32歳不倫体質OLが告白!私の強みは「口の堅さと肉食体質」#1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-22 17:26
投稿日:2022-04-08 06:00

会計を済ませた彼の体に…

ーー勉強になります。続けてください。

「レストランを出たのは、午後10時半くらいだったと思います。そろそろ帰ろうということになって、彼が会計を済ませて店の外に出た時、私、『あと30分でいいから、一緒に居たいな』と、彼の体に身を預けたんです。

 これで、もう決まり! と思った時、彼の手が私の腕を掴み腰を抱いてきてーー。そのタイミングで私は彼の耳元に唇を寄せ『できれば、二人きりで……』と囁きました。

 彼は少しためらっていたようですが、私が他の社員とは必要以上の会話をしないし、口は堅いと判断してくれたんでしょう。すぐにその場でスマホを繰り、六本木の外資系ホテルの部屋をリザーブしてくれましたね。

 タクシーの中では、彼と手を繋いだまま。次第に汗ばんでいく二人の手が、このあと起こる男女の秘め事を暗示しているようで、ドキドキしちゃった(笑)。

 そう、私って恋愛にヒヤヒヤ、ドキドキのスリルを求めてしまうんです。実は不倫も初めてじゃありません。20代のころから3人ほど付き合ったでしょうか……。

 男性は若さや容姿など気に入ってくれたのでしょうが、大事なのは『口の堅さ』。決して軽はずみなことは言いません。

 よく女性同士の呑み会、いわゆる「女子会」では、恋愛の情報交換をするじゃないですか。私はギリギリのことまでは言いますが、一番大事なことはいっさい話しません。

 なぜなら、女って『ここだけの話』と言いながらも、結局、秘密を秘密として隠しておけない生き物だからです。

 きっと、無防備に本音をさらす恐ろしさや愚かさを知らないんでしょうね。

 そんな女性心理を知っているから、ツッコまれても上手に濁していました。だから、秘密の恋愛もうまくいったんだと思います」

早く彼と二人きりになりたい

ーー続けてください。

「タクシーの中では、手を握り合ったまま私は車窓を流れる風景を眺めていました。夜のネオンが美しく、『キレイですね』と囁くと、彼も『ああ、そうだね』とよく通る低い声で言ってくれてーー。その声が、たまらなくセクシーで、早く彼と二人きりになりたいと心がざわめきました。

 やっとホテルに付くと、彼に促されるまま、部屋へと通じるエレベーターに乗ったんです」

 続きは次回

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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