育休リスキリングは可能か 産前産後の妻の実態と不公平感

豆木メイ フリーライター
更新日:2023-02-07 06:00
投稿日:2023-02-07 06:00
 岸田首相が産休・育休中の人のリスキリング(学び直し)を支援すると発表して物議を醸しています。多くの著名人がこれについて批判していますし、ヤフコメも荒れに荒れています。
 岸田首相の年齢は65歳。周りの秘書や、官僚の方も同年代の人が多いのでしょうか? 現役で子育てをしている世代との考え方のギャップを感じずにはいられません。

産後はかなり厳しい

 今回は、産前産後のリスキリングは実現不可能なのか? と女性の不満の正体ついて考えてみたいと思います。

 今回の首相の発言に対して、比較的に多かった批判は、「出産してしまうと、24時間目が離せない乳児がいる中での学び直しは相当難しい」という指摘でした。

 実際、産後にまとまった時間を取ろうとすると、「シッターを頼む」「親に子供の世話をお願いする」「夫にも育児休暇を取ってもらい、家事と子育てを分担する」といったように母親以外の手を借りなければなりません。

 産後の女性はホルモンバランスが崩れていますし、出産で身体がダメージを受けているので、まずは身体の回復を優先するべきです。

 リスキリングをしようと思うと、シッター代を賄えるほどの金銭の支援と寝不足でも絶対に取得したい資格がある! という強靭な意思がないと相当厳しそうです。

産前ならできる?

 産後は学び直しのための時間を確保するのが難しいのなら、産前は可能なのでしょうか?

 労働基準法では、産休は出産予定日の6週間前から取得できることになっています。そうすると、最短でも妊娠9カ月からの取得になりますので、もうお腹もかなり出ていて、体調も安定しない時期になっています。

 そして、何を学ぶのか? にもよりますが、キャリアアップをするための学び直しをするには時間が足りない気がします。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


今度はどんな男性が…大手企業と契約している2社目に挑戦
 相手の写真を見るまでに時間をかけている余裕はないので、今回は、紹介資料が月に2回届くというB社に入会しました。ここは大...
“アラフォー女子”がネックなの? メール返信はまさかの1人
「会員数日本最大」の言葉に引かれて入会したA社。インターネットの会員専用画面から文字情報が気になった3人に早速アクセスし...
いざ、パートナー探し…初期投資は締めて「12万円」ナリ
 独身崖っぷち、アラフォー女性記者が果敢に(?)潜入取材した結婚相談所の生態をリポートしていきます。  1回目は...