タイに行った気分でラープヘッ! 酸っぱからいトムヤムクンに似た炒め物

コクハク編集部
更新日:2024-02-06 06:00
投稿日:2024-02-06 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「オールドタイランド」のウィラサック・チャームンクンさんに、すっぱからい「ラープヘッ」のレシピを教えていただきました。

===

 トムヤムクンに似た風味のする炒め物です。いわゆる「酸っぱからい」のが特徴で、いくら食べても飽きない! もちろん、酒にも合います。

「ラープは説明が難しいのですが、この味の料理全般を指します。ヘッはキノコ。もともとはタイの東北部、ラオスに近い地域の料理です。ラオス語で『幸せ』を意味する言葉がラープなんです」

 とは川口オーナー。

 そういえば、タイ料理といえばパクチーという印象を持っている人もいるはずですが…。

「タイには『パクチーロイナー』という言葉があります。直訳すれば『パクチーを表面にかける』ですが、転じて『パクチーでごまかす』という意味もある。やたらめったらパクチーをのせるのは、味をごまかしている、と思われてしまうんです」(川口オーナー)

 最後にシェフのチャームンクンさんから一言。

「タイ料理で欠かせないのは唐辛子とナンプラー。この2つさえあれば、後はお好みの食材でタイ料理を作れますよ」

【材料】

・豚ひき肉 40グラム
・しめじ 50グラム
・エリンギ 50グラム
・生米 適量
・レッドオニオン 4分の1個
・鶏ガラスープ(水でも 可) 大さじ2
・万能ネギ 適量
・パクチー 適量
・ミント 適量
・すだち、かぼすなどの柑橘類 適量

調味料
・ナンプラー 大さじ1
・レモン汁 大さじ1
・うま味調味料 少々
・粉末唐辛子 小さじ半分

【レシピ】

(1)生米をフライパンで、軽く色づくまで中火で煎る。煎った米をフードプロセッサーにかけ、粉末状にする。これで煎り米粉の完成。
(2)レッドオニオンは薄切り、万能ネギは小口切りにし、柑橘類は皮を糸状に千切りする。

(3)鍋で鶏ガラスープを温め、豚ひき肉、食べやすい大きさに切ったキノコ類の順番で加えて、炒めるように火を通す。

(4)豚肉に火が通ったら、火を止めて調味料を加え、1と2を含む残りの材料をすべて入れて混ぜ合わせる。器に盛って完成。お好みでレタスやキュウリなど、好きな野菜を添えてもいい。

本日のダンツマ達人…ウィラサック・チャームンクンさん

▽ウィラサック・チャームンクン

 1975年10月、タイ出身。18歳から33歳までタイのレストランで働き、その後はオープンスタッフを募集していた広島のタイレストランに勤務し、現在に至る。

▽オールドタイランド

 株式会社S.S.Cの川口洋代表取締役が2012年5月にオープン。19世紀のタイの民家をモチーフにした異国情緒漂う店内と、タイ人コックの作る本場料理が名物。

東京都港区新橋2-15-3 1階

(日刊ゲンダイ2020年11月14日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


赤と緑が目にも鮮やか 「トマトパクチー」で残暑を乗り切る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白銀高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
「ピリ辛薬味とうふ」食材もお皿もキンキンに冷やしてどうぞ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
アボカドのポケットにぽとーん♪ アボたま和風カルボうどん
 和洋中さまざまなレシピを紹介しているインスタグラムのフォロワー数はざっと17万8000。かくして各種メディアの記事執筆...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:18 フード
簡単“SNS映え”メニュー「イワシ缶のチーズ焼き~南仏風~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
素揚げしたナスをたっぷり薬味と一緒に「ナスのタタキ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
まろやかな甘さが日本酒に合う「ニラとオクラの梅肉和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、暑...
キュウリをおしゃれに「キュウリとゴルゴンゾーラの前菜」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「メリプリンチペッサ 渋谷...
安価な食材が大変身「牡蠣もどき」で手軽に楽しむ磯の風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
めんつゆでチョー簡単&時短!アボカドと鶏ささみのナムル
 共働き料理家のぐっち夫婦がコクハクに初登場! 美味しくて簡単なレシピは必見ですよ! 記念すべき第1回目は、女性に人気の...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:16 フード
「水しゃぶ豚キムチ」お手軽低温調理でしっとりとした食感に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の小料理屋「きになる嫁デラックス」の...
おもてなしにもピッタリ「牛赤身ロティ~アボカドソース~」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・荻窪のフレンチ「Petit」の千葉良太さん...
「牡蠣の玉味噌焼き」フタ代わりに牡蠣のうま味を閉じ込める
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「ポルポ・エ・セーダノ」独特なタコの歯ごたえの秘密は?
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のイタリアン「トラットリア ブカ・...
「塩フレンチトースト」ワインに合うオトナ味のパンペルデュ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・池之端の創作ビストロ「Cise」の宮武郁弥...
甘辛い味付けがやみつきになる「手羽中のコックオーヴァン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神保町のバル「Bal Marrakech」...
「マグロブツのニラ醤油和え」ひとひねりしたタレが美味しい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の居酒屋「酒井商店」の酒井英彰さんに、...