの3色が目を引く

 タイの国土は南北に長く延びており、北部と南部では食文化が異なります。

「例えば青パパイアを使ったソムタムサラダは北部発祥です。鶏もも肉を直火で焼いて辛い漬けダレで食べるガイヤーンもそう。今回紹介するラープガイも、もともとは北部の料理です」

 とは店長の迫英介さん。ラープガイとは、いわゆる鶏ひき肉と野菜のサラダ。青ネギに赤ピーマン、そして鶏そぼろと3色の組み合わせが目を引きます。一見すると辛くはなさそうですが、これがまた――辛い!

「そんなに辛くはしていないんですけどね」と料理人のストンさんは笑いますが、そこはやはり、慣れているかどうかでしょう。

 当然辛いだけじゃありません。野菜のシャキシャキ、鶏そぼろの弾力という食感は口の中を楽しませ、レモンは自己主張を抑えながら程よい酸味を与えています。

 合うお酒はもちろんビール。大辛にするもピリ辛程度にするも、作り手の好み次第です。

材料

・生米  適量
・鶏ひき肉(もも)  150グラム
・赤タマネギ  4分の1個
・赤ピーマン  2分の1個
・青ネギ  適量
・刻みパクチー  少々
・粉山椒  少々

ソース
・ナンプラー  大さじ1
・砂糖  大さじ2分の1
・レモン汁  小さじ2
・唐辛子  お好みの分量

レシピ

(1)生米をフライパンで、軽く色づくまで中火で煎る。煎った米をフードプロセッサーにかけ、粉末状にする
(2)鶏ひき肉を沸騰したお湯に入れ、箸でほぐしながら5分程度茹で、ザルにあける
(3)あらかじめ混ぜておいたソースと鶏ひき肉、好みに切った野菜を混ぜ合わせ1と刻みパクチー、粉山椒をかけて完成

本日のダンツマ達人…ジットダムロン・ウイワット・ストンさん

▽ジットダムロン・ウイワット・ストン
 66歳。タイ王国ナコーンラーチャシーマー県パークチョン郡出身。16歳から姉の経営するレストランで働き、タイで20年、日本で30年、タイ料理を作り続けているベテラン。奥さんも料理人。

▽タイ料理バル タイ象
 2017年オープン。ベテランシェフの作る本格タイ料理が名物で、女性にも人気。苦手な人のために辛さの調整やパクチー抜きにも応じている。迫英介店長が現地で購入したタイ雑貨など、内装も必見。東京都港区新橋3―17―5グランフォークス新橋ビル2F。

(日刊ゲンダイ2021年11月5日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


味噌が香ばしい「冷や汁」 真夏にぴったりな宮崎の郷土料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、宮崎の...
晩酌が華やぐ「枝豆の醤油煮」と「谷中生姜のもろみ揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
甘くてまろやか「ニンジンのポタージュをかけた茶碗蒸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
組み合わせの妙!ハイボールに合う「酢飯納豆の春巻き揚げ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
「夏野菜の冷製カレー風味」ちゃちゃっと本格志向の晩酌!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「夏野菜のみぞれ和え」皮ごとおろして大根の辛さを味わう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、涼を呼...
おうち料理が料亭に!日本酒が進む「アユの大葉酢あんかけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
「モツイタリアン」仕上げに日本酒でフランベする理由は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
「鶏のイタリア風チャーシュー」最後のひと手間でプロの味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
2度美味しい 「鳥と大根スープ煮」からの「冷麺風そうめん」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
カルパッチョ好き必見!おうちで作る「アジの和風タルタル」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
「イワシのうまみ焼き」味噌を加えてハラワタの苦味を堪能!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、イワシ...
夏!愛する果物とヨーグルトで簡単ひんやりデザートを作ろう
 もう間もなく夏本番。暑い日も増えてきましたね! 夏はついついアイスを食べてしまいますよね。そこで今回は、おうちで作れる...
ぐっち夫婦 2020-08-16 15:23 フード
お酒に合う「長ナス、モッツァレラ、バジルのオーブン焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
スパイスとパクチーを効かせた「サバ缶とチーズの卵焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
夏に食べたいモツ料理「豚白モツのゼリー寄せ、夏野菜添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...