失敗しない「カマンベールフォンデュ」 温め直しOKの手軽さ

コクハク編集部
更新日:2022-03-25 17:01
投稿日:2022-01-04 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・神田のトラットリア「ZeCT by Lm」の藤枝勇さんに、手軽に作れる「カマンベールフォンデュ」のレシピを教えていただきました。

味噌の出汁とコクでウマ味が増して

 チーズフォンデュを家庭で作ると、チーズが固まったり、分離したりして、せっかくの楽しみが台無しになることも珍しくありません。その点、これは簡単で、なおかつ失敗しないのが◎。

「市販のカマンベールチーズをオーブンかトースターで温めるだけです。固まったら、温め直しも可能ですから、慌てることなく、ゆっくり召し上がってください」

 本当のチーズフォンデュは白ワインを沸騰させて、投入するチーズの分量をきちんと守るなど、あれこれ面倒ですが、この手軽さはうれしいですね。よく見ると、チーズの上に茶色いものが……。

「味噌です。味噌の出汁とコクがチーズのコクに合わさると、ウマ味が増して、よりおいしくなります。出汁? 出汁入り味噌です」

 とろっとろのチーズと味噌にウインナーを絡めると、あー、うんまい。オクラやタケノコとともに用意した食材は、あっという間に胃袋に収まりました。

 さて、もう少し食材を切ったら、チーズと一緒に温め直しましょう。

材料

・カマンベールチーズ 1個
・味噌 ティースプーン1杯
・ウインナー 適量
・オクラ 適量
・タケノコ 適量

レシピ

(1)カマンベールチーズを輪切りにする
「チーズを1回で使い切るなら、片側の硬い部分をはがすイメージで1~2ミリ切り取ります。2回に分けるなら横に半分です」
(2)チーズの軟らかい部分が上になるように、アルミホイルで包み、味噌を中央にのせてオーブンで加熱する。ほかの食材もオーブンに入れて、焼き目をつける
(3)チーズがふつふつと温まったら、取り出して皿に盛りつけて出来上がり

本日のダンツマ達人…藤枝勇さん

▽藤枝勇(ふじえだ・ゆう)
 イタリアでの修業経験のほか、和食店やフレンチ、薫製料理店、さらにラーメン店でも腕を磨く。多彩な技術に裏打ちされた料理は、素朴ながら食材の味をしっかりと伝える。軽妙なトークも常連客をひきつける。

▽ZeCT by Lm
 カウンター7席のトラットリア。伊フィレンツェで親しんだマンマの味が忘れられず、2013年にオープン。夜は飲み放題込みで8000円か1万円のコースのみ。ランチで提供する手打ちラーメンは、有名店オーナーも絶賛する。東京都千代田区神田小川町1ー7 神田小川町ハイツ1階。

(日刊ゲンダイ2021年12月17日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「干し柿バター」切って“酒マリネ”をして混ぜて待つだけ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の居酒屋「赤坂 まるしげ」の与那覇朝雄...
「千枚蕪と柿の酢物」シャクシャクとトロッのハーモニー
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福岡・中央区にある「博多料亭 稚加榮」の平山克浩...
生のカリフラワーを使うのがポイント!「いもフラワー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・有楽町のフレンチレストラン「Restaur...
彩り野菜と塩がうまさを引き立てる「鯛のカルパッチョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・西区のイタリア料理店「トラットリアパッパ」...
ふわっとした食感に仕上がる「白子のバターしょうゆ焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂の和食店「多に川」の阿部学さんに、軽い...
玉味噌の風味とナスが溶け合う「米ナスの田楽牛肉添え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は千葉県・流山市の老舗割烹「割烹柳家」の青柳宏幸さ...
「きのこのマリネ 半熟卵添え」一晩寝かせてマイルドな味に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・豊中市のフレンチ「ビストロ・リッペ」の中尾...
【パクチーえび餃子】パクラー集合! お好みで追いパクも♡
「仲良しメンバーで年末集まろ~!」「鍋パーティーしよ~!」などとワイワイごはん会の計画を立てている方に朗報です!(笑)今...
ぐっち夫婦 2020-01-15 14:57 フード
外はカリッと中はふわっふわ「ジャガイモとツナのフリコ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のイタリアン「あつあつ リ・カーリ...
砂肝の皮を使った「砂肝ポン酢」 コリコリ食感がやみつきに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・吉祥寺の焼き鳥店「焼き鳥 しょうちゃん」の...
すし酢を使ってまろやかな味に「トマトとバジルのマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は札幌・すすきのの居酒屋「おばんざい屋 まる」の平...
「シュークルート」寒い夜は煮込み料理で体の芯から温まろう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
「数の子の芋サラダ」定番のポテトサラダが“和”のおつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
おなじみのスナック菓子が大変身!お手軽「ポテサラ明太」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
銀座の名店の味を自宅でも!ヘルシーな「季節野菜のマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
肝を加えてコクを出す「サンマとクリームチーズのリエット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は沖縄・那覇のビストロ「Refuge」の大城忍さん...