「上海だれの茹で鶏」肉質しっとり&うま味じゅわ~の幸せ♡

コクハク編集部
更新日:2022-08-09 06:00
投稿日:2022-08-09 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝浦の「中國飯店 倶楽湾」の胡 建軍さんに、鶏肉のうま味が引き立つ「上海だれの茹で鶏」のレシピを教えていただきました。

しっとり茹でる火入れがポイント

 肉質はしっとりして、うま味がじゅわっと口に広がります。

「まず、火入れの仕方がポイントです。骨にまだ少し血が残るくらい、水から20分くらい茹でます。茹でたら、しっかり冷水で締めます」

 噛むと、お肉がキュッとしているのが分かります。皮はぶよっとしていないし、身から剥がれない。いいバランスで脂身が残っています。薬味たっぷりの濃いめの醤油だれがまた日本酒によく合いますね~。

「上海の人はこうしたしっかりした味を好みます。夏は暑く冬は寒い気候なので、上海料理は甘辛く煮たものや、少しこってりした味付けが多いです」

 中國飯店は、10店舗を展開する創業40年の歴史を持つ高級中国料理店です。倶楽湾店はフランス租界時代の上海をイメージしたお店で、料理長の胡さんは上海のグランドハイアットホテルから招かれました。

「上海の人は鶏料理が大好きで、家でもレストランでもよく鶏を食べます。鶏本来の味を楽しめる骨付きの丸ごとで茹でることが多いです」

 家庭ではブロックでも構いませんが、肉のうま味が流れ出ないように、食べる直前にカットするのが鉄則です。

【材料】

・鶏もも肉ブロック 2枚600グラム
・万能ねぎ 2本
・しょうが 20グラム
・ごま油  大さじ1
・醤油 大さじ2
・砂糖 小さじ2
・水 1000㏄

【レシピ】

(1)鶏もも肉をきれいに洗い、水から茹でる。茹で時間は水が沸騰したら弱火にして20分。

(2)鶏を茹でている間に万能ねぎと、しょうがをみじん切りにする。

(3)茹でた鶏を取り出し、冷水でいったん締める。

(4)鶏を茹でたスープを大さじ2杯分取り出し、それにごま油、醤油、砂糖、みじん切りにしたしょうが、万能ねぎを入れて、たれを作る。

(5)茹でた鶏を適当な大きさに切って、たれと一緒に提供する。

本日のダンツマ達人…胡 建軍さん

▽胡 建軍(こ・けんぐん)
 中国・上海出身。10年間、上海グランドハイアットの料理長を務め、2012年に中國飯店に入社。潮夢来店の料理長を経て、現在は倶楽湾店料理長。

▽中國飯店 倶楽湾(ちゅうごくはんてん くらわん)
 中國飯店の倶楽湾店はフランス租界時代の上海をイメージした店。一流シェフを現地から招き、本場の上海料理を租界時代に思いを馳せながら食事ができる。中國飯店では初めてのパティシエ常駐の店。

東京都港区芝浦3-11-4

(日刊ゲンダイ2020年6月9日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


手軽で簡単! お味噌汁のついでに作れる「アサリ醤油漬け」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・門前仲町の居酒屋「酒亭 二ぶん半」の武井...
「〆サバ天婦羅 甘酢あんかけ」つゆも塩も不要でおいしい!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・門前仲町の居酒屋「酒亭 二ぶん半」の武井...
甘いおつまみ「紹興酒漬けレーズンとバニラアイス山椒かけ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、神奈川・鎌倉の創作中華料理店「かかん」の小出幸...
「茹で鳥のネギソース」ゴマ油が香る“万能ダレ”で夏バテ予防
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、神奈川・鎌倉の創作中華料理店「かかん」の小出幸...
梅シロップでスペシャルドリンクを作ってみた 2021.7.2(金)
 地元の食材シリーズ第4弾は「青梅」。「梅仕事」に憧れつつも、毎年スルーしてしまっていたけれど、今年は一念発起! 梅シロ...
「よだれナス」ナスを蒸すことで食感と風味が格段にアップ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、神奈川・鎌倉の創作中華料理店「かかん」の小出幸...
「ピータンウニ豆腐」2ステップで定番メニューが豪華に変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、神奈川・鎌倉の創作中華料理店「かかん」の小出幸...
「白酒のウオッシュチーズ」白酒をはけで塗って3週間熟成!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、神奈川・鎌倉の創作中華料理店「かかん」の小出幸...
「そうめんの熱々サラダ油かけ」ニンニクの香りが引き立つ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・池袋の中国西北家庭料理店「沙漠之月」の英...
「豚肉とキャベツ、春雨炒め」モチモチ食感の春雨が主役!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・池袋の中国西北家庭料理店「沙漠之月」の英...
「ナス、トマト、ピーマンの黒酢炒め」底のスープも有効活用
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・池袋の中国西北家庭料理店「沙漠之月」の英...
新たな無限おつまみ「エノキと千切りキュウリのラー油あえ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・池袋の中国西北家庭料理店「沙漠之月」の英...
今年の枝豆は“昆布塩水漬け”も仲間入り♡ 2021.6.23(水)
 わーい、わーい。夏のおつまみに欠かせないやつ、今年も枝豆の季節がやってまいりました! 昨夏は取材先のjiubar(東京...
「小ネギと豆腐のゴマ塩あえ」切った材料をあえるだけで完成
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・池袋の中国西北家庭料理店「沙漠之月」の英...
「アーリオ・ラー油・ペペロンチーノ」自家製ラー油に挑戦!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の居酒屋「炭火屋るぷりん」の海老沢淳...
神戸出身記者オススメ!鉄板スイーツ3選 2021.6.19(土)
 長引くコロナ禍で、地元・神戸に帰省出来ない日々が続いています。18歳で上京して以来、こんなに帰らなかったことはありませ...