薄切りだから駄菓子感覚でサクサク食べられる「レバカツ」

コクハク編集部
更新日:2019-07-02 13:04
投稿日:2019-05-15 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、お店の一番人気メニュー「レバカツ」のレシピを教えていただきました。

レモンと黒こしょうで臭みを消す

 居酒屋の定番「レモンサワー」発祥の店として全国的に有名な「ばん」。「最近はネットのおかげで遠方からわざわざウチへいらっしゃる方が増えました」と言うのは社長の小杉さん。

 名物はもつ焼きですが、常連さんはそれ以外を注文するのだそう。1番の人気メニューはレバカツ。レシピは至ってシンプル、だけどクセになるのが“ばん”の味です。

「駄菓子的な要素もあるのでウチでは薄切りにしています」というレバーは、毎朝、芝浦の食肉市場から仕入れている鮮度の高いもの。にもかかわらず丁寧に臭み消しをしているそうです。

 ばんではレモンサワーと同じ“搾りたてのレモン汁”で臭み消しの下処理をしています。レバーの臭み消しといえば牛乳が一般的ですが、牛乳だとレバーに乳タンパクが絡み“味がボヤける”のが難点。レモンだとレバーのウマさだけがストレートに口に飛び込んでくるのです。

 さらに、衣に黒こしょうも加えています。

「衣に黒こしょうを加えると味は変わりませんが、冷めても臭みが出ないんですよ」

 1枚目は揚げたてをアツアツで。2枚目はちょっと冷めたところを。レバカツで食べ比べも楽しいですね。

【材料】

・豚レバー  2枚
・レモン汁 大さじ1
・揚げ油
・ウスターソース
<衣>
・小麦粉  大さじ2
・黒こしょう  1つまみ
・牛乳  大さじ2
・パン粉  大さじ4

【レシピ】

1. レバーを薄切りにし、水洗いののち、レモン汁に1晩漬け込む。
2. 小麦粉と牛乳、黒こしょうを混ぜて衣を作る。
3. 1を流水し、水気を切ったら、2の衣をくぐらせ、パン粉をまぶす。
4. 175度の油で1~2分揚げ、ウスターソースにサッとくぐらせる。

本日のダンツマ達人…小杉潔さん

▽こすぎ・きよし
 1943年、東京・中目黒生まれ。吉祥寺で居酒屋を経営後、兄が経営する中目黒のばんに入る。2005年に都市整備のため中目黒が閉店、祐天寺でばんを立ち上げる。以来、13年変わらぬ価格で提供。

▼ばん
 平日16~23時(22時15分LO)、土曜15~23時(22時15分LO)、日曜15~22時(21時15分LO)
目黒区祐天寺2―8―17
℡03・3792・3021

(日刊ゲンダイ2018年5月8日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


神戸出身記者オススメ!鉄板スイーツ3選 2021.6.19(土)
 長引くコロナ禍で、地元・神戸に帰省出来ない日々が続いています。18歳で上京して以来、こんなに帰らなかったことはありませ...
「半熟卵 豆板醤とレモンたれ」コクと深みがすごい万能ダレ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の居酒屋「炭火屋るぷりん」の海老沢淳...
「おしゃれすぎるフードコート」居心地は?2021.6.18(金)
 日本橋界隈での打ち合わせで「COMMISSARY(カミサリー)」(東京・中央区)に行ってまいりました。
粋なおつまみ「アメリカンチェリーとブルーチーズのマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の居酒屋「炭火屋るぷりん」の海老沢淳...
クセになる「エシャレットのアンチョビーソースのせ冷や奴」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の居酒屋「炭火屋るぷりん」の海老沢淳...
「スナップえんどうの梅干しトマト和え」三位一体の美味しさ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・銀座の居酒屋「炭火屋るぷりん」の海老沢淳...
「豚と野菜のオイスターソースまぜ」豚を茹でることで時短に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
10分で作れる「カレーポテト」 定番簡単おつまみにひと工夫
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
冷酒と相性バツグン「鶏皮塩和え」 鶏皮は茹でても美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
「中華風冷ややっこ」メインにもなる具材たっぷり逸品やっこ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
幻の「3時のおやつ あんぱん」攻略⁉ 2021.6.8(火)
 数量限定、期間限定、地域限定……。「限定」というキーワードに心惹かれる方は多いことでせう(+αで「なくなり次第終了」と...
「特大ゴボウの唐揚げ」ばくばく食べてしまうこと必至…!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・歌舞伎町の居酒屋「樽一」の佐藤慎太郎さん...
巣ごもりに「焼きとうもろこし」…奇をてらわない美味しさ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、オー...
「イワシの幽庵焼き」漬けて焼くだけで本格和食おつまみに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、ゆず...
“世界一高いツナマヨ”を缶詰で代用!「マヨなしツナマヨ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、同店...
「枝豆の昆布塩水漬け」下処理いらずで悪魔的なおいしさに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・南青山「すし玲」の永井玲央也さんに、食べ...