「お手軽ポテサラザン」2つの食感で最後まで食べ飽きない♡

コクハク編集部
更新日:2022-03-01 06:00
投稿日:2022-03-01 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のガレット&国産クラフトシードルの専門店「フルール ド サラザン」の玉越幸雄さんに、シードルによく合う「お手軽ポテサラザン」のレシピを教えていただきました。

味の決め手は2種類のジャガイモ

 店の定番人気メニュー「ポテサラザン」の簡易版レシピ。より本格的に仕上げるには2種類のジャガイモを使うのがベストだといいます。なぜ?

「たとえば、しっとりとした食感で煮崩れしにくいメークインと、ホクホクとしていて甘味があり、煮崩れしやすいキタアカリを使うことで、ゴロゴロッとした食感も楽しめるクリーミーなポテトサラダに仕上がります」

 リンゴ酢の甘酸っぱさがほんのりと効いた変化球のポテトサラダは、フジ単一で造られた華やかな香りで、すっきりと喉越しがいいカネシゲ農園(長野)の「ファーマーズクラフトサイダードライ」を引っかけながら。ちなみに、シードル(cidre)は仏語で、主に英語圏ではcider(サイダー)、スペインではシードラ(Sidra)などと呼ばれているのはご存じですよね。

【材料】

・キタアカリ 2個
・メークイン 2個
・ニンジン 2分の1本分
・キュウリ 2分の1本分
・ロースハム 3枚
・バター 25グラム
・純リンゴ酢 50グラム
・マヨネーズ 50グラム
・そば茶 適量
・オリーブ油 適量
・パセリ 適量
・塩 適量

【レシピ】

(1)鍋に純リンゴ酢を入れ、半量まで煮詰める。

(2)ニンジンは皮をむき、いちょう切りにして塩茹でする。ハムはニンジンと同じ大きさに切る。

(3)キュウリは皮をしま模様にむき縦半割りに切る。スプーンで種をくりぬき、いちょう切りにして塩揉みする。

(4)ジャガイモは皮をむき、鍋で水から塩茹でし、そのまま乾煎りして粉吹き芋にする。バターと1を加えて混ぜ合わせて、冷ます。

(5)4に2と水けを搾った3、マヨネーズを入れて混ぜ合わせ、塩で味付けする。

(6)皿に盛り、オリーブ油を回しかけ、そば茶、刻んだパセリを散らして出来上がり。

本日のダンツマ達人…玉越幸雄さん

たまこし・ゆきお
 仏・ブルターニュ地方の郷土料理「ガレット」を日本に広めた「ル ブルターニュ」に10年間勤務。うち5年間は同パリ・マレ店、サンマロ店でキッチン責任者を歴任。眠庵では1年間日本そばを学び、独立。ブルターニュ生まれのガレット&シードルを日本の風土に根付いた形にアレンジし、日本から発信することに情熱を注ぐ38歳のガレット職人。

フルール ド サラザン
 2019年4月にオープンしたガレット&国産クラフトシードルの専門店。自家製粉したひきたてのそば粉にこだわり、お箸でも食べられるように工夫されたガレットは一食の価値大アリ。艶やかでハリのある濃厚な生地は注文ごとに焼き、夜には肴のアテとなる一品料理も。ガレットはおやつ、シードル(りんごで造ったスパークリングワイン)は甘いという概念を覆す新機軸で、食いしん坊で左党の男性客が多いのもうなずける。

東京都台東区西浅草2-14-2 インパレス1F

(日刊ゲンダイ2020年1月9日付記事を再編集)

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