つまみになるご飯!「納豆チャーハン」をパラパラに作るコツ

コクハク編集部
更新日:2022-11-05 06:00
投稿日:2022-11-05 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の「papa’s dream」の五十嵐昇さんに、香ばしさが際立つ「納豆チャーハン」のレシピを教えていただきました。

見た目は「和風ジャンバラヤ」

「納豆が好きな方からは非難を浴びそうですが、納豆をさっと水洗いして作るパラパラチャーハンです。納豆が苦手な方にも、思いのほか好評です。見た目もチャーハンというより、和風ジャンバラヤという感じでしょうか」

 “酒のつまみは炭水化物以外”という向きも、だまされたと思ってぜひ試してください。炒めた納豆の香ばしさ、ザーサイのコリコリした食感、日本人の心に訴えかける削り節の風味がお酒を呼びます。

 パラパラに仕上げるもうひとつのコツは、とにかく強火で水分をしっかり飛ばすこと。

「冷凍ご飯でも炊きたてのご飯でも構いませんが、ベチャッとならないように温度管理に気を付けてください。油は多すぎると脂っこくなってしまうので、レシピ通りの分量がいいと思います」

 調理中にモタモタしないよう、すべての材料をそろえてから、料理に取り掛かった方がいいかも。

【材料】

・ライス 200グラム
・納豆(できれば小粒) 1パック
・合いびき肉 50グラム
・ニンニク、ショウガ 各スライス1枚
・ザーサイ(なければ、たくあんでもOK) 2枚
・ゴマ油 大さじ1
・酒、みりん、醤油 各小さじ1
・削り節 ひとつまみ
・万能ネギ ひとつまみ

【レシピ】

(1)納豆はザルにあけ、水でさっと洗って粘りを取っておく。ニンニク、ショウガ、ザーサイ、万能ネギはみじん切りにする。
(2)フライパンにゴマ油をひいて、合いびき肉、ニンニク、ショウガを炒める。

(3)肉に火が通ったら、水気を切った納豆、ザーサイを投入。

(4)納豆がパラパラになってきたところでライスを加え、強火でフライパンを回す。

(5)酒、みりん、醤油を加え、水分が飛ぶまでよく炒める。

(6)仕上げに弱火にして、削り節、万能ネギを混ぜ込む。

本日のダンツマ達人…五十嵐昇さん

▽五十嵐昇(いがらし・のぼる)
 1950年、東京都生まれ。割烹を皮切りに、焼き鳥、うなぎ、中華、ロシア料理など多種多様の飲食店で料理の経験を積む。最初に独立したのは20代の頃、羊料理とウオッカの店を出店。紆余曲折を経て49歳の時、それまでよく飲んでいた新宿・歌舞伎町のゴールデン街にバーを開く。店は、花園神社に向かって一番右側の「G1通り」の真ん中辺り、2階になる。

▽papa's dream
 店名は「諸説あるけど、直接的なのは沢木耕太郎の『敗れざる者たち』。無冠の先達というイメージ」と五十嵐さん。オープン当初はジャズのレコードが200枚ほど並ぶジャズバーだったが、今はロック、プログレ、ジャズなど音楽のジャンルはさまざま。料理のおいしさには定評がある。

東京都新宿区歌舞伎町1-1-10

(日刊ゲンダイ2020年8月14日付記事を再編集)

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